6章感想、オマージュ探し②

6章中編(6-17)で所長代理として挨拶した時イデアは「ノリ悪くない?」と言っている。
ハデスがヘラクレスの誕生祝いに呼ばれた時にブラックジョークを言った時に笑わなかった神々に対して「ノリ悪くない?」と言っている。

次々に文句を言う被検体の皆に対し「僕がボスだ!」と言うイデア、ハデスは口ごたえをしたメグに対し「何か忘れてんじゃないのかなぁ?俺がボスだ!」と脅す

イデアが所長代理なのはヘラクレスが両親が居ないところで頑張るキャラクターであることと、死者の国のボスがハデスであることのダブルオマージュかなと思った


ヘラクレスは冒頭に、特徴的な演出として、ミューズというキャラクター達による「歴史語り」がある。
 ※ヘラクレスのミューズの歌によると、その昔世界は❝タイタン族❞という驚異が暴れ回っていたせいで荒れ果てていた。それを、ゼウスが雷でこらしめて、檻に封じ平和な世界にする。
というもの
今回リリアとマレウスが、魔法使いの歴史を語ってくれた。
魔法の暴走を食い止める為にそれを管理する存在としてS.T.Y.Xが存在する、と説明があり、これがヘラクレスの冒頭のミューズの歌の部分と似ている。
ケイトが「それもう神話じゃない?」とわざわざ発言しているのも、元ネタヘラクレスは神話から始まる事のオマージュを分かりやすく示していると思う。

ヘラクレスの映画の特徴的な演出である、「歌で物語を語りかけてくるミューズ達」の登場する部分を、前編・中編共に丁寧になぞる展開は映画へのリスぺクトを感じてすごくわくわくする。

中編で、ヴィル達オバブロ組はイデア(S.T.Y.X)によってつけられたチョーカーで魔法を封じられ「特別な力を取り上げられた」状態にさせられる。
ヘラクレスも赤ん坊の時にハデスの策略によって「神としての力をほぼ取り上げられて」その上で元居た世界と違う世界に落とされる。

エペル、ルークと別れた後で結局じっとしていられずに学園を飛び出す。ヘラクレスも本当の自分を見つける為に育ててくれた両親の元をから旅立っていく。

学園に残される側だったルークがエペルと監督生と合流してヴィルの元へ行く流れだが
ヘラクレスは生まれた時に「友達のペガサス」がいる
ペガサスはヘラクレスが人間界に落ちた時に離れ離れになったが、物語の途中でヘラクレスに合流した。

主に空中移動しながら救出に向かうのはこのオマージュ……?

所々に見られる「オタク特有の早口」っぽいイデアの喋り方、
原作映画でハデスはヘラクレスに説明するときに「俺早口だからさ」と言っている。
今までもイデアの早口ネタはあったけど6章では説明シーンで分かりやすく早口になってるのがハデス様~!って感じですごく良かった。オタクというキャラ付けにされているの、本当にうまい。

イデアのセリフ「何か忘れてるんじゃないかな」「僕がボスだ」以外にも「OK?」とかの細かい喋り方が映画を思い出させるイントネーションで演じられていてカッコイイ。

イデアの「24時間、たった24時間だけ僕らに協力してくれればいい」
と言って NDAのサインを迫るシーン
メグの命を盾に、ヘラクレスに24時間パワーを預けろと迫るハデスのシーンそのまんま再現してる。

全員にサイン求めてるシーンだけどヴィルが割と率先して食ってかかってるのがやっぱり今回のヘラクレス的役割はヴィルなのかな、と思わされる。
イデアが「サクッと全員ハッピーに解散」「一刻も早く推しキャラのイベ走りたい」と迫るシーンも
ハデスがヘラクレスに取引を迫り「そうすれば踊ってキスして皆ハッピーに解散」「早くしてくれないかな八月は予定ぎっしりなんだよ」というセリフがある。(ただし、日本語字幕はここは言い回しが違う。吹き替えと原語のセリフについての話)


バーチャル空間でバトルをさせながら被検体の力を測り、自分はオルト達と高見の見物キメてたシーンだけど、これもハデスはヘラクレスに敵モンスターを向かわせてその戦いっぷりを眺めるシーンがあるから、それのオマージュかな?

