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日本再興戦略の再読で見えてきたこと

まず初めに、何においての専門家でも無い為、的外れなことを書いているだろうが、感じたことをそのまま書き起こしているので、ご容赦頂きたい。また、日本再興戦略のレビュー記事でもないのでご理解ください。

世は戦争。「明日は我が身」という思いで、怯えながら生活している自分ですが、これを機に人生を考え直す良い機会でもあると捉えるようにしている。

毎日のようにTwitterで情報を追い、時間の許す時はテレビのチャンネルを回し、ニュース番組を探す。夜のゴールデンタイムは依然としてバラエティ番組が多い。「平和やなあ」と思いながらも危機感の無さが少し怖い。幸い、仕事の日は帰宅時間が遅い。0時に近づけば近づくほど、ニュースも多いため、齧り付くようにテレビを見ている。様々な媒体で様々な人が意見を出すも、そのやりとりですら着地しない。これが争いが止まらない原因であり、自分の力のなさに腹が立つ。いつになったら争いが収まるのだろうか。

侵攻が始まって数日。侵攻した国に対する制裁の動きが強まってきた。EUやG7の国々が連携し、経済制裁を企てる。その中で、「金融核兵器」とも言われる、SWIFT排除に踏み切った。しかしこれは、侵攻国からたくさんの資源を輸入している国にとっては、自国もかなり厳しい状況に追い込まれる可能性もあるため、最初は渋る国もあったという。しかし、日に日にエスカレートする軍事侵攻に対する非難もあり、最終的には制裁に加わることとなった。

誰がその地位に就こうとも、文句を言われる我が国の首相は、足並みを揃えることを強調し、即座に対応に関する表明は行わなかった。日本にも様々な事情があるため、強気になりきれないことぐらいはわかっていたが、私自身がこういう時は積極的に協力して欲しいと考えるタイプの人間であるため、少しもどかしさがあった。また、Twitterのトレンドを追いかけていた時期もあり、首相に対する非難が相次いでいるのを見て、同情の思いも募ったのも事実である。

しかし、翌日にはSWIFT排除の制裁に加わることを表明し、主要国と足並みを揃える形となった。これでなんとG7の全ての国が制裁に加わることが決まったのである。これについてアメリカの報道官は日本の名前を挙げて歓迎し、侵攻国に制裁を課すリーダーだと言ったらしい。この記事がネット上で広がり、囮に使われているのではないかというコメントを多く見かけた。それもそうで、日本は侵攻国のお隣さんなので、過度に目立ちすぎると反感を買う可能性も高まる。そんな誇張せんといてくれよ、、、と思ったが、どうやらメディアの煽りが含まれているようで、正しい訳としてはシンプルな歓迎だったそうだ。

しかしながら、自分にとってはここが大きく引っかかっていた。

G7が連携する。これが非常に重要であることは理解できるが、日本という国名を挙げてまで賞賛するは異例だったそうで、腑に落ちなかった。日本の参入ってそんなに重要なものなのか、、、

侵攻は止まらない。被侵攻国はSNSを巧みに利用し、様々な国を味方に付け、支援を受けた。国家レベルの経済力を持つ民間企業も支援に加わっている。日本では楽天の会長である三木谷さんを中心に20億ほどのお金が集まったとか。ちなみに自分も楽天ポイントを2845ポイント(当時貯まっていた全てのポイント)寄付させて頂いた。

この多額の支援金が集まったことを受け、日本政府の支援金の1/5も集まっているのか、というツイートをしている人を見かけた。(記事執筆時点で)
「なるほど、日本人も流石に争いは望んでいないんだな。てか、国の1/5ってかなり集まったな。日本人って凄いんだな。」
心の中でそう思った。絶対的に見ても相対的に見ても、かなりの資金力なのではないだろうか。三木谷氏が10億円を担っている?にしても、だ。

ここまでで言いたい内容をまとめると、かなり安直ではあるが現時点で日本の経済力が相対的に高いことに気付けたということである。

外国への借金やコロナの情報ばかりが取り上げられるため、日本って経済的にダメな国なんだな、と勝手に思っていた。また、普段不自由なに一つない生活を送っていることや、貧しい国に行ったことがないことも相まってである。良い機会だったので改めて経済について調べてみた。知ってはいたが、日本のGDPは世界3位。一人当たりGDPは低いものの、依然として世界的な経済大国の一つと言える。なるほど、世界3位の経済大国が経済制裁に加わることの重要性が理解できた気がした。

しかしながら、日本の経済は著しく低下しているという。このままだと衰退していく一方だと言っている専門家もいるようだ。

「国の経済ってこんなに大事なのか。強い経済力を持つ事って、世界の国々と関わる中でめっちゃ重要やん。このまま日本が衰退するのはなんか寂しなあ。」

そんな感じで物思いに耽ていた時、本棚を眺めていると1冊の本が目に止まった。それが落合陽一氏の「日本再興戦略」である。

そういうことか。日本再興ってそういうことだったのか。3年越しにスッとその題名が落とし込まれた。大学生の頃から意識高い系を装い、時流に乗ってメディア露出の多い書籍を片っ端から読んでおり、この本もその中の1つだった。初めて読んだ時の感想としては「言葉が難しすぎる。とりあえず少子高齢化対処のノウハウを世界に輸出すると良いんだな。逆タイムマシンビジネスね」ぐらい。それらが急に頭の中で繋がってきた。その瞬間、再度読み直すことを決めた。

なかなかに文章が難しい。読むのに時間がかかり、気付けばもう侵攻開始から3週間。3月も半分が終わってしまった。結局、この期間は満足に手を動かしきれなかった。なんとか読書だけはと思い、苦しみながらもこの本を読み進めた。なるほど、やはり何の専門家でもない自分には意味のわからないことがたくさん書いてある。しかしながら、きちんとタイムリーに国防や経済についても述べられていた。やはり、自分には思いつかないし、考えたこともない内容だ。

仮想通貨については、比較的理解がしやすかった。この本の執筆時点では、日本人が一番ビットコインを持っていたそうだが、どうやら今では他国に抜かれている?とかなんとか。新しいものを毛嫌いするこの国の風習はなんとかするべきだと思う。ただ、ブロックチェーンは日本人の感覚に合うという話で、少し自信が持てるようになった。テクノロジーで世界が変わる、そのようにも思った。

とにかく、落合陽一氏のモチベーションは異常に高い。もちろん、教育者としても研究者としても凄いのだが、圧倒的な自分(一般人)との違いはモチベーションだと思う。

とにかく、色々と何とかしなければならない。自分を守るには。家族を守るには。国を守るには。手を動かさなければならない。百姓のように、様々なことに取り組まなければならない。このままじゃいられない。そう強く思った。

いつしか某番組で落合陽一氏が言っていた「僕はみんなに頑張って欲しいんです」という言葉。思い出して、自分もみんなと、みんなで一緒に頑張りたい。日本の再興に貢献したい。そんな新しいモチベーションが生まれた。兎にも角にも、今自分がやるべきことに全力を注ぐ。それが自分を守るための最善の行動であると信じて。



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