ひとり動物園とひとり美術館

 過去にひとり動物園とひとり美術館に行ったことがあるのだが、そのときの写真を見返しながらまた動物園や美術館に行きたいなあと思っている。
 行ったのは数年前、場所はどちらも大阪で動物園は声優アーティストさんのリリースイベント、美術館はライブまでの時間を潰すために行った。時間を潰す方法はいくらでもあり、映画もいいなあと思っていたのだが上映開始時間の問題や上映時間が決まっているので、いつでも退出できるのがいいなと思って動物園に行った。いざ、目の前まで来ると「ひとりで行く人はいるのだろうか」などと余計なことを考え緊張していたが、陣内智則さんのコントの導入のように「最悪や!動物園に行こう言うて誘ってたやつにドタキャンされたー!ここまできたらひとりで動物園楽しんだろ!」と心の中で唱えることで「すみませーん!大人ひとりお願いします!」がすんなりと言えた。ありがとう陣内さん。そして、その時のひとり動物園が楽しくて次は美術館に行った。
 動物園にひとりで来ている客はほぼ居らず、家族連れやカップルが多い。動物を観に来ているのは子供たちと私くらいで、大人は時間と体験の共有をしに来ているような感じだった。美術館にはカップルや熟年夫婦、年配の方が多く、会話が知的で解説のガイドなんか不要なくらいみなさん意見や知識を共有していて、「髑髏はこういうことを表しているとされているんだよ」「この動物は…」「この時代はこういう表現方法が…」「左と右半分で景色も違うでしょ?」というような会話を聞くだけで楽しかった。こういう解説をしてくれる人と行くとまた違う楽しさがあるんだろうなあ。

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