↑ここまでが中編1として配信されたところのオマージュ拾い
以下、6章中編2(Ep39~)


ルークご一行達が嘆きの島に箒で飛んで乗り込んで到着するけど、ヘラクレスも英雄になる為に生まれ育った町を出て、最終的にテーデという大きな町へペガサスで飛んで行く。
テーデの建築物とツイステの嘆きの島の旧市街とかの町の建築物がよく似てる。
ヘラクレスではテーデについた時に突飛な人に絡まれて「ここはおかしい人が多い」というコメディシーンがあるけど、ルークが来た理由が予想外すぎてイデアたちが驚くのはもしかしてそのオマージュ?

監督生の選択セリフへのイデアの返答は、「悪いけどもう一度言ってくれる?硫黄のカケラが耳に詰まっちゃって……」というハデスのセリフを再現している。※日本語字幕の訳し方だけ違ってるから吹き替え音声と英語のセリフが採用されてる。

イデアが乗ってきた魔導ビークルのデザイン、ハデスの乗っていたドラゴンの馬車?の様なものに似てる。嘆きの島では飛行ビークルが移動の主な手段という所は、ヘラクレスではオリンポスで神様たちが空とか飛んでるから、やっぱり嘆きの島の環境はオリンポスっぽいなーと思った

ファントム達が地下深く続く柱の下に居るという設定、おそらくオリンポスからずっと階段を下った先に死者の国があるという原作のオマージュかな

「やれるだけのことはやった」と言うために来たルーク、ヘラクレスと出会った後にメグが「やれるだけの事はやったわ」と言うセリフがある。

オルトが「自分に出来る事」に対して悩んでいる。
へラクレスも人間にされてから自分のパワーを持て余し、「自分の居場所はどこだろう?」と悩んでいる→後に、ゼウスに会って「本当のヒーローになればいい!」と目標を見つけ行動する
オルトもこの6章中編の中で、目標を見つけ、なにかを行動に移し始めた…?と表現されている。

ヘラクレスではハデスは宇宙の支配者になる野望を抱いている。
予言の力を持つ三女神(モイラ達、がけっぷちもいらすのオマージュ元と思われる)からの予言でヘラクレスが18歳になった時に自分の計画を邪魔すると知り、一度赤ん坊のヘラクレスを処分しようとしているが部下のミスにより計画失敗している。

ツイステでもイデアが過去に呪いをどうにか出来ないか挑戦して諦めた描写と、オルトもなんらかの挑戦に失敗してしまったと思われる描写がある。

イデアがファントムを管理している理由が、自分から望んでではなく(おそらくゼウスのオマージュ的存在から)強制的にそうするしかない、という点。
ハデスもゼウスのせいで仕方なく死者の国の番人をやっていた。

過去にゼウスとハデスを思わせるやり取りがあった事に触れてるけど、やっぱりツイステの世界では、ディズニー映画の中で起きた事は〝一部改変された(事情えを伏せられた)うえで伝わっている〟のが6章でも分かった。

イデアが被検体達に呼び出されてぎゃーぎゃー言われるシーン、これまでは被検体の皆は誘拐の被害者的な描き方がされていて、プレイヤーからはイデアが悪者サイドっぽく感じられた。
でも、今回は被検体の彼らの態度は大きく変わってないのに、イデアの(同情的な)事情をプレイヤーに見せた後で被検体達のワガママを聞かせられるので、イデアと被検体、双方へのプレイヤーの印象がかなり変わるのが面白かった。
ヘラクレスは冒頭にハデスがゼウスと直接対面してかなりストレスを溜めていると分かるシーンが有るけど、ツイステは今回のシーンでイデアのストレス要因をきちんと見せてプレイヤーが共感しやすくなってる気がする。

ヘラクレスは人間の世界に落とされてからヒーローになれるまで地元で問題を沢山起こしていた。ツイステでもオバブロ組は誘拐されて被検体になってから問題児描写が増えている。

ケルベロスの防衛システム、三つのブレイン(頭脳)がある…死者の国の入り口に3つの頭を持つ獣、ケルベロスが居る。

ボドゲで暇つぶしさせる相談、ハデスがヘラクレスの映画の中でチェスをしている。

オルトが被験体のみんなをお友達が家に来た!ってすごく喜んでるけどイデアが友達じゃないから!ってやりとりしてるの、作中でメグが「みんなはメグって呼ぶわ、友達がいたらね」って友達がいない事を自虐するセリフがある。

