自由連想法による文章練習【12】 3 天坂大重菩薩郎(てんさかだいじゅうぼさつろう) 2024年2月11日 12:50 サビが「ヴァ」からはじまる歌詞の安室奈美恵のユーロビート系の歌を聴きながら キャベツと玉ねぎとホヤを買うのをやっぱりやめて もやし2袋と味噌ラーメンスープ2種類とスーパービックチョコを買ったそれらを買い物袋にいれている最中に ガラス越しの右側1人のほうは知らない若者2人と目が合った 会計は2百いくらで5百円をだしたから 同じく2百いくらのお釣りで植木花を1つか2つ買える計算だったが 紫の植木花を持ちあげてみるまでしたものの けっきょくどれ1つも買わなかった 左側の知っているほうの若者はいつもハンティング帽のような帽子をかぶっていて しかしそれはとくにお洒落な感じでもなく だからもしかしたら頭に機械が埋め込まれているのかもしれないと密かに思っていたそれがなんと実は飯田の兄貴だと知ったときの衝撃はとてつもなかった しかもそれをおしえてきたのは清治の一コ上の兄貴で 飯田は児童公園のホームベースのところで清治に泣かされ ぼくは飯田と清治と3人でジャスコできなこ餅の試食をしたその日の夜に熱をだして寝込んだ きなこ餅の味を思い出して吐きもした 生卵のときはさらにそれから生卵を一切食べられないほどまでになり やがて小説家となり今に至るぼくの妻は今日も仕事にいっていて ぼくはその妻のためにミネストローネとクラムチャウダーと蟹タマゴスープをつくった さらについにぶくどんを洗い 扇風機もだしたが 米をペットボトルに移し替えるのと換気扇の掃除は また次の気まぐれ時に回すことにした 週末はもう少し贅沢をさせてやりたいとはいつも思っていて しかしなかなか売れなかった本が6月3日に一気に3冊も売れて さらにブログのアクセスも少しマシになってはきているものの ただぼくとしてはぼく自身があるべき状態のそのままであることを何より優先したいことに変わりはなく だからたとえば妻と心中してしまうかもしれない未来をわりとリアルに想像することは普通にけっこうある 妻は細い棒のようで いつも毎日黒のダウンジャケットを着ていて ぼくは後ろからみていたその妻とまさか結婚することになるとは夢にも思わなかった やがてぼくは妻が当時住んでいた大宮のアパートに転がり込み その3ヶ月くらい前にぼくは自己破産をした そのために上野から青森行きの夜行バスに乗ったぼくは 上京した10年前の自分にまでリセットされた気がして それはそうといい加減そろそろ東京へ遊びにいきたいのだと妻はきのうもまたいった それからぼくは少しのあいだ気を失い 気づいたら妻は熱をだしてぼくの布団で寝ていた 起きると妻はペヤングソース焼きそばを食べたいといった シーフードヌードルの残り汁で茶碗蒸しをつくって食べてみたいともいった そう ついでにトイレットペーパーも買ってくるべきだったことの後悔をまあまあ引きずっていたものの ブログの更新と最低限の拭き掃除をなんとか一通りやりおえたときにはすでに2時くらいだった かといって焦ったりしたわけではもちろんなく しかし最近何もかもが堂々めぐり的な感じがしないでもないというか もしかしたら渋にさえまた何年も連絡しないことになりそうな気がした そもそもぼくはけっこう疲れていて 切り干し大根とヒジキを食べたかった しかし藤﨑町産のカリフラワーとブロッコリーをぼくは買った さらにクックパッドでは茶碗蒸しとスープパスタを検索した そして小説は太宰の「東京八景」を久しぶりに開き 太宰自身が住んでいたという荻窪でも最下等の一室というのを軽く想像しようとしたら 昨日みたあんみつや黒豆などを売っているらしい如何にも昭和レトロな店を思い出して そのあとにみた青い屋根の家もそのときにぼくははじめてみた コープの横の何だかわからない工場的な建物とつながっているらしい赤い屋根のアパートのような家も あいかわらず植木やら花やらさらにそれらが在る間隔もまた素晴らしく それをみるためにわざわざ遠回りした価値をぼくは十分に満喫した いうまでもなくその途中にいた蛇をひき殺したのはもちろんぼくではない 蛇がぼくを確実によけたのをぼくはこの目で確かにみた それからぼくは飯田の家の前をまた通った