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突然あらわれた「塊」

昨日は、私が4月から療養・休業に至った病気について、
また治療を通して経験したさまざまなことを綴っていきますとお伝えしました。

今回の経過は医師である私にとっても、あまりにも突然で
衝撃度は大きかったです。
そう、全く自覚症状がなかったのです。

ざっと経過を説明すると、こんな感じです。

2月末に初めてコロナに罹患しました、高熱が出てそれは大変でした。
そこから1週間ほど経ったある日、まだ気管支炎症状や倦怠感は残っている中で
ふと、右足、太ももの裏あたりが腫れていることに気づきました。
痛みはまったくありません。

あれ?おかしいな?なんかぷくぷくしてるぞ?
コロナの影響?
高熱も出ていたし、リンパ節が腫れただけかなぁ?
でも右足だけ?

よく分からないまま、数日経ったら引くのかなと思っていました。
けれど、腫れは全然引かず、膝を曲げて正座することができなくなりました。

近くの整形外科を受診し、病院に紹介されMRI検査を受けました。
すると、右太ももの骨の後ろに大きな縦長の楕円形の塊が
白くくっきり映っています。長さ8cm。

この時点でも何がなんだかよく分からず、まだ塊(腫瘍)の正体は不明です。
整形外科クリニックの先生がすぐに
大阪国際がんセンターを受診することを勧めてくれました。
良性・悪性に関わらず、詳しい検査をする必要があるとのことです。

大阪国際がんセンターは、(旧)大阪府立成人病センターが
7年前に中央区に移転し新たにスタートした特定機能病院で、
がん治療をメインにしています。
クリニックから近いこともあり、私も多くの患者さんを紹介してきました。
地域医療連携といって、病院と診療所をつなぐネットワークがありますが、
よくお世話になっている病院です。
毎年、病院案内の冊子がクリニックに送られてきて、各診療科の従事医師の紹介ページも見ていました。

大阪国際がんセンターの整形外科(骨軟部腫瘍科)の部長は、
確か大学の同級生の竹中くんじゃなかったかな??
ふと思い出し、ホームページを調べると、やはり!
竹中聡(たけなかさとし)先生、大学の同級生でした。

竹中くんに相談して、診てもらおう!

一般の患者さんであれば、医師に直接連絡を取って
診療予約をすることはまずありません。
今回私は、自分の身に起こっていることに理解が追いついていない不安もあり
「友人」カードを使わせてもらうことにしました。

竹中先生にメールをして、ここ数週間の経過とMRI所見を伝えました。
週明けの3月11日(月)の朝に竹中先生から返信があり、
「今日外来日なので、午後に来てください」と。
予約患者さんたちの診療が終わってから診ていただくことになりました。

実は、コロナに罹ってから2週間ほど経って熱は落ち着いたものの、
倦怠感と頭が回らない感覚(いわゆるコロナ後遺症)が強かったため、
週末から月曜までクリニックを臨時休診にしていました。
(正直、数十人の患者さんをしっかり診療できる体ではありませんでした。)
予約患者のみなさまにはご迷惑をおかけしましたし、
スタッフも急な対応に追われましたが
スタッフは私の体調をとても心配し気遣ってくれました。
3月11日に受診できたのはある意味奇跡でした。

大阪国際がんセンターに足を踏み入れるのは初めてです。
1階は受付や会計をする患者さんたちでいっぱいです。
広々としてきれいで、動線もとても機能的な印象を受けます。
初診の手続きをし、2階の骨軟部腫瘍科の外来へと進みます。

さぁ、いよいよ竹中先生の診察です。
卒業以来一度も会ったことがないので、本当にずいぶん久々の再会です。

書いているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
そして字数も膨んでしまいました。
病室にはすでに朝食も運ばれてきていて、食べなきゃです。

すみません!この続きは、またのちほど書きます^^

※写真は5月末に撮った大阪国際がんセンター入り口です。

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