6章感想・オマージュ探し④6-66と67

6章全てプレイしましたが66と67がとてもボリュームたっぷりだったので、ひとまず66と67のオマージュ探しから書いていきます。

「6つの星が並ぶ時にハデスがタイタンを開放する」というヘラクレス原作のストーリーを踏まえてツイステの六章の6-66内で起きた事を振り返ると、
この6が並んだストーリーナンバーすら美しすぎるオマージュに思えてそこからまずとても良かった。
今回、イデア・オルトがメインなのにこのタワー攻略編では殆どシュラウド兄弟が出てこないじゃないか!
となると思うんだけど、よくよくヘラクレスの映画を見ると、ハデスは基本的に後半までずっと後ろで糸を引いていてヘラクレスの前になかなか姿を見せない悪役なんだよね。自分の計画の為に作戦を考えるのはハデスでも、実行は手下のメグやペイン&パニックにやらせてる。
なので、オバブロを控えたシュラウド兄弟が一気に出番が減ったのはそういうハデスの特殊な役柄もあるのかなぁと思った。

ストーリーのヘラクレスオマージュについて


オルトが試練を与えてくることについて。
ヘラクレスは最初からヒーローだったわけでは無く、フィルが与えたヒーローになる為の試練を乗り越えてヒーローになったのでそのオマージュかな。

タワーにはエレベーターがあり、オルトはそこでミニゲームをそれぞれのチームに三種類出してくる。冒頭、ハデスの居る死者の国で三人の運命の女神が命の糸を切るシーンで旧式エレベーターが到着した様なチン!というベルが鳴る。このシーンで死者はエレベーターではなく階段を降りていくわけだが、今回皆が結局階段で降りていくのはこの辺の死者の国のシーンをベースにしたのかもなと思った。(しかしこの見方は我ながら少し強引な気もするので、そうかも?程度の書き残し。)

各チームやたらと「前に出るな、勝手に行くな」というやり取りが見られる。
それぞれの性格故の行動でもあるだろうけど、映画だとフィルはヘラクレスにヒーロー指南をしつつ「むやみに飛び出しちゃういかん!」と指示を出しているが、まだヒーローまであと一歩の段階のヘラクレスはフィルの意見を聞かず飛び出して行ってしまうのでそこをオマージュしたのかなと思った。

映画でフィルはヒーローを目指すヘラクレスに、歌で「♪もっと磨け心の中(吹き替え)」「♪腕っぷしより精神を鍛えろ(字幕)」と伝えている。
もしかしたら、それのオマージュでチームごとに精神力を試されるようなストーリー運びになっているのかもしれないと思った。

また、ヘラクレスは試練を乗り越え、怪物を倒し、ギリシャで有名な英雄となり、これで神の国に戻れるかとゼウスに掛け合うが、ゼウスに「お前はよくやったが、まだちょっと足りない、本当のヒーローになっていない」と認めて貰えなかった。何が足りないのかと問うヘラクレスに「それは自分の力で見つけなければ、よく見るんだ心の中を」と言葉を残す。ヘラクレスは人気者になったものの父親に認めて貰えなかった事に悩む。
ヘラクレスが悩んでいる事に気が付いたヘラクレスに「お前程の才能を持った奴はいない。お前に不可能はひとつも無いんだ」と言う。
オバブロした彼らに人並外れた魔力があるのは確かだが、まだまだ彼らは成長途中である。そんな少年達の思い悩む姿や互いに刺激しあってそれぞれののチームで成長していく姿が、もしかしたら悩めるヘラクレスが大きく成長していくストーリーの流れのオマージュになっているのかもな、と思った。


リドル&アズールチーム

リドルとアズールの会話の中で、戦闘訓練、ルール、と言う言葉が飛び交う。アズールが自分を弱い者扱いしていると思っていたリドルの行動が、実は「ルールを守っている」だけだった。
ヘラクレスはかつて怪力パワーを待ちつつつも実戦経験がなく、ヒーロー指導者のフィルの戦闘訓練を受けてヒーローへと成長していく


フィルが歌う「最後の夢」の曲の中でヒーローになるためのルールが沢山歌われていく
リドルとアズールはわざわざ「マイルールなんて」「マイルールじゃやい!法律だ!」とルールの言葉を強調するやりとりもあるで、おそらく歌の歌詞のオマージュだと思う。

