見出し画像

モネ展で見たアンティーブとベツレヘムパールで春馬くんの世界に混ざったこと。

電車でモネ展の広告を見たのは偶然です。
わたしはすごく絵が好きだったりわかるわけではないのです。
ただ目についた美術展は最近行くことにしています。
春馬くんが音声ガイドをしたコートールド美術展に行けなかった後悔があるのかもしれません。
モネは印象派というふうに聞いているだけで
睡蓮が有名ですが特に好きな絵があるわけではなく大阪の中之島美術展であると聞いて行くことにしました。会期は、2月から始まっていて
5月まであるということ。

旅を守り地域を守って福を呼ぶ『シップスキャット』
のモニュメントと中之島美術館

ネット記事で見つけた春馬くんのコメント

そんなある日ネット記事で
コートールド美術展でガイドをした時の
春馬くんの記事に遭遇しました。
まだ知らない内容でした。

世界有数の美術史研究所の展示施設であるコートールド美術館。音声ガイドでは、画家の手紙、制作当時の社会背景、絵の科学的分析結果に触れつつ、作品を解き明かす。
三浦さんの印象に残る作品は、モネの「アンティーブ」。
南仏の海と1本の松を描いた画家は、「私は太陽と刃(やいば)を交え闘っています」という言葉を残している。
「こんなふうに表現された光や匂い、土地の輝きにひかれます。実際の絵を見て、画家が感じたエネルギーを感じ取ってみたい」
三浦さんにとって初めての音声ガイド。
「こっそり行って、むずがゆい思いで自分の音声ガイドを聞くかも。作品を見るみなさんの
お供ができるのがとても楽しみ」と話した。

皆さんも目にしたかもしれませんが
実際に春馬くんはこっそり絵を観に行って
自分の音声ガイドを聴いたようですね。
最初は自分の声を聞いて面映ゆかったけれど
次第に自分のガイドの声が気にならなくなって
絵に集中できました。
というコメントをどこかで見た気がします。

今回のモネ展のお話しに戻るのですが
ふと…こんど行くモネ展では、この春馬くんが
実際の絵を見て、画家が感じたエネルギーを感じ取ってみたいと言った「アンティーブ」は、あるのだろうかと思ったのです。

さっそくモネ展に展示予定の
絵のリストを調べてみることにしました。
4章
46番 アンティーブ岬
おそらく春馬くんが見たのはこの絵なのだろうかと思いました。

モネ展で私が感じたこと

作品解説が出来るほど絵がわかるわけではなく
モネの色の使いかたが優しくて好きなこと。
家族や自分が好む風景を繰り返し描く
画家であったこと。
特に気に入った景色は、時間を変えたり
季節を変えたり 年月を変えて
連作の形で表現して行くのを好む画家であったことを感じ取れたくらいでした。
そして展示されたものに風景や花、山
木々、草、海と自然描写がとても多いことも
印象深かったです。

撮影OKだった作品

ひとつと同じ空がないこと
空なら色合いが違うこと雲の流れが違うこと。
海なら波の立ち方が違うこと
海の色が違うことでその色で海の深さまで感じられること。

一枚の絵の前で空から溢れる
光の色のその鮮やかさ、あたたかさ、
海から感じる風の流れや深さ、力強さ
風から感じる肌に届きそうな温度感。
山や木々なら揺れる風の強さ
時間の流れや空気感の重さや軽さ。

光にもさまざまな色合いがあること。
一枚の写真のように克明に印象深く
絵の中に描かれている世界がまるでその時の景色と共に光の濃淡や風や温度がこちらに届いてくるようでした。

平日に行ったのですが春休み中だったということでたくさんのかたが来られていました。
さすがに人気のモネ展です。
音声ガイドは、芳根京子さん。
こんなところにもなぜか春馬くんとの
ご縁を感じてしまいます。

1章から順番に人の間をかいくぐりながら
一枚一枚見て歩きました。
たくさんの好きな絵があったのですが
わたしが特に印象に残ったのは『積みわら』
モネの絵を見ているとフランスが農業の国なんだと思います。土地が近しいのでしょう。
積みわらは収穫の後の干し草の山を季節や天候や異なった時間で何枚もに描き分けています。

46番目アンティーブ岬

明るい日差しの空と波立っている海のそばに
立っている一本の松が風に力強く揺れています。
わたしは絵がよくわからないので
モネはフランス人なのに松を描くなんて
日本画に似ていると思ってしまったのですが
あながち間違いでもなかったのですね
ジャポニズムと言われた北斎などの浮世絵の
影響を受けていたと解説を後から読んで、
なるほどと思いました。
こんなことはとっくに常識だったと思うので
また新しい知識を教えてもらえたととても嬉しく思いました。
アンティーブ岬をもう少し調べると

ロンドンのコートールド・ギャラリーに
同一主題、同一構図の異作がある。

と出てきたので春馬くんが見た絵は、
別のアンティーブだったんだなと思いました。
春馬くんは自分の目で見てどう感じたのでしょうか?
光と格闘していたモネを感じとれたのでしょうか。


誰かを好きになるとその人が自分に混ざる
とわたしの好きな作家さんが教えてくれました
春馬くんを好きになったことで
確かにわたしの中でたくさんの春馬くんが
混ざっている気がします。

ベツレヘムパール

美術展の帰りに阪急百貨店で特別に販売していた『せかほし』で紹介されていた
ベツレヘムパールの販売イベントにも寄って
初めて自分の目で直接見ることが出来ました。
美しい透かし彫でした。
ひとつひとつこちらもすべて職人の手作りで
ひとつとして同じものはないと言われていました。
小さなボタンをひとつ記念に買って帰りました。

美しい

アンティーブとベツレヘムパール。春馬くんの広げた世界を少しだけ感じた気がしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?