ビタミン不足、在庫不足、真実不足

インドにはベジタリアンが多くいるものの、言うほど野菜から栄養を取る食生活が送れない。

栄養不足は肌に顕著に出る。




ビタミン不足

調べたところ、ビタミン〇〇のB1かB2かB6かなんか知らんけど足りてないと。

よし、買おうと決心し私はビタミン剤を薬局に買いに行った。

歩いて20分くらいのところに薬局がある。

タブレットを水で飲み込むタイプを想像していったものの、意外と高い。

結局シロップの物で多種多様のビタミン○○が入ったものを一本買った。

リピートしよう

在庫がないけど迅速な対応
大して効果があるのかもわからない。

飲んでるということに満足している。

そして1か月して物はなくなった。

また強い日差しの中20分かけて薬局へ行くわけである。

在庫がない。

私が1か月前に買ったとき、最後の1つだった。あれから入荷しなかったのか、入荷したけど売れてしまったのか。

まぁ店員に言うと「今日仕入れるから夕方にまた買いに来てくれ。」

注文を受けその日のうちに仕入れてくれることは並大抵のインド人にそうできることではない。

すごく出来るインド人店員にあたったのだ。

それでも夕方は用事があっていけないので次の日また来ることにした。

次の日

効果もあるかわからず飲んでいたビタミンが無くなった途端。

最近ビタミンを摂取していないからまた肌が荒れだしたのかと都合よく解釈。

そして念願のものが手に入る日。

また日照りの中20分かけて薬局へ行く。

在庫がない。

まさか、昨日の夜から今日の昼の間に売り切れたというのか。

インドでそんなにビタミンを欲している人がいるのか。

いや、違う。前日の店員が頼んでいないだけだ。

「明日やろうは馬鹿野郎」とよく言うが

まさに昨日の店員は馬鹿野郎だったのだ。

「昨日仕入れるといってたやん」というと

ポカーンとした様子。あーうざい。

そんなことが次の日も続き、私のビタミン生活が終わった。

しかしビタミンが必要だ

電話がある時代に生まれてよかった
あれから1か月か2か月か。

やはりビタミンが足りていないことは肌が教えてくれる。

果たして本当に原因がビタミンかどうかなんてわからない。ただそうだと信じたいだけ。

私も賢く行こうと考えた。そう簡単に炎天下を20分間歩くようなことはしない。

文明の利器「電話」

行く前にマルチビタミンの在庫があるかを聞いた。


インド人店員「ある。5つある。」


私「ほんまやな」


インド人店員「ある!」

これは間違いなくある!

そして炎天下、地面から照り返す熱気と上からの日差しを受けながら20分。

2か月ぶりのビタミン剤とご対面

「今日電話した者なんですけど、マルチビタミンありますか?」

「棚に無ければない」

棚にない!

ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい。

電話では5つあったのに、こればっかりはだめだ。嘘はダメや。


私「電話である言うたやん。」


インド人店員「誰と電話したん?」


私「いや、そんなん知らんやん!」
電話番号教えてと。

電話をこの店に本当にしたか疑われる始末。

すぐに電話帳に私の電話番号があることが確認された。

インド人店員「俺と電話してるな」


私「マルチビタミン5個あるって電話で言ったよな?」


インド人店員「…。」


私「なんで電話で嘘つくん?」


インド人店員「…。」


インド人店員「あーそういやあったわ。」
といってバックヤードにその男が消えていき、すぐ帰ってきた。

インド人店員「あるでマルチビタミン4個」
それでもやっぱちょっと嘘ついてるやん。なんで5個に話盛ってん。

30分前に電話した内容覚えていないインド人は本当に怖い。

遂に待望のビタミン

2か月越しの再会。

長かった。

結局1本だけを買いに来たはずが、もうインド人に振り回されるのもいややし、暑い中20分歩いて買いに来るのもいやで、ある分すべて買って帰った。

念願のビタミン


1つしか買うつもりのなかった私が気が付けば4つ買って帰っている。

本当にインド人は商売がうまいなぁ~(褒めてない)

こうして私は正しいかわからないビタミンを摂取し続けることを始めた。

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