頭が岩で出来ているのか?というアズールのセリフ、石頭め、とも言っているが、もしかしたらゼウスがヘラクレスと会話をする時、岩のように大きな石像として登場するからかな?と思った。

リドルは法律を守りたいが故にアズールに怪我をさせたくなかった。二人は庇ってもらわなくて平気、怪我させたくない、のやり取りがあり、後にリドルがアズールを庇って怪我をする。

ヘラクレスはメグに「君を傷つけたりしないよ」と約束する。
ヘラクレスが戦う時にメグがヘラクレスを庇い怪我をした映画のストーリーがある。

オルトがアズールとリドルを冒険者と呼ぶ。
ヘラクレスは、ヒーローになる前に回りの人間に馴染めずに、本当の自分を探してヒーローになる為に冒険の旅に出かける。
世界を救おうとしている皆の事を冒険者と呼ぶのはこの歌のオマージュだと思った。

オルトが「はりきっていってみよー!」と言うが、ハデスはヒドラをヘラクレスに差し向けた時に「はりきっていってみよー!」と叫ぶ

リドルがアズールに対して「ボクと首席を争うには君は気が多すぎる」と言う。その内容として、「お悩み相談も続けている」とあるが、ヘラクレスはフィルに何故自分が父親にヒーローと認められないのか?と悩みを吐露し、フィルは親身に相談に乗りつつ「お悩み相談室はここまでだ」とのセリフで締める。

余談だがヘラクレスはメグとのデートで「ベイサイドのレストラン最高だった!」と言ってるのでもしかしたらモストロラウンジの事が出たのはこれかな?
※ここはギリシャ時代の設定なのにヘラクレスが海辺のレストランで食事と言う超現代的デートをしてる!というコメディシーン。

リドルはハートの女王を模して顔を真っ赤にしながら怒るが、ヘラクレスのペガサスやフィルも、顔を真っ赤にして怒るシーンがある。※ただし、アニメーションとしてポピュラーな表現なので、オマージュだ!というわけではなく豆知識的な意図で書き留めておく。

アズール、魔法がなくても腕力に自信あり、雷霆の槍も腕力で持ち上げた。ヘラクレスはもともと神の子なので並外れた怪力だった。


リドルとアズールがお互いに子供の頃の事を話す、リドルは幼い頃から母親によりかなり専門的な魔法の教育を受けていた。ここではっきりとアズールに伝えてはいないが、一章を思い返すと、孤独な幼少期を過ごしたことがわかる。
ヘラクレスはメグと仲良くなると「実は子供の頃みんなと同じになりたかったんだ」といまや英雄となった彼の、孤独な過去を話す。

リドルとアズールは、ファントムをやつけた時に興奮して「あはははー!」と二人で年相応の少年らしく大喜びする。その最中、雷霆の槍から充電してください音声が流れ「ハッ!」とする。
この流れ、もしかしたらヘラクレスとメグがいち雰囲気になったところでフィルとペガサスが「そこまでだ!」と乱入し、ハッ!とする流れのオマージュかもなと少し思った。

ポムwith監督生チーム

ヴィルがルークとエペルに説教&ハグ&キッス…
このとても可愛いシーン、おそらくヘラクレスとメグのデートのシーンのオマージュだと思う。
メグはヘラクレスとキスする寸前にフィルの乱入に合い、こっそりフィルの元を抜け出してメグと会っていた事を咎められる。メグは「私が悪いの」と言い返しつつ、別れ際、ヘラクレスはメグに花をプレゼントしほっぺにキスをする。
ヴィルが寮長としてルークとエペルの行動を指導、二人とも非をしっかり認めた上で、本音では二人が来てくれた事がとても嬉しかったと語る。キスの前に世界的モデルが…とわざわざ選択肢に出したのも、ギリシャいちの人気者になったヘラクレスと重ねる為だと思った。
また、ヴィルが本音を話す前の「本当はね……」は、メグがヘラクレスへの想いを歌う「恋してるなんて言えない」という歌の歌詞が「♪本当はね I won't say I'm in love」と歌って終わるからそのセリフかな。

