ポイントカードとガソスタ

数ヶ月前、家から車で5分ほどのところにあるセルフのガソリンスタンドを利用しようとしたときの話。

楽天ポイントが使える店とのことだったので、携帯を取り出しポイントカードのアプリを起動させバーコードを読み取ろうとしたが反応しない。画面が暗いからだろうかと目一杯、画面を明るくするが反応せず。

悪戦苦闘していると、中年男性の店員さんがやってきて

「サイズ合わないから無理ですわ」
訳: あなたのスマホは大きいので、この機械ではバーコードを読み取れないです。

と言われた。

私は「あっ、はあ…」としか言えず、気まずい空気が流れた。その間も機械からは「ポイントカードまたはアプリをお持ちの方は…」という音声を流れている。

給油ノズルのように口を尖らせ「どういうこっちゃ」と思いながら給油をして、帰宅。

「ポイントなんておまけだし」なんて思っていたが、今後のことも考えてプラスチックのポイントカードを持つことにした。プラスチックのポイントカードが面倒でアプリを入れたのにプラスチックのポイントカードをつくることになるなんて。まあ、いい。

プラスチックのポイントカードを配布しているところを探そう。

先程のガソリンスタンドでも楽天ポイントカードを配布していたようだ。

「なんやねん。あのガソスタでも配布してるやん。」

私は、再び「どういうこっちゃ」とつぶやきながら給油ノズルのように口を尖らる。

配布リストを見ていると、どうやらミスタードーナツでも楽天ポイントカードを配布しているとのことだったので、ミスドに行くことにした。久しぶりのミスドだ。わくわくがとまらない。

ミスタードーナツに到着する。

やはりミスドはテンションが上がる。先程のことなど忘れてしまいそうなほどテンションが上がる。全てを忘れさせてくれる空間、それがミスド。テンションが上がるのはいいが、楽天ポイントカードだけは忘れないようにしなければならない。

ポケモンとコラボしたドーナツと楽天ポイントを手にして帰宅。

ドーナツをいただきながら楽天ポイントを登録し、アプリと紐付けする。ふぅ、これで次からはガソスタでポイントを貯めることができるぞ。

今の世の中はまだ「デジタル化」社会ではなく「デジタルも可」社会やん。

楽天ポイントを使ってミスドのドーナツを食べよう。

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