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始めるキッカケ、続ける環境

僕はカポエイラというブラジルの文化をやり始めて、早13年ほどになります。

日本で、いいグループと先生に恵まれ、実際にブラジル人のメストレ(師匠)に教えを乞いにイギリスまで行きもしました。

帰国後、自分で指導する立場にもなりましたが、なかなかやりたい!という人もおらず、しばらくは一人で自主練をしていたのですが、ひょんなことから当時の職場の方々が来てくれて、現在も続けてくれていたり、新しい方も増えてきて、ありがたいことです。
こんな状況下で辛い日々であることに変わりはありませんが、そんな中教えることの難しさも痛感しながら生きています。

中野・高円寺あたりでクラスを持っていますので、ご興味のある方はご連絡くださいね。

noteにカポエイラについて書くのは、初めてなので、今日は僕が始めたきっかけを書こうと思います。

単純なそれ

僕は小・中とサッカーをやっていました。
中学の時に腰を痛めてしまったこと、家業が忙しかったこともあり、高校では部活に入らず、地元の町の草サッカーチームに所属して細々続けていました。
高校卒業後に上京してきたわけですが、それまでもカポエイラができるところをずっと探していました。

カポエイラを初めて知ったのは、小学生か、中学生の頃。
江角マキコさんが出演されていた、ストッキングのCMだったと思います。

ストッキングを履いた2名がカポエイラの蹴り技を繰り出しまくる。といった内容、足をアップで撮影していたのが印象的で、なんかよくわからないけどスゲえなあと思った記憶があります。
Youtubeで探してみたのですが、残念ながら見つからず。

僕の世代では、プレステの「鉄拳3」に出てきたエディ・ゴルドでカポエイラを知った人が多いのではないかと思います。または、もっと前にスーファミの餓狼伝説というタイトルに、カポエイラ使いが出ていました。格ゲーマニアならご存知でしょう。不思議な動きの構えで、しゃがめないキャラだったという記憶があります。

その不思議な構えは、のちに「ジンガ」というカポエイラの基本のステップだということが判明したのですが、ジンガを知った後に、そのキャラを見るとイマイチ再現性が低いことがわかります。スーファミで表現するには限界があったのかもしれません。

わからない人には全くわからない話ですが、まあとにかくカポエイラを知ったのはそんな経緯です。

一方、当時続けていたサッカーはというと、んーなんというか、
試合中に、大したことじゃないのに激昂したりする人がいるのが、あんまり好きじゃなかった。それは勝ちへの執念とかそういった感じではなく、ファールがわざとだ、いやそうじゃないみたいな類いのものが多く。。。
そんなんいいから試合しようよ。みたいな。。。

そんな中、「足使うサッカーやってたから、蹴り技のカポエイラも向いてるんじゃないかなー。」ぐらいに思った。

というのがきっかけでした。

引っ張った割に、こんな理由ですみません。
もっとカッコいいキッカケだと良かったんですけど。

田舎のディスアドバンテージ

田舎にいるときにも、実はカポエイラができるところを探していました。
しかし、当時北海道にカポエイラ教室はなかったと思います。あったとしても札幌。通うには遠い。
1990年代後半はカポエイラが日本に入ってきて間も無くといったところでしょうか。

なので、やりたいなーという願望だけ持っていた高校生にとどまりました。

上京後も、たびたびネットで検索していました。その頃には、カポエイラを習うことができる教室を、いくつか見つけることができていました。さすが都会。

しかし、た、高い。。。さすが都会。

手が届かない。

「学生さんは金がない」とauさんはよく言ったもので、ご多分に漏れず当然僕もそうだったわけです。

上京後の学生時代も、やりたいなーという願望だけ持っていた学生にとどまりました。

就職して2年が経とうとしていた頃、例に倣って検索していたところ、ここは!と思えるグループを発見。

とは言っても、やったこともない僕には、カポエイラに流派やスタイルがあることは知る由もなく。

決め手はプライス。そして、家からの距離。

すぐに代表の方と連絡をとり、体験に向かうこととなりました。

前述の流派・スタイルに関しては、その後徐々にわかることになっていくのですが、結果的に僕はその先生のグループ、メストレのスタイルが好きなので、今でも続いています。

と、まあキッカケや、スタートはめちゃくちゃ単純でしたが、すでに趣味の域を超えてくるとこまで続いています。

まずは、習慣化する

単純なきっかけでしたが、知識がない以上、習い事を始めるにあたって、プライスはもちろん最初は重要な要素ですね。

そして習い事を続けるために、意外に重要なのが、家/職場からの距離。
これは、通いやすさとも言い換えることができるでしょうか。近いに越したことはありません。
僕の場合は、練習場所が自転車圏内だったこともあり、恵まれていたと思います。

例えばこれが、電車で1時間以上もかかるとなると、ちょっと大変です。
なぜなら最初のうちは特に、「行く」ということを習慣化せねばなりませんからね。
一回でも「今日はまあいっか」と思うと、次も、そのまた次も。そして「行かない」ことが習慣化してしまう。せっかくやりたいことを初めても、こうなってしまうのが一番もったいないです。

そう考えると、距離(通いやすさ)は継続するために最もネックになってくる部分なのかもしれません。

よく、結局「気持ちの問題」だとまとめられがちです。
ほんとにやりたければ距離や金額など関係ないのだと。

もちろんそれはそうでしょう。同意します。
しかしそれは、習慣化した後の話な気もしています。まずはいかに習慣化するか。そのために無理のない環境を整えることも大事な要素と思いました。
なぜなら、


クラスに来てくれる方で、家/職場が遠い人は割と続かないからです!!


経験談。それは説得力の塊のようなものである。


名言っぽくなりましたが。

幸か不幸か、コロナによってオンラインや動画のクラスなどが増えてきて、誰でもどこでもWIFIとそれなりの場所さえあれば、距離の問題は解消されてきました。
環境、整ってきたんじゃないでしょうか。

しかし僕はいまだにオンラインという環境にマッチしません。。。


ということで、今後もカポエイラについての記事、書いていこうと思います。



おしまい。

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