見出し画像

2023年11月締め請求書のお手紙

私たちデザインモリコネクションは、陶磁器デザイナー・森正洋さんのデザインした製品の卸売を主な活動としていて、毎月、お取り扱いいただくショップのみなさまへ請求書をお送りしています。
ふと思い立って、2021年9月分から、請求書を発送する際、お手紙を同封するようにしました。その時々に思ったことなどを書いています。何を書いたか保管しておく意味もあり、noteに置いておきます。
請求書をデジタル化した方がいいんだろうけど、その場合、こういうお手紙をどういう形でつけたら良いのか、悩ましいところ。


いま、亡くなった父のたくさんの本と、私の本を整理していて、残す本は残し、手放す本は売るか、状態が悪ければ古紙回収の業者さんのところへ持って行っています。

ブックオフがやっている活動に、本や貴金属、CD、DVDなどの買取金額をさまざまな団体に寄付する「キモチと。」というものがあります。手放す本をバリューブックスに売るのも悪くないけれど、寄付するのも良いなと思い、先日、日本国際ボランティアセンターがやっている「緊急支援 パレスチナ・ガザ」へ寄付するため、父親と私の本をダンボール5箱分、送りました。少しでもガザに住む人たちの助けになれば良いなと思います。

パレスチナとイスラエルについては、紛争状態にあるということくらいしか認識がなかったので、いつもラジオクラウドで聞いているTBSラジオ「荻上チキ・Session」の鶴見太郎さんの回「イスラエルは、なぜ強硬姿勢を崩さないのか?建国の起源から考える」の第1弾第2弾を3回ずつ聞いたり、父親の部屋から見つけた雑誌PENのエルサレム特集を見たり、特定非営利活動法人「パレスチナ子どものキャンペーン」のウェブサイトを読んだり、本の整理をしていて見つけた、山井教雄「まんが パレスチナ問題」を読んだり、名古屋のTOUTEN BOOKSTOREのメールマガジンで知った、岡真理さんの講演「ガザを知る緊急セミナー/ガザ・人間の恥としての」の音声を移動中に車で聞いたりしています。

まずは知ることから始めようと思っていますが、よく考えると、私自身、今回、ハマスとイスラエルの間で衝突・戦争が起こり、たくさんの死者が出るほどでないと、自分から調べて知ろうとしませんでした。もちろん、パレスチナで起こっていることに関心を持ち続けている人もたくさんいると思います。でも、きっかけがなくて関心がなかったり、日々のことで精一杯な人の方が、さらに多いと考えられます。ということは、パレスチナで起きていることが「戦争でも起こさないと、世界からの関心を集められない」という状態になっている、ということになります(パレスチナ以外の、世界中の様々な衝突・紛争も同じです)。

ガザに住む人たちの立場になってみると、声を上げても誰も聞いてくれない、たくさんの人が死なないと、国際的な関心が得られない、ということで、これはなんというか、どうしたものか、考えてしまいます。とはいえ、私が考え込んでいてもしょうがないので、日本国際ボランティアセンターなどの支援団体に寄付したり、引き続き問題のいきさつを調べたりしようと思います。

2023.11.30

デザインモリコネクション有限会社
小田寛一郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?