ルークの過去、ヴィルは最初ルークを警戒していたが、ルークの性格を理解すると二人はベンチで演劇について語り合う様になる。
メグは最初ハデスの指示でハニトラを仕掛けにヘラクレスに接近してきたが、ヘラクレスとデート中に沢山語り合ううちに、心を許していく。
ちなみにヘラクレスはメグの会話の中で「芝居を見て楽しかった!あの役者は一人で悩みまくってたよね!」と語り合ってたので、二人が観劇のデートをした
と分かる。

ヴィルがオルトの演技を「悪役が上手い子役」として褒めているが、ハデスの手下のペイン&パニックは子供に化けてヘラクレスを騙していた。

収容所でオルトがしつこく探し物系の試練を与える。ヘラクレスが人気者になった時にミーハーなファン軍団に追いかけられてやり過ごすために隠れ、メグは「さて、第一のカーテンには何が入ってるでしょうか?」とクイズの真似事をしながら隠れたヘラクレスを見つける。

ヴィルのセリフ「あいつらはアタシたちをチェスのボードの上で転がして暇つぶしがしたいだけ」というのはハデスが度々チェス盤を使っ世界征服作戦を考えていたから

イデアは「冥府は入るのはたやすいが、一度入ってしまえば内側から出る事は出来ない」と言っていた。
これは、もしかしたら映画の死の川のオマージュなのかな?ハデスが居る死者の国にある、死者が浮かぶ死の川は簡単に飛び込むことが出来るが一度入ると死んでしまう。

レオナ&ジャミルチーム

ジャミルがレオナを庇おうとして怪我をする。レオナはそれに「弱者の匂いをさせるのは危険だ」と真剣に怒る。メグは中盤から、ハデスによってヘラクレスの弱点を探れと指示を受けてヘラクレスに近づいていた。

ジャミルは66の最初で髪飾りを先輩に渡し、無くしてしまう。そして67ではジャミルがファントムに「ココダココダ!」と言われながら寄って来られて、それをレオナ先輩に助けられる。
人気者になったヘラクレスはミーハーな女の子集団に「キャー!ハークよー!」ともみくちゃにされ、「彼のヘアバンドよ!」とヘアバンドを盗られてしまい、結局フィルの協力でその場を切り抜ける。

ジャミルが「足手まといですか?」とレオナに聞く、これこじつけかもなと思うけど、メグはヘラクレスに「私は足が弱いの」と言い、ヘラクレスはメグに「君は世界いち素敵な足の弱い女の子だ」と言っていい感じになるシーンがある。映画でやたら足の話してるので、言葉遊びになるけどもしかしたら?と思った。
更に、ジャミルは自分の力不足を感じた後「だとしたら俺はここで離脱します」と言う。
ヘラクレスに恋してしまったせいでヘラクレスを騙すことに罪悪感を感じたメグはハデスに「私、降りるわ」と言う。その後、「何か忘れてないかな、俺がボスだ!」の有名なセリフのシーンになるんだけどレオナはジャミルに話す時、自分をわきまえている後輩達の例としてジャックを出す際にわざわざ「ボス(俺)の指示を仰ぐ」とルビで強調したセリフを言っている。


ジャミルがレオナの言葉に悩んでいる時にレオナは「いかにも悩んでますって顔しやがって」と言う。映画でも後半のヘラクレスは自分が本当のヒーローじゃないと言われた事に悩んでいた。

ジャミルがやっと「ここはお願いします」と先輩を頼れたシーン、メグはヘラクレスがピンチになった時に、フィルを呼びに行って「私が悪かった、私じゃダメなの」とフィルの助けを乞い、フィルは「やっとわかったのか!」と憎まれ口を叩きつつもヘラクレスが心配ですぐにその場に向かい励ますというシーンが有る。

チーム共通してオマージュかな?と思ったシーン

映画ではメグとヘラクレスが良い感じになった後、フィルがメグはヘラクレスの手先だと気が付き、ヘラクレスにあの女はやめろと善意で助言をするも、フィルとヘラクレスは言い争いになる。その後現れたハデスは、「おいおいどうした喧嘩別れか?」とフィルと喧嘩したヘラクレスをおちょくった
今回リドル&アズールチームとレオナ&ジャミルチームが仲違いを起こしていたり、オルトが収容所でそれを指摘してきたのはそのオマージュだと思った。