ぼくはミキハウスの黒いTシャツを着ていて 熱中症ならず熱射病っぽくなり とりあえず飯田の家の庭にテントを張ったままにしてその日は家に帰った 確か落合という奴も呼ぼうとしていたというか そもそも落合のためのキャンプもどき計画だったが けっきょく落合はこなかった テントは父が川西さんかユウセイさんに借りてくれたもので 色は黄色っぽいオレンジだった 熱射病が治った翌日すぐ近くの側溝でしたぼくのウンコはそれから2~3日ほどそのままそこにあったが 桂木の家のまえに捨てられていた衣装ケースのような水色の箱にタケデブがしたウンコは数週間以上もそこにあって ぼくは毎日それを確認するようにのぞき見ていた そう やがてぼくとタケデブはその中に8千円が捨てられているのを発見して もちろんそのまま山分けしたその金でぼくはドラゴンボールのファミカセを買った タケデブはさらに少なくとも3回以上アイスの当たりクジを引き当てて その最後のほうにはよしのやの裏の用水路沿いにぼくたちはいた しかもその用水路というのは 桂木の家の真横の川のほかにも 亮太の家のさらに向こうの林近くの川とも繋がっていて 犬かタヌキのようなイラストと一緒に「川の近くで遊ぶな!」とか書かれた要はその注意書きの看板なんか当時はなかったはずだとかゴチャゴチャやっているうちに スーパーレインボー跡地の裏あたりから風鈴の音が聞こえて だからというかそのままなんとなくぼくは島根の祖母の家にいった 祖母の家には海とスイカと従姉妹と三角の食パンと麦茶がいつもあり ぼくはとくに三角の食パンが好きで ユニバースのチョコデニッシュ的なパンもなかなか侮れないと思った 同じくユニバースのコーヒーロール的なパンもかなり美味しかったし モンドールのプティカカオと大納言ももちろんまた食べたいが 最近の妻はむしろ毎日アサリコンソメのスープパスタで良さそうなくらいで だからぼくは切り干し大根とヒジキと手作り寿司とできれば鳥飼で誕生日を祝ってほしいというこの提案を しかし妻的には絶対満足しないだろうから たとえば「東京へ遊びに行きたい」というものとかに丸く収めようと思っている そもそもユニバースのチョコデニッシュ的なパンをぼくはユニバースの外にあるベンチで食べたが そこのベンチはもと喫煙スペースでもあって 最近本当にタバコを吸う人を見かけなくなったなあと思いながらぼくは食べた 途中なかなか大きめのチョコの一欠けらを地面に落としてしまい もったいなさ過ぎて拾って食べようかけっこう迷っていたら もちろん母はそんなことはやめなさいと言い しかしぼくは昔から親のいうことを聞こうとする習慣が自分の中にほとんどなく 或いはとある一瞬突然同窓会に行きたくなったとしても そんな我儘が叶うはずもないから じゃあもう一生誰にも会わなくてもしょうがないとぼくは割り切っている それからぼくは換気扇の掃除までやってのけたことをブログに書こうとしたがやっぱりやめて 西友産の赤いクッションの毛玉を直接指でとりながら 来週の金曜日の予定の選択は何だかんだ2つしかなく そのための手土産はどっちにしてもミスドとかハーゲンダッツ的な感じのほうがむしろいいだろうと思い直した 母と会うのはどうせ午前中だからといってもできれば違う日がよかったが とりあえず明日か明後日中に髪は切ってしまい 浪打のイオンの品揃えのチェックと 今後のお茶する場所は合浦公園前のローソンがベストだろうと思った ▼全文はこちら▼ 自由連想法による文章練習⑫: 改行なし10,000文字の世界 amzn.to 250円 (2024年02月11日 12:50時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ▼全集マガジン購入者は、こちらから全文無料で読めます▼ ダウンロード copy ここから先は 10,468字 返品はできません。購入後はノークレームでお願いします。 【過去記事・全集】 50,000円 種々雑多 な過去記事です。毒々しいテキストも多いため、良い子が気軽に購入できない金額(50,000円)に設定しています。一部もしくはタイミ… 購入手続きへ ログイン #自由連想法 #掌編小説集 3 サポート金は5,000円以上でお願いします。 サポート