第四回「ムビシナ」参加シナリオ

こちらは第四回「同じ映画から作る千差万別TRPGシナリオ」「ムビシナ」へと投稿させていただくシナリオです。
今回の題材は「キングダム(劇場版)」。
使用システムは前回と同じく「ふしぎもののけRPG ゆうやけこやけ」(追加サプリメント「よいやみこみち」使用)となっております。
それでは、下部よりどうぞ!

『霧の向こうに繋がる世界』

登場人物
お調子者のフクロウの変化「テン」

山の中で出会った変化(?)「ようこ」

正体不明の山神「ヨウヤマツミ」

●必要時間
2~3時間くらい

●【ふしぎ】と【想い】
このシナリオで語り手が各[場面]に使える【ふしぎ】は20点、【想い】も20点です。

●物語の概要
[場面]数:4つ

 この町を守ってくれている山神「ヨウヤマツミ」様は、滅多に変化たちの前に姿を現すことはありません。時折もののけたちの集まりに顔を出しても、こわ~い仮面をつけていて誰もその素顔を見た者はいないのです。
 ある日、PCたちと仲のいいフクロウの変化「テン」は「山神様と友達になる」と言って姿を消してしまいました。優しいけれどお節介でお調子者のテンは、もしや山神様を怒らせてしまったのでしょうか?
 彼女を探すために山の中に入ったPCたちは、「ようこ」と名乗る変化と出会い、テンを探すのを手伝ってもらうことになります。けれど、ようこは何だかいろいろと怪しいようで……?

●はじめに
 このシナリオは登場人物が三人と、一見すると多いように見えますが、基本的にPCたちと一緒に行動するのは「ようこ」一人だけなので初心者の人でも遊びやすいシナリオになっています。ただし、ちょっとした仕掛けがお話の中にあるので、そこでPCをびっくりさせたい人は気を付けた方がいいでしょう。もっとも、バレちゃってもいいや!と思って演じてもいいようになっていますけどね。

●語り手の準備
 このシナリオには以下のNPCが登場します。

▼お調子者のフクロウの変化「テン」
へんげ3  けもの1  おとな1  こども3

追加特技 《なかま》 《やすらぎ》 《きいてきいて》

弱点 《めだま》 《ひよわ》 《おしゃべり》

 鳥の変化はちょっと変わった考え方をしていたり、他の変化と異なるものの見方をする子が多いですが、テンはそんな鳥の変化の中でも更に変わり者です。一周回って人懐っこく誰とでも仲良くなろうとする、変化らしい変化なのです。
 「俺」と自分を呼ぶけれど女の子で、その明るさとどこか人に《やすらぎ》を与える雰囲気は、鳥たちにももののけたちにも人気でたくさんの《なかま》がいます。PCたちもそんな彼女のお友達です。
 ただ《おしゃべり》で本音を話しすぎてしまったり、その結果危ない目にあっても《ひよわ》なので《なかま》たちに助けてもらわないと怖い目にあったりと、世話のかかる妹分のような扱いを受けています。
 「山神様と友達になれたら楽しいだろう」と軽く考えて山に入り込み、行方知れずになってしまった彼女の運命や如何に……?

▼正体不明の山神「ヨウヤマツミ」
へんげ4  けもの7  おとな3  こども3

 今回のシナリオの舞台となる町を守ってくれている土地神様で、山の神様ということ以外は変化たちもほとんど詳細を知りません。
 時々もののけの集まりに顔を出すこともあるのですが、こわ~い怪物のようなお面をつけているので、その素顔は誰にもわからないのです。それに勝手に山に入ると目玉をほじくられてしまうという怖い噂もあるとか!
 ただ町で起きる困りごとなどには細やかに対処をしてくれているので、もののけたちからの信頼自体は厚く、怖がられつつも尊敬もされています。

▼山の中で出会った変化(?)「ようこ」
 テンを探して入り込んだ山の中で出会った不思議な女の人です。とても美しい顔立ちをしていて、PCたちがテンを探しているとわかると一緒になって山の中を探してくれます。
 とても親切で優しいのですが、なぜか自分が何の変化なのかは明かそうとせず、特技を使おうともしません。喋り方もなんだか格式張っていて古臭い感じです。PCたちのことも前から知っていたような素振りをみせたりするので、人間とも思えないのですが……?