収容所に向かう直前にアズールが感情的に僕をお荷物扱いするなと怒り、「もうあんな暴君に従っていられるか」とリドルを置いて先に進んでしまう。
その状態でオルトが出てきて「あれ?一人?」と驚く。ジャミル&レオナチームも険悪な雰囲気のまま収容所に向かい、オルトに「あれ?二人とも不機嫌そうだね喧嘩でもしたの?」と言われている。

原初のファントムが解き放たれてすぐに「ジュピター!」と自分達を封印した者の名を叫ぶ。
映画でもタイタンは「ゼウス―!」と自分達を封印したゼウスの名を叫びながらオリンポスを侵略しに来た。

原初のファントムのデザインが、タイタン族にかなり寄せてある。
タイタンズ・アース、ヘラクレスでは頭が二つある巨大な岩のタイタンだったが、ツイステでもインクの頭が二つある巨大なファントムだった。
また、タイタンズ・マグマはヘラクレスでも丸みを帯びたマグマのタイタンだったがツイステでもよく似たデザインになっていて、
タイタンズ・クリスタルも同様にトゲトゲした氷のタイタンのデザインとよく似たファントムだった。
 
タイタンは映画の冒頭にゼウスの雷で封印され、それからハデスによって復活しオリンポスを襲う。タイタン族が一度で死なずに何回もバトルしないといけないのはそのオマージュかもしれない。
雷霆の槍が二回フル充電で雷を放ってファントムに勝てるのも、二回ともタイタンを鎮めたのはゼウスの雷だからかな。

雷霆の槍とチャージタイムについて
映画ヘラクレスでは、ゼウスが雷を投げる事でオリンポスを侵略しに来たタイタン族を鎮めるシーンがあるので対ファントム用の武器はそれのオマージュだと思われる。
今回ゲーム内で実物が登場し、キャラクターそれぞれにその巨大なサイズやパワーに驚いていたが、ゼウスが武器にしている雷も巨大なので神の武器というのを忠実に再現されているんだと思う。

チャージが必要という設定、前回配信分で知った時は、ゼウスは雷を投げることが出来るが雷自体を作るのは別の神様で、タイタン襲来時にその神が捕まった時にゼウスも雷を投げられなくなっていたので、ツイステも対ファントム兵器に無限の力を持たせずに制限を付けたという事なのかな?と思ってたけどストーリーを全部読んで考えが変わった。

ヘラクレスの映画で休憩に関する印象的なシーンは二か所あって、まず一回目はメグとのデート中に疲れたメグに休憩しようかとベンチに座って二人で語り合う。
一回目のチャージタイム、それぞれのチームはしっかり休憩が取れた。(一部取れてない子達もいたが)
休憩に関する二回目のシーン、ヘラクレスから力を奪う事に成功したハデスは、ヘラクレスを「そこで休んでろ(そこに座ってろ)」と突き飛ばす。※字幕版と吹き替え版()のセリフより。
二回目の休憩タイムが皆ボロボロで到着し、地震の様な振動でフルチャージを待たずに外に出る。

休憩に入る前に、ヴィルは服もボロボロ、髪もボサボサ…と言う
ヘラクレスはヒドラと戦って勝利した直後と、解放された怪物と戦う時に服もボロボロになり、髪はボサボサになっている。

その直後のヴィルのセリフ「イデアもオルトも、私たちと同じ“普通”を求めてるだけなのかもしれないわね」
とささやかな普通を夢見るシュラウド兄弟の事を思っている。 

映画では、ヘラクレスに「そこで休んでろ!」と言った直後にハデスは「普通の人間の気持ちがわかっただろ?」と言う。

ヘラクレスは元々普通の人間になりたかった。
ゴー・ザ・ディスタンスの歌詞には「夢にみた その場所は 皆が僕を 迎えてくれて 微笑むんだ暖かく そんな場所が どこかにあるさ」とヘラクレスの子供の頃からの夢が本当はとてもささやかなものであると歌われている。

