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永遠!フジファブリック

僕が初めて自分の小遣いで買ったCDは、フジファブリックの3rdアルバム「TEENAGER」です。そんな思い出深いフジファブリックの名曲たちを振り返りました。

【最強30曲】フジファブリック 

1.Sugar!!
2.桜の季節
3.花屋の娘
4.LIFE
5.夜明けのBEAT
6.エイプリル
7.TEENAGER
8.陽炎
9.パッション・フルーツ
10.All Right
11.Bye Bye
12.Green Bird
13.NAGISAにて
14.若者のすべて
15.バウムクーヘン
16.赤黄色の金木犀
17.Clock
18.君は僕じゃないのに
19.徒然モノクローム
20.花
21.茜色の夕日
22.星降る夜になったら
23.唇のソレ
24.笑ってサヨナラ
25.パンチドランカー
26.記念写真
27.銀河
28.ポラリス
29.MUSIC
30.眠れぬ夜


プチコメント

「桜の季節」がデビューシングルで、そこから「陽炎」「赤黄色の金木犀」「銀河」と続けてリリースし、春夏秋冬の4部作を完成させました。
ファーストシングルからこんな連続企画しちゃうあたり、肝が座っているというか、天才的ですよね。

「花屋の娘」はインディーズ時代からの定番曲で、名前の割にかなりアッパーでカッコいい曲。「NAGISAにて」も似た感じです。

「パッション・フルーツ」「唇のソレ」は、志村正彦にしか作れないTHE 志村節ですね。

ロックな志村節が出てるのは、「All Right」「パンチドランカー」でしょうか。破茶滅茶なのにギリギリポップの体裁を保っている絶妙なバランス感覚。

バラードだと「茜色の夕日」と「若者のすべて」が有名ですが、「花」「笑ってサヨナラ」もグッドです。

志村さんが亡くなった後の曲で入れたのは「LIFE」「Green Bird」「徒然モノクローム」「ポラリス」の4曲ですが、いずれもメロディセンス抜群の名曲。

志村さんが亡くなった直後の曲たちは、志村っぽさを頑張って残そうとしていたイメージなんですが、「LIFE」あたりから「志村っぽくないけど、フジファブリックっぽい」みたいな感じに孵化した気がします。

志村正彦という天才を失っても、フジファブリックの看板を背負って名曲を生み出せるのはマジですごい。


僕と志村正彦

最初にチラッと触れましたが、僕が初めて自分の小遣いで買ったアルバムが「TEENAGER」です。

たまたま「銀河」を聴いて衝撃を受けて、そこから「パッションフルーツ」「若者のすべて」とハマったのですが、そのタイミングで導かれるように「ニューアルバム発売決定!」というニュースが飛び込んできて、「絶対発売日に買う!」と決意しました。

当時、アルバムは発売から2週間経たないとレンタルできず、その2週間がどうしても待てなかったんですね。

そんでいざ買ったら「Chocolate Panic」「Strawberry Shortcakes」みたいな変な曲はもちろん、「記念写真」「星降る夜になったら」「TEENAGER」など、王道の名曲もたっぷりで、ますます夢中になりました。

翌年の「CHRONICLE」も当然のように発売日に買って、「TEENAGER」を超える作品だったことにまた衝撃を受けました。変な曲は少なくなりましたが、「エイプリル」「タイムマシン」「バウムクーヘン」など、志村さんのメロディセンスが爆発した曲が増えて、どこまで進化していくのかワクワクが止まりませんでした。

そんな期待で胸いっぱいの最中、同年の12月24日に志村さんは急逝し、僕のワクワクが一瞬で喪失感に変わりました。

フジファブリックは、その年の年末のフェスに出演する予定でしたが、ステージ上に楽器だけ置き、映像での出演という形を取りました。そこで初めて生の志村正彦を見られるはずだったのに、僕は映像の中の志村正彦を見ていました。

その後、残っていた志村さんのデモ音源を頼りにメンバー全員で完成させたアルバムが「MUSIC」で、皮肉なことにフジファブリックの最高傑作となります。

アルバム1曲目の「MUSIC」の1音目のギターから、志村さんがもういないことが分かる音です。このイントロはいつ聴いても泣いちゃいます。

「Bye Bye」はPUFFYに書き下ろした曲でしたが、志村さんが「君がいなくても こちらは元気でいられるよ」と歌うだけで違う意味に聴こえてしまいます。

他にも「パンチドランカー」は、残されたメンバーの行き場のない気持ちが音として具現化された激しさで怖さすら感じたり、「会いに」では志村さんのボーカルデモがあまりにあれだったので山内さんが代わりに歌うなど、とにかく志村さんの音楽を届けることに全力だったのがCDから伝わってきました。

そして、アルバム「MUSIC」ラストの「眠れぬ夜」は、僕がフジファブリックで1番好きな曲です。志村正彦がいる最後のアルバムの締めに選ばれただけあって、珠玉の名曲。特に大サビ後3:30過ぎからの演奏は、邦楽史上に残る名録音だと思います。マジで音だけで震える。

そんなわけで、アルバムだと
①MUSIC
②CHRONICLE
③TEENAGER
の順で好きです。

今のフジファブリックも素晴らしいのは言うまでもないんですが、未だにどうしても「志村さんが生きていたら今頃どんなバンドになっているんだろう」って思いはずっと脳を巡ります。

それくらい志村正彦って人は、僕の中で偉大な人でした。死後に逢いたい。
終わりで〜す!

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