最初の[場面]
場所:もののけたちの集会所  時間:夜
どういう[場面]:もののけたちの集まりに、ヨウヤマツミ様がやってくる場面です。

 月のきれいな夜のこと、もののけたちが集まって賑やかに食事会をしています。山の恵み、森の幸、あるいは秘蔵の駄菓子などを持ち寄って、楽しい宴は最高潮。PCたちも持ち寄った食べ物を披露したり、特技を使って場を盛り上げたりするかも知れません。楽しい宴を演出できたPCには遠慮なく[夢]をあげてください。
 さて、そんな宴の最中に、何やら色の違うざわめきが加わります。PCたちが視線を向けると、そこにはこわ~いお面をつけた影が!4の強さで[びっくり]の判定をした後、仮面の主がこの町の土地神様である山神「ヨウヤマツミ」様であるとみんなは気付きます。

「ヨウヤマツミ様が来てらっしゃるぞ……」
「わ、私たち、ちょっと騒ぎすぎちゃったのかしら?」
「何回見ても怖い仮面だぁ……」
「しぃーっ!失礼なことを言うと目をほじられてしまうらしいよ!」
「僕は谷に突き落とされるって聞いた……ぶるぶる!」

 ヨウヤマツミ様は嫌われているわけではないのですが、いつもつけている怖いお面と、滅多に言葉を発することなくじっと佇んでいる姿に、怖がるもののけたちが多いのです。食事会も何だか盛り下がってしまい、いつの間にか解散となりました。ヨウヤマツミ様も最後まで一言も発することなく、山の方へと消えていきます。

「ふふん、みんなばかだなあ。ヨウヤマツミ様が怖い神様なんて、うわさ話じゃないか」

 そう言ってPCたちに話しかけて来たのはフクロウの変化である「テン」です。テンとPCたちは最初から知り合いという設定ですが、ここで[出会い]の処理とつながりを決めてください。「昔からの知り合いなら、つながりが深くてもいいよね?」とPCが言うようなら、おとなで判定して4以上が出たらその数だけつながりを足しても構いません。

「ヨウヤマツミ様は困りごとにはきちんと対処してくれるし、いい神様だと思うんだよね。そうだ!ヨウヤマツミ様と仲良くなったら、俺のことだけ特別扱いしてくれたりして。言うこと聞いてくれたり、宝物をもらえたり!」

 テンは寂しそうにしている子を見かけると放っておけない優しい子なのですが、こうやって「自分に得だから付き合うんだ」という言い方をして誤解も招いてしまう子です。PCたちが注意をしてもテンはどこ吹く風です。
 つながりを理由に説得したり、特技を使って諫めたりするとその場は引き下がりますが、結局食事会が終わって別れ際に、自分の住処である森ではなく山の方に飛んで行ってしまいます。

[場面]の終了:テンが山の方へ飛び去るのを目撃したら場面を終えてください。


第二の[場面]
場所:ヨウヤマツミ様の山  時間:昼
どういう[場面]:テンが行方知れずになったことを知り、山でようこに出会う場面です。

 翌日の昼、PCたちが心配になってテンの住処へ行くと、彼女が一度も森へと帰っていないことが分かります。つながりのある相手に働きかける特技をPCが使おうとしても効果を表しません。テンがどうやら普通ではない状況にあることがわかります。
 PCたちはテンを探しに行くことになりますが、他の変化たちを頼ろうとしてもみんなヨウヤマツミ様を怖がって動きは鈍いです。ただし

●あくまで今回の行方知れずはテンの勇み足の結果である。
●変化たちもテンのことは本当に心配している。

のを描写して、名もなき(笑)彼らが嫌われてしまわないようにしてください。残念ながらPCたちだけでテンの捜索は行わなくてはいけません。
 もしPCたちが山に入る時点で「ヨウヤマツミ様に怒られるのでは?」と心配するようなら

