般若心経と西遊記について;R2-2-9、日曜

調べていたら、とても分かりやすいサイトにヒットした;法話『西遊記』の玄奘三蔵法師;http://www.rinnou.net/cont_04/rengo/2004-12.html

>>この般若心経は、紀元1~2世紀の頃インドで生まれました。
 ですから、原典は古代インド語のサンスクリット、すなわち梵語です。
 この梵語のお経を漢字に翻訳したのが、中国の僧 玄奘三蔵です。

>>玄奘三蔵(602~664)、色白で美男子で秀才。
 13才で出家し、仏教を学びましたがあきたらず、国禁を犯して28才でインド留学へと向かいます。
 命がけの求法の旅、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、パミール高原、カラコルム峠を越え、やっとの思いでインドの仏教大学ナーランダに到着。
 長安出発のとき40人の同行者は、途中の猛獣・山崩れ・急流などで死者続出し、2年後には玄奘ただ1人という苛酷な旅でした。

次がポイント;>>旅の始めの頃、ある寺にいた時インドから来た老僧がハンセン病で苦しんでいた。
 玄奘の弟子たちは皆逃げだし、老僧1人で病床に伏せていた。
 そこで玄奘は手厚く看病し、薬をすすめ食事一切の世話をする。
 このインド僧は感謝して1巻の経典を授ける。
 玄奘はこの経典を道中のお守りとした。
 玄奘帰国後この経典を漢訳したのが現在の「般若心経」です。

>>時を経て、その経典が敦煌の石室から発見され、その序文に次のような伝説が記されていました。
 インド僧に会ったのちに、玄奘が中インドのナーランダ寺に着いたら、なんとその病僧がそこにいるではないか。
 驚く玄奘にその僧は、~われ観世音菩薩なり~、と告げて空に消え去った。
 今でも般若心経が、旅行のお守りのお経ともいわれる所以です。


 三蔵とは、仏教の聖典である経蔵(釈尊の教えである経を集めたもの)、律蔵(仏教徒が守るべき戒律を集めたもの)、論蔵(経を注釈したもの)。
 この三蔵に精通しているすぐれた僧を三蔵法師と言います。