7-2-4 システム活用促進・評価

情報システムを有効に活用し、経営に生かすために、情報システムの構築時から活用促進活動を継続的に行う。

■データの分析
データを分析して新たな知見を得るための研究または手法をデータサイエンスという。情報システムに蓄積されたデータは、データサイエンスの手法によって分析され、今後の事業戦略に活用される。データサイエンスの手法で分析を行う専門家が、データサイエンティスト。データサイエンスの手法には、データマイニング、ナレッジマネジメント、機械学習などがある。活用するデータとしては、ビッグデータやオープンデータ、個人のパーソナルデータを、扱うことが増えている。

■情報システムの活用
情報システム活用手法としては、個人所有のスマートフォンを業務利用するBYODや、会話に応じて自動で応答するチャットボットなどがある。

■情報システム利用実態の評価・検証
情報システムの投資対効果を分析し、システムの利用実態を調査して評価する。評価指標としては、当時利益率や利用者満足度がある。

■普及啓発
PCやインターネットなどの利用においては、使いこなせる人と使いこなせない人に生じる格差(ディジタルディバイド)ができてしまいがち。
そのため、情報システムを活用するためには、各人に合わせた教育・訓練の実施などで、全社員のコンピュータリテラシ(コンピュータを活用する能力)を向上させるための普及啓発活動を行う必要がある。また、人材育成計画を立て、講習会などを開いて利用方法を説明する。

■情報システム廃棄
システムライフサイクルの最後には、情報システムを廃棄する必要がある。情報機器を廃棄する際は、通常のゴミとして出すと廃棄した機器から情報が漏洩する恐れがある。そのため、廃棄の際は、システムから必要な情報をバックアップなどで取得した後で、起動不能にする、解体する。データを消去するなどの作業を行う。このとき、単純にデータを消すだけだとディスク上に残ることがあるので、無意味なデータを上書きするなどの作業が、必要。

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