●山に入っただけでヨウヤマツミ様の期限を損ねたという話はない。
●山神様の中には夜の御山に入られることを嫌がる神様が多い。

ことを告げて、昼間の今こそテンを探しに行くのに一番であると告げてください。
 かくしてテンの捜索のため、PCたちは御山に入り込むことになります。PCたちは特技を使ったり、「けもの」で判定したりしてテンを探し出そうとするでしょう。あるいはまずヨウヤマツミ様の気配を探って、テンを探す許可をもらおうとするかも知れません。
 ですが、それらの判定を行う前に、もう昼過ぎだというのに周囲はあっという間に濃い霧に覆われてしまいます!
 もしやヨウヤマツミ様を怒らせてしまった!?PCたちはどんな反応をするでしょう?冷静に動こうとしたり、みんなを励ましたりするPCには夢を遠慮なく与えてください。PCたちが何かしらの行動を起こそうとしたら、そこに優しい声がかけられます。

「変化たちよ、この御山に何用か?悩みがあるなら我に話してみるといい」

 そこには黒髪のとても綺麗な女の人が立っています。声は優しげで、でもちょっと格式張った喋り方の彼女はPCたちにこう挨拶します。

「驚かせてしまったようならすまぬな。我はヨウ……コ。ようこだ。この山の神であるヨウヤマツミの神使をしている」

 ようこが自己紹介を終えたら[場面]を終わらせ、[幕間]の作業の後に第三の[場面]へ移りましょう。

[場面]の終了:ようこと出会ったら[場面]を終えます。


第三の[場面]
場所:ヨウヤマツミ様の山  時間:昼~夕方
どういう[場面]:ようこと一緒に山を散策する場面です。

 PCたちがテンが行方不明になってしまったこと、直前にヨウヤマツミ様の友達になると言っていたことを告げると、ようこは

「なるほど。きっとお前たちの友はヨウヤマツミが保護していることだろう。我、じゃなくてアレは、この山に入ったものに関してはきちんと責任を持つ性格だ。どれ、この霧ではお前たちだけで山の中を行くのは危なかろう。ヨウヤマツミの元へと我が案内してやろうぞ。さ、後をついておいで」

と言って、そっと手を差し伸べて来ます。ようこを警戒して心の中を探ろうとしたりしても、基本的には通じません。この霧の中では上手く特技が使えないのかも知れないし、ようこがとても力の強い変化なのかも知れません。

「ふふ、これでも山の王の使いだぞ?だが疑うのは最もだ、それを晴らせるように努力しよう」

 特技を使ったり言葉で攻めても、ようこはニコニコと受け入れてこちらにひたすら親切に接してきます。

●PCたちもほとんど食べたこともない山の幸がある場所に連れて行ってくれる。
●PCたちが思わず欲しくなるような珍しいものを見せてくれて、望むならそれを快くくれる。
●見たこともない美しい景色の場所へ案内してくれる(「けもの」か「おとな」で判定して3以上成功すれば、この時だけ霧が晴れているのに気付くでしょう)
●PCたちが山の中ではぐれてしまわないように、足並みを合わせてくれる。

 こんな風にとにかく案内の行道でようこはPCたちに優しく、親切に、そしてPCたちのことが大好きだと伝わってくるような接し方をしてきます。もしPCたちがそれでも逃げ出そうとしたりするなら「危ない!」と山道から滑り落ちそうになったり、枝で傷付きそうなったのを庇ってくれます。
 ようこにPCたちへの敵意がないことをしっかりと描くことができたら、今度はそれでも不審な点があることを幾つかPCたちに提示していきましょう。

●何の変化か尋ねても「まあ、ヨウヤマツミの元へ行けばわかろうよ」とごまかします。
●何か特技を使ってみせてほしいと頼んでも「この霧の中ではな」と困ったように笑います。ようこに通じないだけで、特技を使うこと自体はできるのですが……?
●PCたちのことをまるで前から知っていたかのように(たっぷりの喜びと親愛を込めて!)語ります。そのことを指摘しても「お前たちは有名だからな」と笑うばかりです。
●こちらを楽しませようとしてくれているのは間違いないのですが、ヨウヤマツミ様の元へ向かう行程がいくら何でも長すぎるような……?

