6-3-5 ネットワーク応用

■インターネット 電子メール
メールを送るためのプロトコルとして最初に登場したのはSMTP。しかしSMTPは、送信側と受信側、両方の機器に電源が入っていることを前提に転送を行うプロトコルなので、通常のPCなどでは送受信が、円滑に行われない。そのため、電源を落とさないメールサーバのメールボックスにメールを保管しておき、必要に応じてメールクライアントからアクセスしてメールを、受信するpop3やIMAP4などが、登場した。

メールのデータ形式には、画像や動画、プログラムなど様々な種類のバイナリデータを送れるようにするためのMIMEがある。

■インターネット web
webとは、インターネット上で情報を公開・閲覧するシステム。webを利用するには、webブラウザを用いて、webサーバで動作しているwebアプリケーションソフトウェアと通信を行う。このときにやり取りされるデータは、マークアップ言語(HTML,XML)で記述されており、ハイパリンクを、用いてwebページ間の関連を表す。
インターネット上でのデータやサービスがある場所を示す識別子をURLという。URLにはインターネット上で識別するための名前であるドメイン名などが含まれており、これをDNSという仕組みでIPアドレスに変換し、通信を行う。また、webアプリケーションソフトでは、通信しているユーザの情報を続けて管理するために。クッキーが、使用される。

■インターネット ファイル転送
ファイル転送で用いられる最も基本的なプロトコルはftpです。FTPでは,FTPクライアントとの間で制御用とデータ転送用の二つのTCPコネクションを利用し、ファイルのアップロードやダウンロードを、行う。また、インターネット上にファイルを保管場所としてストレージを、用意したクラウドストレージのサービスも普及している。

■イントラネット/エクストラネット
イントラネットとは企業内ネットワークのことで、インターネットなどの技術を用いることで利便性を、高め…アクセス制限をかけることで安全性を高めたもの。VPN(virtual private network)やプライベートIPアドレスなどを利用し、セキュリティを確保している。
複数のイントラネットを相互接続したネットワークのことをエクストラネットという。
インターネット回線上にIPSecなどを用いて作成する、セキュリティを確保したネットワークのことを、インターネットVPNという。

インターネットを介した企業間の取引では、
EC(電子商取引)ネット上で物をうること、
EDI(電子データ交換)
などを実施し、webを通して注文データのやりとりなどを行う。


■通信サービス
電気通信事業者が提供する通信サービスには、大きく分けて、回線を単独利用する専用回線と、回線を複数で共有する交換回線の2種類がある。
さらに、交換回線には、回線の切替えを行い1対1での通信を実現する回線交換と、パケットを通信経路に流すことによって複数人で回線を共有する蓄積交換がある。また、通信サービスには、回線速度を保証するギャランティ型と、通信速度を保証せず、できる限り高速での通信を実現するベストエフォート型の2種がある。

①専用回線(専用線)
接続形態が必ず1対1の専用のネットワーク。
高いセキュリティや接続の安定性を確保したい場合に利用する。回線を独占してつかえるのでギャランティ型のサービスとなる。

②電話回線
電話回線は公衆回線を利用し、通話を行うサービス。通常の固定電話の他に、携帯電話、PHSなどの移動体通信サービスも含まれる。回線自体は共有だが、通信ごとに一対一で回線を接続するので、基本的にギャランティ型のサービス

③IP VPN
通信事業者が提供する専用のIPネットワークでVPNを構築する。インターネット回線を利用するインターネットVPNはベストエフォート型ですが、IP VPNでは通信業者との契約や設定によって、ギャランティ型の通信も実現可

④広域 ethernet
通信事業者が提供する専用のイーサネット接続サービス。VLANを用い、他の顧客と通信を分離する。通信事業者との契約によって、ギャランティ型の速度保証も可能

⑤FTTH(fiber to the home)
高速の光ファイバを建物内に直接引き込む。
回線の終端にはONUを用いて、光と電気信号を交換する。基本的にベストエフォート型で、通信速度は、同じ回線を利用している他の人の通信によって、変わっていく。

■モバイル通信
移動体通信規格(LET)を基に、様々なモバイル通信サービスが提供されている。次世代の移動通信システムとして、5Gも登場している。
スマートフォンなどをインターネットの中継機器のように、用いて他のコンピュータなどを、インターネットに提供することをデザリングという
また、LET回線で音声通信を行うVOLTEサービスが、近年開始された。

■IP電話
IP電話は、電話網にVoIP(ボイプ:voicee over internet protocol)技術を利用する電話サービス。インターネットや、イントラネット上で電話を、利用することが、できる。VoIPでは音声を符号化してパケットに変換し、 IPネットワーク上でリアルタイム伝送を行う。

■CDN
CDN(content delivery network)とは、webの動画などのコンテンツを、インターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのこと
コンテンツ配信網とも呼ばれる。

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