7-2-1 情報システム戦略

情報システム戦略の目的は、経営戦略を実現させること。そのため、経営戦略に沿って効果的な情報システム戦略を策定することが重要

■情報システム戦略の策定
情報システム戦略の策定では、経営陣の一人であるCIO(最高情報責任者)が中心となり、経営戦略に基づいて全体システム化計画や情報化投資計画を策定する。このとき、自社の状況を知るために、経済産業省が提案した、IT活用度を測る物差しであるIT経営力指標を利用することもある。

■全体システム化計画
全体システム化計画では、組織のシステム化全体についての計画を立てる。最初に全体最適化方針を決め、それに基づいて全体最適化計画を立てる

■情報化投資計画
情報化投資計画では、情報化への投資に関する予算を適切に配分する。経営戦略との整合性を考慮して策定することと、投資対効果の算出方法を明確にすることが求められる。情報システムの全体的な業績や個別のプロジェクトの業績を財務的な観点から評価し、ITの投資効果をマネジメントするITの投資マネジメントの観点も大切。

■全体最適化方針
全体最適化方針は、組織全体としてどのようにシステム化に取り組むべきかを示す方針です。
全体最適化目標を制定し、ITガバナンスの方針を明確にする。tobeモデルといわれる、情報システムのあるべき姿を明確にした業務モデルを作成する。

■全体最適化計画
全体最適化計画は、全体最適化方針に基づき、事業者の各部署において個別に作られたルールや情報システムを統合化し、効率性や有効性を向上させるための計画。全体最適化計画では、コンプライアンスを考慮し、情報化投資の方針及び確保すべき姿を定義することなどが、求められている。
組織体制としては、情報システムの全体最適化を実現するために情報システム化委員会を設置し、情報化推進体制を整えます。情報システム化委員会では、情報システムに関する活動全般についてモニタリングを実施し、必要に応じて是正措置をとる。また、技術情報の動向に対応するため、技術採用指針を、明確にすることも大切。

■システム化計画
全体システム化計画に従って、個別システム化計画を立案する。企業の戦略性を向上させ、企業全体または事業活動の統合性を実現するシステムには次のようなものがある。
①ERP
ERPは企業投資計画
②SCM サブプライムチェーンマネジメント
原材料の調達から最終消費者への販売にいたるまでの
③CRM 顧客関係管理

④SFA 営業支援のための情報システム

⑤KMS ナレッジマネジメントを行うためのシステム

https://it-trend.jp/knowledge_management/article/merit

暗黙知を形式知化していく。
①共同化
②表出化
③結合化
④内面化

⑥シェアドサービス
関連する複数の会社から共同の新会社を設立

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