 PCたちはようこがいい変化であることは理解したうえで、テンのことを探しに来た以上、あまり長居はできないと考えるかもしれません。あるいは、この霧をヨウヤマツミ様が張っていると考えて、その怒りに弁解したがる場合もあるでしょう。
 また、ようこの正体をどうしても知りたいPCもいるかも知れません。ああ、もうその正体を薄々感づいているPCもいるかも。
 十分にようことPCたちが交流できたと感じたか、あるいはPCたちがようこへテンのこと頻りに訴えるようなら、ようこは少し寂しそうに、これまでとは違うしっかりと行く先を決めた歩調で、山頂へとPCたちを案内します。
 山頂にたどり着いた頃には夕焼け空となっています。ここで[場面]は終了です。いよいよ最後の[場面]へと移ってください。

[場面]の終了:ようこと共に山頂へと辿り着いたら[場面]を終えてください。


最後の[場面]
場所:ヨウヤマツミ様の山・山頂  時間:夕方
どういう[場面]:テンを見つけ、ようこの正体が明かされる場面です。

 山頂にはヨウヤマツミ様の住処である岩で出来た御堂(磐座というのでしょうか?)があり、その前にテンが佇んでいます。
 PCたちは慌てて駆け寄ったり、声をかけたりすることでしょう。テンはそれに気づいて、恥ずかしげにこんなことを口にします。

「いや、あんなこと言って山まで行ったは良かったんだけどさ、山の中でヨウヤマツミ様と行き会って、そのー、びっくりして気絶しちゃって。もう格好悪いったら無いよな。ごめん、心配かけた」

 そのヨウヤマツミ様は何処にいるのかとPCが尋ねたら、テンはきょとんとした顔で後ろを指さします。

「何言ってんだ?お前ら、ヨウヤマツミ様と一緒にここまで来たんじゃないのか?」

 振り返った先には当然ようこが立っています。ただし、ヨウヤマツミ様がいつも付けているこわーい仮面を被って!正体に気付いていなかったPCは4の強さでびっくりしてしまいます!
 そう、ようこの正体こそ山の神ヨウヤマツミ様だったのです。山を覆っていた霧も、山の神様が使える特技《きりのなか》によるものだったのですね(だからそれを使っている間は他の特技を使えなかったのです)。

『その通り。我こそがこの山の王にして土地の神ヨウヤマツミである。変化たちよ、もうじき日も暮れる。用を終えたのなら疾く山を下りるがよい』

 仮面越しのくぐもった声でヨウヤマツミ様はそう告げますが、PCたちは彼女が何故わざわざ霧を張ってまで遠回りして、楽しい思いをさせたり、綺麗なものを見せたりしたのか尋ねることでしょう。
 ヨウヤマツミ様は『別に、単に気まぐれだ。変化どもからかってやろうと思うてな』等と答えますが、明らかに無理をしている感じが伝わってきます。
 [幕間]でヨウヤマツミ様(ようこ)と絆を深めたPCは彼女に様々な問い掛けを投げかけることができますし、他のPCたちも霧がなくなった今なら特技で彼女の本音を引き出す手伝いができます。
 これらが例え上手くいかなくてもあきらめることはありません。テンが「俺のことを、ここまで運んで目が覚めるまで世話してくれたのはヨウヤマツミ様なんだ。本当は優しい神様なんだよ」と援護を出してくれるので、もう一度チャンスがやって来ます。
 ヨウヤマツミ様の心を開くことに成功した場合、彼女は仮面を外し、ようこの顔で静かに語り始めます。

「我は……駄目なのだ。変化たちやこの町を守る土地神として威厳を保たねばならぬのに、こんな細面であるし、何よりお前たちが可愛くて仕方ない。何か困りごとがあれば何でもしてやりたくなる。
 だが、それは優しさではない、神がそんなに都合の良いことしてはいけぬのだ。だからこうして仮面を被り、言葉を発さぬように努めてきた。
 だがこのテンが山にやってきて、寝言で我と仲良くなりたいなどと口にした時……我慢が出来なくなってしまった。山にテンを探してやってきたお前たちの優しさに漬け込んで、我も友として受け入れて貰えないかなどと思ってしもうた。
 こんな卑怯者、友のために恐ろしい土地神の領土に踏み込んでくる、そんな優しく強いお前たちと並び立つのは相応しくない……」

