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スケバンがゼロサン。

東京スケバン散歩/恵比寿

恵比寿。ものすごく久しぶりです。

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ひょっとしたら1年ぶりくらいかも。
クローズしてしまった三越を見るのも初めてです。

子供の頃から、なぜか恵比寿という街が好きで。
高校時代も恵比寿までバスで行き、山手線に乗りかえて通っていた。
まだ、全くオシャレな街ではない時代でしたが。
大人になってからも、仕事での縁も深い場所で、
ガーデンプレイスやアトレができる前から、長いこと仕事場も恵比寿、代官山にあったので、ほぼセカンド・ホームな街だった。

恵比寿三越はコンセプトがどんどん変わるし、それほど馴染み深くはなかったけど、それでも隣のガーデンシネマに行ったときや、散歩がてらに寄るのが楽しみな場所で、20年くらいずっと着ていたオールドイングランドのステンカラーコートを買ったのもここだったなー。そういえば突然思い出したけど、90年代、縞のポーチが人気爆発したついでにうっかりアパレルまで日本上陸してしまったヘンリ・ベンデルのショップとかもあった気がする。あと、一瞬すごいカッコいいブランドだったサムソナイトのアパレルのブチックでも結構散財した。懐かしい。と、いろいろ思い出します。

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日本でも、海外でも、デパートという街のランドマークがクローズしている光景を見ると、なんか寂しくて。たとえそこが足をふみ入れたこともない場所だったとしても、切なくなる。
ましてや恵比寿三越。
しかも今日は雨。
シティポップスのバラード曲のひとつも口ずさみたくなりますな。うそ。

なんだかんだ、バブルの残り香がずーっと続いていたというか、ハイソ感と生活感のバランスも絶妙に独特な店舗で、建物の構造も日本ぽくない感じで、ちょっと、海外にある高級三越っぽい雰囲気があった。まあ、恵比寿らしかったのかも。そういう意味では、“風の時代“の始まりとともに幕を降ろしたというのもなかなかドラマ。
不思議なデパートだったなー。嫌いじゃなかった。

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かつてサンジェルマンだったところは、俺のベーカリー&カフェに。


と、プチ郷愁に浸りつつ、本日はその先にあるザ・ガーデン・ホールへ。

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じゃんっ\(^^)/

第23回 東京03 単独公演
『ヤな因果』

日本一チケットの取れないコント・グループと言われる東京03の単独公演。幸運にも、初日のチケットを取ることができました。で、狂喜しつつも、間には緊急事態宣言の延長もあったりして。予定通り無事に開催されるのか、直前までドキドキしておりました。
が、本日、無事に幕が上がりました。
おめでとうございます。
安全対策を万全にして開催までご尽力くださった東京03と関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

そして、3日前にチケットをDLしてみて初めて知った、俺の席番号。
それは、C列。
しかも、行ってみたら感染対策でA列は不使用につき、実質2列め

じぶんにも、おめでとうございます。

ただでさえプラチナチケット。しかも感染対策を徹底しての開催につき、今回は客席数も減らしての開催。なのに、この僥倖。日頃の行いが良いわけではない私なので、この先なんかしら罰ゲームがあるかもしれん。怖いー。

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とりあえず、2列目までは全員フェイスシールド着装。
御三方の飛沫が降ってきそうな至近距離ながら、フェイスシールド越しなのでちょっと視界が光を反射したりするのが少し気になりはしますが、人生で2度とないかぶりつきの至福の代償と思えば屁のかっぱです。
おなじみ居酒屋セットではテーブルの裏側がガッツリ見える(むしろ裏側しか見えない、に近い)至近距離。と言えば、その至近距離ぶりがおわかりいただけるだろうか。

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昨年の公演では、会場内での物販はありませんでしたが。今回は限定数での物販復活してました。サントラCDは名古屋から販売開始とのことで買えなかったけど、パンフ買えました。かっこいいー。

ごくごく個人的な見解ですが、こういうかっちり系の方向性でのスーツが似合う芸人さんてアメリカで言えばSNLのチーフライター兼任のスターコメディアンとか、あるいはジミー・ファロンとか、コナン・オブライエンとか、そういう人たちと共通するカッコよさで好きです。

で。初日ですし、内容については書くのを控えますが。

すごい!!!!!
とにかく、すごかった!!!

もう、ものすごいところに来てしまったのですね。
それぞれがソロでの活動で深めた表現力や洞察力、あるいは存在感や華をホームグラウンドの東京03に持ち帰ることで、グループとしてさらに高みにのぼった感。ベテランで、すでに大スターなのに、そこに新たな“旬“な感じの勢いが加わっているのもカッコよかった。なんか、もう、ギャグとか体技だけでなく、ふっと一瞬の沈黙を見せるだけでも爆笑が沸き起こるような。すごい。
おそらく各自やや自重ぎみに鑑賞していたはずの客席ですが、それでもドッカンドッカン波打ってた。もお、楽しすぎて涙。

終演後、とってもいい笑顔ーーーーー。

ひとことたりともネタバレはせずに今夜の感動を説明するのは不可能ですが。
あえて音楽にたとえるならば、つか、ノンサッチ自警団風に説明するならば、おなじみのポップなヒット曲あり、意外性の冒険あり、プログレッシヴなウルテク曲あり、かと思えば、伝統への敬意あふれるトラディショナルもしっかり個性のひとつとして聴かせる…みたいな、まさにコント界のパンチ・ブラザーズのようなステージでしたよ(我田引水)。て、よけいにわかりづらすぎますよね。

なお今週土曜日、22日の昼・夜2公演は配信があるので、コント界のパンチ・ブラザーズ(違)にご興味ある方はぜひ。コロナ禍自体は、パンデミックになって良かったねー、なんてことは一つもありません。けれど。こうして、今までなかなか見るチャンスのなかったライヴの配信が増えたことは、この1年余りの間でとてもありがたいと思ったことのひとつです。

▶︎第22回 東京03 単独公演『ヤな塩梅』DVD・Blu-ray

昨年、コロナ禍による延期を経て実現した前回の単独公演『ヤな塩梅』もいよいよDVD/BRがリリースされましたね。もう、ライヴでも配信でもワウワウでも観たのに、何度見ても爆笑してしまうー。そして、副音声解説で観ると、また爆笑ー。このご時世、いつ見ても何度見ても確実に&心から笑えるアイテムってのは、常備薬と同じ。いつでもお手元にひとつ置いておくと安心です。笑うって、すごく大事。命に関わること。それも、この1年で思い知った事のひとつかな。


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