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僕のいた時間とNight Diverとあの日..

私には好きすぎて
いまだうまく言葉に出来ない春馬くんの
作品がふたつあります。


僕のいた時間

ひとつはドラマ「僕のいた時間」
ブラッディマンデイの頃から
春馬くんのことが好きで
ずっと追って来たけど
このひとすごい。と
心の底から思ったのはこの作品でした。

テレビでALS患者さんを見て
生命と家族のことを伝えたくて
春馬くん自身で企画を出して
ドラマ化につなげたそうです。
きっと命のことをこの頃から
考えていたのかもしれません。

春馬くんのすばらしい身体能力を封印して
自分のカラダが少しずつ動かなくなっていく
その様子をALS患者として進行形な形で
ドラマとして作っていく。

若いカラダは、未来に溢れていて
仕事に対してのやりがいも
家族との葛藤も
彼女との愛の育みも少しずつ
病気によって奪われていく
その様子が体も心も含めて
春馬くんの全身全霊の演技で
繊細に表現されているドラマです。

なんて人なんだろうと思いました。
こんな役者さんなんだと思った。
この時から目が離せなくなっていきました。

でも日々は忙しくて
舞台が多くなっていった
春馬くんをいつのまにか
追いきれなくなっていって

人気者の春馬くんは
いつもたくさんの仕事をしていて
いつでもテレビで会える。
舞台やっていても、人気者の彼のことだから
チケット取るの難しいから
もう少し落ち着いてから。
春馬くんは逃げないし。

何を考えていたんだろうと思う。
誰にとってもこの与えられている
時間には限りがあって
いつも時間は「今」しかないのに
わたしは春馬くんから
目を離し、油断をしていた。

あの日の朝

番組欄にコンフィ、ロマンス編の
放送があることを知ってタイマー録画をして、
脚本の古沢さんの記事を読んでいた
「かなり、ジェシーをカッコ悪く書いてしまったので、演じてくださる俳優さんが
見つからなくて三浦春馬さんが演じてくださったジェシーを見た時に、こんなかっこいいひとを
書いた覚えはない。才能のある俳優さんは
こんなに凄いのか」という
春馬くんへの絶賛の記事に気をよくして
ダンスレッスン出かけて行ったわたし。
その時になにが起こっていたのか
想像もできないで。

レッスン終わりにスタジオで
悲報を聞いて、言えた言葉は一言だけ
「なんで春馬くんなの?」

半年間涙が出なかった。
現実を受け入れられなかった。

Night Diver

そして、もうひとつの
言葉に出来ない「Night Diver」
発売されてこの8月で3周年

この月日は、私たちの
春馬くんを喪失した期間に重なります。

春馬くんが旅立った後に見た
出演予定だったテレビの
「ミュージックステーション」

放送された春馬くんのMVを初めて見た時
旅立ちの現実感のない中で
テレビの中でナイトダイバーは
春馬くんの素足のアップから
全身のショットにつながって
降り注ぐ雨の中を躍動している
彼のダンスと音楽、そして表現に息をすることも
忘れるほどの衝撃で時間が止まってしまった。

わたしは知っていたのに
春馬くんが唯一無二のひとだって

あの時から「僕のいた時間」を
見た時から知っていたのに
こんな形でこのMVを残して
いったい何処に行ってしまったの。

あの時の衝撃の強さが
あの時の痛みが
ナイトダイバーを見るたびに
思い出されてしまうのかもしれません。

3年経って
私たちは少しは立ち直れたのでしょうか
喪失感の痛みが変わったのでしょうか。

この3年で
わたしは生きることと
いなくなることのハードルが
少し低くなったと思っています。
それはわたしがあちらに近づいたからなのか
春馬くんがあちらにいるって
思えることのせいなのか

愛おしい気持ちも哀しい気持ちも
ずっとここにあって

凄いひとだってことも
変わらずにあり続けること。
生きることに長さは大事ですか。
同じ時を刻んでいく未来の春馬くんを
望んでしまうけれど
過ごした時間はとても濃いものだったんだろうなと思います。



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