 PCたちはどう反応するでしょう?彼女が山で見せてくれた優しさに報いようとするでしょうか。それともテンの望みを叶えるために力を貸すのでしょうか。もちろん、友達になるのにそんな小難しい理由は必要ない!と言い切ってしまっても構いません。
 PCたちが言葉や特技を尽くす、「おとな」で判定するなどをすると(なんなら“すごいふしぎ”を使うくらいでもいいですよ!)と、テンが続けます。

「気絶しちゃった俺が言っても格好つかないけどさ、誰かと誰かが仲良くなろうとしたら、どうしたって問題とか悩みと出るもんだよ。でも、それを超えようとするから本当に仲良くなれるんじゃないかな……こいつらは、きっとそれを望んでるよ。もちろん、俺も!」

 ヨウヤマツミ様はそれらの言葉と説得を受けて、ついにその心を開きます。

「ありがとう、優しい変化たちよ……我も、お前たちを友と呼びたい。その、きっとたくさん迷惑をかけるが、共に歩んでいきたいのだ……」

 その手から不気味な仮面が零れ落ち、地面に静かに落ちたところで最後の[場面]は終了です。お疲れさまでした!

[場面]の終了:ようこことヨウヤマツミ様と友達になれたら、場面を終えます。


後日談

 ヨウヤマツミ様は時々ようこの姿で変化たちの集まりや宴に混ざるようになりました。流石にまだ自分が山神様であると明かすことはできないようですが、少しずつ多くの変化たちと仲良くなりたいと前向きになれたようです。

「ただ、我は土地神。もちろん困りごとなどは神としても友としても手を差し伸べるつもりだが、贔屓はせぬぞ。それでこそ対等な友であろう」

「ええ!?そ、そんな~!」

 テンの思惑は外れてしまったようですが、彼女も笑っているあたりそこまで落ち込んでいる様子はありません。こうしてPCたちに変わった新しい友達ができました。
 もしかしたら、ヨウヤマツミ様から何か特別な頼みごとをされたりするかも知れませんが、それはについては正にか「神のみぞ知る」ということで。
 最後にようこ(ヨウヤマツミ様)の能力を記載しておきましょう。

▼新しい友達「古狐の変化ようこ」(山神ヨウヤマツミ)
へんげ4  けもの7  おとな3  こども3

追加特技 《ひさしぶり》  《ふわふわ》  《おくりもの》

弱点 《ひみつ》  《へんてこ》  《つよがり》

土地神様の力 《きりのなか》  《まっくら》

●本来は山の土地神様は《にわかあめ》の特技を使うのですが、ようこは狐が土地神様になった存在なので《きつねのよめいり》が基本特技として使えます。なので、化け狐の頃に森で修業をしていたという設定と共に、本来は森の土地神様が持つ《まっくら》を代わりに習得しています。


蛇足気味なあとがき

 前回に引き続き、ゆうやけこやけでのムビシナ参加となりました。実は「キングダム」は漫画もアニメも触れたことが無く、勝手なイメージで女の子出ない話かなーと思ってたんですが(あれだけ映画の宣伝とかで強調されてたのに不思議ですね……)……はい、実際に見たらもう、楊端和の姉さんが格好良すぎ美しすぎ強すぎ、貂ちゃん可愛すぎ賢すぎあざとすぎで完全に夢中になってしまい、こんな感じの話になりました。
 ちなみにシナリオタイトルですが「イリスのアトリエ~エターナルマナ」のOPとしても有名な「schwarzweiβ ~霧の向こうに繋がる世界」から取っています。キングダムってこの曲と凄く親和性高いと思うんですよ。特にドイツ語部分の「私は軍旗の下に忠誠を誓い、憎しみに鉄槌を下す未来を望む」とか、「散らばる希望集め全てを隔てる霧を吹きはらう光解き放つ」が信と嬴政に滅茶苦茶ぴったりだなと思ってみてました。二人今回のシナリオに出て来ませんけど(笑)。PCたちがその役割を担ってるということで一つ……。
 それでは貴重な機会をありがとうございました!

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