リーガルハイの古美門研介から学んだこと
「人間の醜さを愛せ」
このことばは私が大好きなリーガルハイというドラマの最終回で出てくるセリフだ。このセリフは自らを善人と信じて疑わず、間違いを起こす人間を正しい道に導こうとする弁護士に対して主人公の古美門研介があなたも醜い人間の一人であるということを自覚しろと諭す場面ででてくるものだ。
私がこのセリフを初めて聞いたのは中学生の頃だった。中学生の頃はなんとなくかっこいいなと思ったくらいで、あまりこのことばの意味について考えはしなかった。しかし歳を重ねるなかでこのことばの意味を考え、
今後の人生でとても大切にしていきたいことばの一つであると感じる。
そう考えるようになったのは大学生〜社会人として働くなかで自分の醜さを認識することが多くなったからだ。
他人と比べて嫉妬してしまったり、なにかができない自分に対して言い訳をしてしまったりすることが多くなった。
そのような醜いと感じてしまう自分の感情を認めたくなかった。
無意識のうちに善人でありたいと思っていたし、自分を良い人間だと心の底から信じたかった。
自分の醜さを認識した時に冒頭のことばを思い出し、リーガルハイを久しぶりに鑑賞した。自分の醜さを愛するところまでは難しいが、自分の醜さを認識し、そこからどうするか、どう前向きなエネルギーに転換できるかを考えることが人間として大切なことではないかと考えるようになった。醜さを認識することは自分の本音に気がつくことができるチャンスであると思う。ポジティブ、ネガティブなもの関係なく感情が大きく動く時は自分の大切な価値観に触れているときだと思うからだ。
例えば、だれかや何かに対して嫉妬心が生まれた時になぜその嫉妬心は生まれてしまうのか、その感情を生んでいるより深い理由は何かと考えると自分でも今まで気が付かなかったような性格や価値観に気がつける。
自分は自分が思っている以上に負けず嫌いな性格なんだなとか、嫉妬する対象が自分にとって大切なものなんだななどなど。
自分でも認識したくはない、認識することが辛い感情が自分の中に存在することをまず否定も肯定もせず素直に受け止めることがめちゃくちゃ大切で、そこからどうすればいいかを考えることが自分が幸せになる近道になのではないかと考えるようになった。
何歳になっても自分の気持ちに正直に生きていきたい。読んでいただきありがとうございました!
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