ヴィルは、続けて「でも現実はいつだって私たちに厳しい」と言う。
映画では、力を奪われ人間になったヘラクレスは怪物にボコボコにされながら「フィルの言う通りだったよ現実は大人には厳しい…」と言う。
フィルはそれに対して「違う違う、大人は諦めないもんだ!俺たちも諦めずに戻ってきたんだぜ?」
と言っている。

ここは英語のセリフでは(字幕より引用)ヘラクレスが「前に言ってたな、夢は虚しいって…」と言い、フィルが「違う、夢をあきらめるのが虚しいんだ、お前を信じてるぞ、最後まで戦おう!」と励ましている。
ヴィルはシュラウド兄弟の感情に寄り添いつつも「アタシはアタシのためにあの兄弟のささやかな夢を砕きにいく」と続けている。

最後の休憩後、雷霆の槍の充電がフルまで戻ってないのに出かけるのはヘラクレスがパワーを奪われて普通の人間に戻ってしまったのに、暴れ始めた怪物と戦うことのオマージュだと思う。



収容所でのそれぞれの試練について。


映画でフィルがヘラクレスに行ったヒーロー修行になぞらえた試練が課せられている。

・リドル&アズールが女性を助けるシーン
オルトは「助けたNPCが先に進む為のアイテムをくれるのはゲームのセオリーだよね」と言っている。
映画でもフィルはヘラクレスに乙女の助け方を教え、女性の悲鳴を聞いた際に「典型的な救助信号だ」と言っている。

映画のヘラクレスがフィルにヒーローの特訓をする時の歌の歌詞に、「♪ルールその5!乙女を助ける場合、取り扱い注意!」という歌詞がある。この歌詞は英語だと「♪Rule number Sixy…」と6番になっている。
これを反映しているのかこのバトルのファントムナンバーは【PTM6566】になっていて、6と5で構成されている。ちなみに字幕は「ルールその6」と訳されている。

また、リドルが中の人を傷つけないように力をセーブしたり、取扱注意の歌の通りに慎重に行動している。
そして、リドルとアズールが女性を助けた後、動かず人形状態になったカローンが発見され、ボロボロの状態になっている。
映画だとヘラクレスは乙女に見立てた人形を救助する訓練を行うも、人形をボロボロにしてしまうのでそのオマージュかな。


・ジャミル&レオナが職員を助けるシーン
オルトによって「水を制する者はすべてを制す」の試練が課せられる。
「水に足を取られながらも懸命に戦うものこそ真のヒーローだ」とオルトが良い、ジャミルとレオナの足元には水たまりが発生。
ジャミルとレオナが助けを求める職員を見つけるも、手が付けられない程にパニックになっていた。鍵を見つけても尚パニックになる二人は職員の慌てぶりを見ながら「どんな時も冷静さを失いたくないものですね」等と会話をしている。

ヘラクレスはフィルのヒーロー修行の実地訓練をしている時に、悲鳴を聞きつけ助けに向かう。その先の水場でメグがネッサスという化け物に襲われている所を発見。ヘラクレスは水に足を取られながらもメグを救助する。
この時、ヘラクレスはメグに一度救助を断られるがそれに対して「君は恐怖で錯乱しているんだ」と言う。
そしてヘラクレス自身が初めての実践にしどろもどろの戦いぶりを見せた後、フィルからの「頭を使え」のアドバイスで何とか切り抜ける

また、映画ではこのシーンがメグの初登場シーン。

このバトルのファントムナンバーは【PTM8812】これはもうこじつけかな?なんだけど、メグちゃんの英語版声優のスーザン・イーガンさんの誕生日が2/18日。


・ポム一同チームが研究員と思われる人を助けようとするシーン
「困っている人を助けよう」という試練がオルトにより課せられた。
ポムの皆が助けを求める声を聞き、ケージを開けるとそこに居たのはファントムだった。ファントムは自由になる為の演技をしていた。

映画でヘラクレスはヒーロー修行を終えた後、本物のヒーローと人々に認めて貰う為に街に出て、困っている人を探す。
その時丁度良くメグが助けを求めてきて、ヘラクレスは閉じ込められた子供を助けようとする。
しかしその子供はハデスの手下で、メグはハデスから自由になる為にハデスの言いなりになるしかなく、迫真の演技でヘラクレスを騙していたのだった。

