見出し画像

【壁新聞】アレックス・ソップの新たな扉

●yMUSICやThe Knightsのフルート奏者としてお馴染みのアレックス・ソップさんが、突如ものすごい新曲…というか、初めて自ら作詞作曲編曲歌唱演奏と全てを手がけた未発表のオリジナル作品をネット上で発表した。それも3曲も!しかも、それが本当に本当にあまりに素晴らしくて、この感動をファンレターにしたためてご本人に送りたい気持ちにもなったのだが、ならばその不毛なエネルギーを、この音楽をひとりでも多くの人に伝えるために使おうではないか。と、謎の号外を出しました。

謎だ。
しかし、感動の熱量はいかばかりのものかという勢いくらいはお分かりいただけるかと思う。

●以前このマガジンでも紹介した、ギル・シャハムとThe Knightsの共演アルバム。あの時にも書いたが、そのジャケット・アートを手がけたのもThe Knights創設メンバーであるソップさんだった。素晴らしい画家でもある。それゆえ、今回、MVという映像面も含めて何もかもひとりで作りあげるという作業もすごく自然で、彼女らしいなと思った。
まるで短編映画のようなクオリティのMV(しかもすべてパンデミック中に作り上げたようだ)を観ていると、これからの彼女は演奏だけにとどまらない、総合的な表現活動というものにますますシフトしてゆくのでは…と思ったり。

●なお、3曲目の“ROSES”では、我がノンサッチ自警団の推しメン、ガブリエル・カヘインさんがギターとピアノで参加している。これがまた、ルーファスのクラシック志向の曲やボン・イヴェールやスフィアン&仲間たち系がお好きな方には全力でおすすめしたい超美曲であり、ゆえに、こういう曲にカヘインさんは本当に完璧。彼の仕事を耳にするのはとても久々で、それもまたうれしかった。


ポール・サイモンのフェアウェル・ツアー、そしてこのアルバムでの活躍も忘れられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?