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27.手放し実体験〜続き〜

それに気付いたのは、普段あまり使っていない部屋をヨガスペースに使おうと考えた時です。大きくスペースを取っていたタンスを見て、「もう使わないのに、どうしてそのままにしているんだろう?」と思いました。必要だから、大切だから捨てられないのではなく、「思い出を大切にできる嫁」だと思われたいから捨てていないのだと、その時になってようやく気付きました。
夫の家族からは「好きにしていいよ」と言われていたのに、自分だけが「こうありたい、こうでなくちゃ」と思っていました。夫も家族も心から私を受け入れてくれていたのに、私が勝手に良い療・良い妻を演じて苦しくなっていたのです。そのことに気付いて初めて、私は家の中にある不要なものをすべて手放すことができました。
そのような経験は、その後も何度か続きました。家のキッチンのリフォームをする話が出た時、夫は「綺服にできるよ」って言ってくれているのに、「仕事も忙しいだろうから、できるならしてくれたら嬉しいけど、私は今のままでも大丈夫だよ」って答えてしまう私。
せっかく理想のキッチンを手に入れるチャンスなのに、昔の自分が顔を出すんですね。つくづく「私って、良い人に見られたい気持ちが強いのかも」と思いました。

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