2チームのファントムナンバーはこじつけだとしても、これかな?というなにかを考えられたけどポムの試練の【PTM6591】だけは今のところ何も分からなかった……何でしょうコレ……

その後の収容所の当たりナンバーについても、またわかる事があれば追加したいなと思ってます(2022.5.25)



・それぞれのオマージュの話
みんなへラクレスだけでなく、それぞれモチーフ作品の話をしていて可愛かった。

リドルの「僕らはもう兎の穴に入ってしまった。僕らの後ろに帰り道は無い」は、アリスが兎を追って穴に落ち、ワンダーランドに迷い込んだ事のオマージュからのセリフかな。また、アリスはワンダーランド内で迷子になり、やっと道を見つけても変な生き物に後ろから道を消されてしまった挙句、チシャ猫に「君なんかに道があるわけない、全部女王様の道なんだから」と言われてしまう。後ろに帰り道がないのもそのオマージュだと思う。

ルークとヴィルは中庭で出会った白雪姫の王子と姫は井戸で出会っている。NRCの中庭には白雪姫の井戸をモチーフにしたような井戸がある。
雪の日に外で話を……は白雪姫の名前にちなんでるのかな?

ルークが昔はつぎはぎパンツを履くほど無頓着だった話、その流れからネージュもつぎはぎの服を着ていても平気な性格と言っていたので、白雪姫は最初つぎはぎだらけのボロを着せられていたからそれのオマージュなのかな?

アズールが語る将来の夢、ホテル経営、テーブルウェア販売、レジャー事業、配送事業が通信販売も含むならそれも……ウォルトディズニーカンパニーが既にやっている事業が多かったなと思った。

レオナが槍を使う直前の「サイチョウみたいに騒がなくても聞こえる」
といううセリフ、ライオンキングで王宮に使える鳥ザズーはサイチョウという種類の鳥である。


チャージを終えて6-67に入ると、過去にオバブロした子達が、更に一皮剥けてオマージュ元である悪役の立場から主人公サイドへとそれぞれ成長していくようなやりとりがあり印象深かった。

以下、なんとなくそうかも?と思った皆の成長シーンへのオマージュ含む感想。

アラジンはずっと「僕は王子じゃないから」と身分にこだわっていた。ジャスミンが本当に愛していたのはアリ王子じゃなくアラジンなのに、身分を気にするあまり嘘をつき続けてしまったけど、ジャミルもやっと忖度しないと決めたのに、自分の実力と正しく向き合ってこなかった。
それをレオナにこてんぱんに言ってもらえてようやく「従者の身分のせいで出来なかったのではなく挑戦していなかった」と気づいて、己を見つめ直すことができた。


ライオンキングの中で、偉大な王ムファサは度々息子のシンバに教訓を与える。幼いシンバの行動を「勇敢と向こう見ずは別のものだ」と窘めたり、王とは何かを教え、大人になったシンバに「思い出せ、お前が何者かを」と問う。そしてムファサはプライドランドの中で誰もが信頼する王である。
レオナは今回、ジャミルに対して寮長の素質やカリムの持つ力について説いたり、ジャミル自身の問題を見つめ直させたりしている。また、レオナのセリフからは彼がサバナクローの中で信頼されているボスだと分かる描写がある。


アリエルはとにかく陸のものが大好きで、陸の人間の生活への興味が強い。そしてエリック王子は人間でありながら果敢にアースラに挑み、勝った王子。
アズールの強欲さはかつては卑屈さや弱さの裏返しになっていたが、今はとてもポジティブな強欲さになっている。
またアズールの計算高い戦闘スタイルはエリック王子が状況を見極めてここぞというときにアースラを倒せた感じと少し関係あるのかな?と思った。

リドルのオマージュ元、不思議の国のアリスにはヒーローが存在しないのでヒーローになった!と言うのは微妙なところなんだけど、レオナからの評価で「ボスの自覚がある」と言われている。ハートの女王は傍観だけど、不思議な国のハートの王様は民の意見を聞ける存在だった。

