四季の百人一首ーーー冬
気が付けばいつの間にか二月も終わりを迎えていまして…あら
となると四季の百人一首・冬編も終わりを告げる?百人一首の中で一応、冬に該当する和歌は六首あるのだけれどいまだ三首しかこちらにあげることが出来ていませんのに。
まぁ、なにはともあれ…今年の冬は寒かったです。おネコ様のあったかさが身に沁みまする。普通、肌寒いと人恋しくなるものだそうですが。
そんなこんなで今日の一首
山里は 冬ぞ寂しさまさりける
人目も草もかれぬと思へば
源宗于(みなもとのむねゆき)
ひっそりスローライフには、いいかもしれませんけれど
近年ですとどちらかといえば、人も減ってきて大変な暮らしになるのでは?と思案してみたりするのですけど。えぇ、先だってタぬさんを見かけたところも山里…村なのだけれど。どの季節であっても、寂しく感じますね。
ということで
山里は、(いつの季節も)寂しく思うけれど冬ともなれば
より寂しさを感じるものだよ。人の訪れもなくなって(庭の)草木も枯れてしまうから…余計にね
といった感じの意味になるのかな。
例によって例のごとく、詳しい解説や、文法的なお話は、専門の解説書におまかせだよ。
作者は、三十六歌仙のおひとり、源宗于(みなもとのむねゆき)さん。この方は、平安朝のお貴族様で なんと第58代光孝天皇のお孫さんで源朝臣姓を賜って臣籍降下されたそう。ただその後なかなか官位があがることもなく不遇であったという話。ご自分でもそのことを嘆いていた様子で「大和物語」に不遇について宇多天皇にぼやいている話が載っているとか。
なんか余計に寂しい感じがしますね。
ということで今回のお話はここまで。
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