自分の気持に正直に生きること

自分の気持ちに正直に生きることは、この年齢になって、できているような気がする。
若い頃は少し勘違いしていたような。
ともだちや恋人や仕事で関係する人達を含め、語弊を恐れずいえば、他人に理解してもらうことと殆ど同義だと思っていた。
しかも、自分に都合のいい理解を求めていたように思う。

今は。

殆ど、人に理解を求めなくなった。そこには、最低限のマナーと思いやりみたいなものがあればよくて、正確な理解とかの必要性を感じなくなっている。
ストレスを感じたら、対処療法としてラーメンとか食って流す。そして寝る。何より、やっつけるべき事をちゃんと見定めて、ちゃんとやっつけることだ。
好きなことは、それをすることが目的なので粛々とやる。協力は必要に応じてお願いする。ダメならほかをあたる、考えて、どうしようもないなら寝かせたり、諦めたりしてもいい。

どこにも、根本的に他人からの理解は必要ない。

それを前提として、一方で、共感できる人はとても貴重で、嬉しさマックスだ。
期待はしてないし、だからなんだってことなんだけど、共感したり尊敬できたりする人との出会いや交流はギフトだと思う。

加齢のせいか。無駄な不安が減ったのかも知れないし、もう、そういうものだと悟ったのかもしれない。ちゃんと愛してくれる人がいて、それを信じられるようになったからかも知れない。

ちょっとだけ、あの、若い頃のどうしようもない乾き、衝動みたいなものが、多分もう戻ってこないような気がして、それは寂しいような気がする。