また、リドル母親の異常なまでの英才教育の話はアリス自身が物語の冒頭で歴史のお勉強をしているシーンからオマージュされているのだと思う。
アリスが迷い込んだワンダーランドの中で、道は全て「女王様のもの」なので、あの世界にアリスに道は無かった。アリスの映画では、「目覚めること」が最も重要。
目覚めてしまえば、暴君も帰り道の無い理不尽な世界も消えてしまい、アリスは可愛い猫と家族の居る元へ帰れる。
優秀である一方、母親に従い敷かれたレールを必死で歩いてきたリドルが、将来に対して医療関係ではなく法律にも興味が出てきた、と自分の意見を持とうとしている。自分で目を覚まそうとしている。
アズールと会話をした事でリドルは、自身が本当はどこへでも行ける、無限の可能性がある事に気が付いたのかなと思った。


 
ポムフィオーレの3人については2組と違って、相手との関わりの中で新たに何かを得るというよりも、元々ある絆を深めていく展開だったので
キャラクターになぞらえての、成長したな〜というオマージュは割愛するけれど、ヴィル、ルーク、エペルが互いに励まし合いながら目的達成のために頑張る様子はかなり良かった…
また、ヴィルの話していた「誰かのハッピーエンドの裏では誰かが泣いてるものよ」という言葉、白雪姫も正に女王と白雪姫の幸せは両立できなかったし…
クラシック作品は特に物語を魅力的にする為に悪役のラストシーンは悲惨なものが多かったから、なんというかお伽話でもリアルでも刺さる言葉だなと思った。

アズールの話していた変身薬と人魚の支援団体の話

変身薬が昔は最長三日だったの話、アリエルが人間になれた期間が三日だった事と同じ。
リトルマーメイドのエリック王子に恋して陸に上がったアリエルが陽光の国に渡った珊瑚の国の人魚の姫、として伝説に残っている。
エリック王子の国が陽光の国なのは、エリックが助けられたアリエルを初めて見た時にアリエルが太陽の光で眩しく輝いていた事と、劇中歌で「歩いて、走って陽の光浴びながら」と歌詞にあるのでそこがモチーフなのかもしれない。



以下、ここまでの個人的な感想。

熱砂の国でもジャスミンとアラジンの伝説が残っていたが、今回はリトルマーメイドのエリックとアリエルの行動がその後の人魚と人間達の意識を変えて現代に受け継がれていると分かった。

ディズニー映画ファンとしてはツイステッドした世界だとしても、大好きなプリンセスの〝いつまでも幸せに暮しました〟のエピソードや、ツイステの世界の子達とも繋がっているんだな、という事が知れるのは本当に嬉しいなと思う。

6-67ではオルト、イデアの登場が無い分ヘラクレスのオマージュではなく、オバブロ組のオマージュ元作品からのオマージュが多かったなという印象だった。

わざわざタワー攻略を丁寧に描くことで、ツイステのキャラ達の彼らそれぞれの立場や悩み、成長を描いているけど、そうやってツイステオリジナルの彼らの成長を見せてくれつつも、オマージュ元映画にしっかりなぞらえたストーリーになってるのは、本当にこのゲームはシナリオが素敵だなぁと思う。

ずーっと昔からやりたくもない死者の国の番人を任され苦渋を味わい続けたハデスが、18年間温めた計画をやっと実行に移しタイタンを解放した。

イデアも生まれる前には決まっていたシュラウド家の運命の中18年間生きてきて、今ようやく自分達が「普通」でいられるために世界をリセットしようと動き始めた。

そしてそれらの計画を止めようとしているヘラクレスも、ヴィルも、二人とも同じ18歳。

この、18年間…という年齢でのオマージュが本当に綺麗だな〜と思うけど、年齢部分だけじゃなくヘラクレスのように本物のヒーローになるのはヴィルこそふさわしい!と思わせるようなヴィル・シェーンハイトの人間性の描写が良かったな〜!と思った!

これまでのストーリーで強さが示されてきた、オバブロ経験済みの子達が束になっても苦労している対イデア・オルト戦。

イデアは唯一「不死の神様」がオマージュ元になっているから、圧倒的な強さ、やりにくさを見せられているけど、イデアが今までこんな才能を持っていながら夢を見ることはおろか普通の生活すら望めない環境に身を置いていたんだと思うと胸が痛む。

ひとまず、今回はここまで。次からは6-68以降のオバブロ前後〜のオマージュについて書いていこうと思う。