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2024年1月締め請求書のお手紙

私たちデザインモリコネクションは、陶磁器デザイナー・森正洋さんのデザインした製品の卸売を主な活動としていて、毎月、お取り扱いいただくショップのみなさまへ請求書をお送りしています。
ふと思い立って、2021年9月分から、請求書を発送する際、お手紙を同封するようにしました。その時々に思ったことなどを書いています。何を書いたか保管しておく意味もあり、noteに置いておきます。
請求書をデジタル化した方がいいんだろうけど、その場合、こういうお手紙をどういう形でつけたら良いのか、悩ましいところ。


今年のお正月の16時ごろは妻の生家にいて、能登半島の大地震というニュースに非常に驚きました。取り急ぎ、少額ですが、日本財団の災害復興支援特別基金に寄付をしつつ、荻上チキさんのラジオや津田大介さんのポリタスTV、尾形聡彦さん・望月衣塑子さんのArc Timesなどで、状況や課題などを知るようにしています。

最近、気になっているのは、家の近くの道路に、グルグルッと丸めたマスクが定期的に捨てられていることです。数日にひとつのペースで、毎回同じ電柱付近に捨ててあり、気づいた時に車から降りて拾っています。

道や野原にゴミを捨てても、なかなか自然に分解されたりはしないし、残り続けてしまうと考えられるので、私はやらないのですが、タバコの吸い殻や菓子パンの袋、空き缶など、道や野原で見つけて拾う度に、ゴミをその辺に捨てる人はたしかに存在しているんだな、と思います。捨てているのを見かけることは滅多にないとはいえ(先日、スーパーから出てきて、くしゃっと丸めたレシートを投げ捨てるおじいさんを見かけました)、ゴミがあるのを見る限り、捨てる人がいるんですよね。ゴミを管理して処分することなく、道や野原などに捨てる人は、どういう判断というか、どういう価値観でゴミのポイ捨てをしているのか、興味深く思います。ひょっとすると何か確固たる信念のもとやっているのかもしれない。ゴミを拾う人が「善いことをした」という気持ちになれるよう、あえてゴミを捨てている可能性も全くないとは言い切れませんが、そんなことはほぼないとも思います。

ポイ捨てしない(ゴミを管理し処分する)ことが「ふつうの習慣」になる環境や仕組みがあれば、私が誰かの捨てたゴミを拾わなくて済むので嬉しいんですが、どうなんでしょう。使用後に不要になる入れ物・パッケージをやめるというのもひとつの手かなと思いつつ、社会の移行が大変そうですね。このあたり、先日読み終えた松浦正浩「トランジション 社会の「あたりまえ」を変える方法」が、参考になりそうです。

家の近所にいつも捨てられているマスクについては、どんな対策が取れるのかなーと妻と話していて、道端に「使い終わったマスクはこちらへ」と表示した大きなゴミ箱を置いたらどうかというアイデアが出ています。そこに捨ててくれたらそれはそれでゴミを管理しやすいし(処分するのは私ですが)、それを見て自分で処分してくれるようになれば、より良いのかなと思います。みなさん、何か良いアイデアがあれば、お知らせいただけると嬉しいです。

2024.1.31

デザインモリコネクション有限会社
小田寛一郎

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