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手が老化

もう20年くらい前にやった、ある業界のテキストブックのイラスト。先日修正してほしいという依頼がきた。20年前のやつをまだ使ってるんだ…。当時はまだケント紙にロットリングで描いていたのだが、さすがにもうそれはやってないのでアプリで制作した。

お札を数える(札勘)手元のイラストが欲しいというので、YouTubeでそれをやってる動画を見て描いて送った。するとここはこうして欲しい、という指示が来たので自分でお札を持って夫に撮影してもらい、面倒なのでその画像をトレースして送った。効率重視、自分の手なんだからトレパクじゃないわよ。
そうしたらさらに手直しの指示が入って、パートの仕事が終わってから全速力で帰ってきて速攻で直して送り、ようやくOKが出た。もうっ、帰りに買い物しようと思ってたのにっ!

こういう具体的な結果が分かっているのなら、〝最初に〟写真なりを資料として添付してこい、という話。つか、イラストを起こさなくても写真を載せた方が早いんじゃないかと思う。
部分的な修正だし、編集者も簡単に考えていたのではないだろうか。そうしたら著者からの直しが入りまくりという…。やっているうちに要求が細かくなっていくのはよくあることで。だけど、簡単な文章だけじゃ伝わらないのですよ。私の察しが悪い?それもあるだろうけど、どこにポイントがあるのかちゃんと書いてくれないと素人には分からないのよ。
かつて大手の出版社と一度だけ仕事をしたことがあるけど、そこの編集者はやっぱり一流だった。仕事の進め方、レスポンスの早さ、さすがでしたわ。

ところで撮ってもらった自分の手の写真が、ごつごつしわしわでかなりショック。いつも見ている手なのに、写真になるとなんでこうなる?と思うけど、これはでっかい石のはまった指輪が似合う手になりつつあるということで無理矢理納得する。

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