カポエイラのススメ
高校時代に熱血運動部だったっ方も、大学に入ったら新たな環境でデビュー。バイトにサークルに忙しく、高校までの勢いで運動に熱血することは、少なくなるかもしれません。
一方、大学に入ってもバリバリ運動部だぜ!という方ももちろんいらっしゃるでしょう。
しかし、社会人になったらどうでしょう。全く動かなくなってしまった。という事は多いのではないかと思います。
社会人になると
・就職初期
しばらくは、仕事を覚えなければ!と精一杯。
・3年経って
20代後半に差し掛かり、ようやく流れを掴み始めた頃。仕事が面白くなる。できるようになってくると、なんでも面白く感じます。
・5、6年経って
仕事を任されるようになり、後輩も入ってきて教える側の立場にもなってきます。30代が目前に迫ります。
・30代
中堅。プロジェクトを指揮し始めたり、バリバリ働き盛り。時間を惜しんで仕事に精を出すことでしょう。30代後半にもなればマネージャー業にもなり、責任ある立場になっていくといったところでしょうか。
そこらへんで、ある時気付きます。
ん、なんか最近体調悪いな。。。運動でも始めるかな。。。
とりあえずフィットネスクラブにでも登録してみるか。。。
そして、
男性→ジムで筋トレ
女性→ヨガ
っていう構図が僕のイメージなのですが、大体合っているんじゃないでしょうかね。あとは、男女とも公道を走るジョガーなどよく見かけます。
要するに、どこかのタイミングで皆「健康」を意識し始めます。
美や健康は、いつの時代も興味が絶えない話題のようです。
体感として、または目に見えて、人間は衰えていくからでしょうね。
YouTubeでもトレーニングや、食、ダイエットなど、なんとも多くの人たちがそれらについて語っています。
今や、ジムやフィットネスクラブがそこら中にありますから、通いやすさで言えば、いい環境になっていますね。
ところで、続いている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
一人で続けることの難しさ
ヨガも、筋トレもやり始めてからすごく体調がいい、痩せてきた、筋肉がデカくなってた!など、成果が見えてくると楽しいと思います。
そういう方はおそらく続くと思います。
僕はジムに行ったことがないので、詳しく分からないのですが、例えば、トレーナーがいなくて、一人でストイックにマシントレーニングをするような環境だとしたら、もしかしたら続かない方もいらっしゃるのではないかと推察します。
トレーニング系は、一人でやるのが結構辛いです。どっちかといえば精神的に。
ある程度、自分に何が足りなくてどういう練習が必要か。というのがわかっていて、尚且つ効果的に実行できるのであれば、そんなに問題ないのですが(それでも気分がノラない時はノラない。)、トレーニング初心者の場合は、なかなか厳しいもんがあります。
そして
ジムに行かなくてもいいかな →
家で自重トレーニングでもやろ →
3日で終了。元の生活へ。
というコースを辿った方もいらっしゃるかもしれませんね。
一人じゃできないカポエイラ。
前置き長くなりましたが、そんな方はカポエイラいかがでしょうか。
カポエイラは、やることがたくさんあって、かなり特殊な部類のトレーニングとも言えますが、注目したいのは、カポエイラは一人では成り立たないということです。
もちろん、練習は一人でもできます。
しかし、一人でやってできるのは「カポエイラ」ではなく「カポエイラの練習」にとどまります。
自分と相手との動きが組み合って、初めてカポエイラとして成り立つ。というのがミソです。
アクションがなければリアクションは生まれない。「身体を使った会話」と評されることもあり、それは非常にわかりやすい表現かと思います。
じゃあ、ボクシングや、キックなどの格闘技でもいいんじゃない?
確かに。そういった格闘技も相手がいなければ成り立ちませんね。
しかし、いったん試合となれば、自分の「強さ」を目指し、あいつに勝つ!日本一に!世界一に!といった目標、そして勝敗がありますね。
もし、強さを目指し、誰かに勝ちたいという方であれば、そのような格闘技は向いているのではないでしょうか。
カポエイラも、上を目指さないのかと言われればそうではありません。師弟関係があり、技術向上も目指しますが、ゲームにおいて、勝敗はありません。
なので、強いものが勝つというシステムはありません。
あるとすれば、「上手さ」でしょうか。それは単純に『動ける動けない』、『上手下手』といったものではなく、狡猾さ、ずる賢さを意味するところが大いにあります。
そして、上手い人のゲームには面白さがあります。
活字で書いていても、やはりイマイチ未経験の方にはわかりづらいところがありますね。
いまだにカポエイラは、単にダンスみたいな格闘技。と思われがちですし、表面的にはそう見えるかもしれません。
そういう要素はもちろんありますが、それだけではない側面が本当にいくつもある。それがトレーニングの中に散りばめられていて、気付きや発見につながる。という面白さが含まれています。
書いてはみたものの、結局のところ経験に勝る知識はありません。
気になった方は、体験することをオススメします。
幸い日本には、全国各地にいろんなグループ、そしていい先生がたくさんいます。
もし興味をもたれた方は、少し調べてみてはいかがでしょうか。
ここまでお勧めしていながらアレですが、
カポエイラじゃなくても、とにかく運動は続けるに越したことはありません。心身の健康維持のために、自分に合った身体を動かすメニューを人生に取り入れることをお勧めします。
おしまい。
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