暇つぶしのゲームをプレイする順番
初心者リドル→そこそこのレオナ→いい線いくヴィル
と徐々に上手くなっていくのが
ヘラクレスで英雄になる為にトレーナーのフィルによってヘラクレスが徐々に強くなっていくシーンに似てるなと思った。
また、一番年下のリドルが最初なのも、ヘラクレスがフィルに出会った時はまだ少年だった事をオマージュ?
リドルが上手くなるために〝特訓だ〟と言ったのもこの辺のオマージュを分かりやすくしてるなと思った。

リドルのプレイした『冥界伝説』はハデスが死者の国へ行くシーンそのまんま再現。ケルベロスが襲ってくるのも再現度高い。
初期ゲームなのも、これがヘラクレスの映画の中で〝冒頭シーン〟だからかな。35年前に発売してるのは、長編アニメとしてヘラクレスは35番目の作品だから。

レオナの『ヒドラの逆襲』説明がそのまんまヘラクレスだし、ジャミルの言ってたミニゲームの増えた続編というのは、ヒドラを倒した後もヘラクレスは討伐を続けて人気者になっていたので、それを指してる?初代が27年前の作品なのは、ヘラクレスの公開日は6月27日だからかな。ゲーム画面がまた原作の再現度高い。レオナのセリフの、「トレーナーを叩いても仕方ない」ジャミルのセリフの「首が増えてきますよ」これもトレーナーのフィルがヘラクレスの投げたナイフに刺されそうになるシーンとヒドラが一度首を切られた後に首を増やしてもう一度向かってくる映画の再現。

レオナがオルトに騙されてプレイさせられるのは「子供が事故に遭った!」と子供をつかってヘラクレスを騙して倒そうとしたハデス側の謀りをオマージュしてるのかな。
ジャミルが「オルトに悪気は無さそうだが」とフォローしてるのも、原作ではだます役割はメグが心の中ではヘラクレスの無事を願いながらしぶしぶ命令に従っているから、そういうフォロー?

ヴィルがやった『スターローグ英雄への道』ストーリーがヘラクレスの生い立ちそのまんま。星歴1997年は西暦1997年がヘラクレスの公開年。

オルトがゲームを進めた途端に急にイデアが語り出すけど、ここからの流れは原作でのゼロ・トゥ・ヒーローのオマージュだと思われる。
ヘラクレスはミューズと言う「語り手(歌い手)」がいる物語で、ヒドラを倒した後にヘラクレスがギリシャ中の人気者になったという物語をミューズが歌で語る。
スターローグが実写映画がきっかけで一般人にも人気になったのも、芸能人で人気者のヴィルがこのゲームをプレイして化け物のボスを倒したり、ゲームをプレイした後に「ゼロからスタートして最後はヒーローになる」と言うのもZERO TO HEROの歌詞オマージュかな。
制作が揉めて解散するのは、後にフィルがヘラクレスと喧嘩別れするからそのオマージュかな。
エンディングの星座が輝く演出、ヘラクレスの中でも星が輝くシーンが有るので泣ける。
あとさりげなく『実写映画化』というワード入ったけどヘラクレスも実写化計画進行中!楽しみ!(2022現在)

イデアを激励した後でヴィルが「まだ18歳じゃない」とわざわざセリフで強調したのは、ヘラクレスがハデスの邪魔をしたのが生まれてから18年後だからだと思う。
全員の中でゲームをプレイするのに一番最初から乗り気だったのがヴィルだった。

全てのミニゲームのクリアが強制的なのも、ヘラクレスの映画は英雄物語で主人公が強さを身につけていくのを見せる必要があるから、それを体験させられているのかなと思った。

ヴィルが化粧水を渡して貰った礼をイデアに行った後のセリフ「吠えまくる猛獣にジャーキー渡しただけ」これはハデスが死者の国に行く時に、吠えるケルベロスに肉をぶん投げて黙らせてる。

被験体チームにつけられたケースナンバー「LOD-627」、ヘラクレスのアメリカ公開日が6/27

中編の最後に、オルトの様子がおかしくなっている…メグがヘラクレスに会って変わった事のオマージュかな?
オルトはヴィルの言った「ゼロをゼロにしないために…」をすごく気にしていたし、ルークの言ったメグのセリフ「やれるだけのことはやった」も気にしていた。

オルトが謎の声(オルト?)に呼ばれてケルベロス防衛システムを解除してしまうシーン、今わかる事から判断するとしたら
ヘラクレスがメグの自由と引き換えにハデスと契約を交わしてしまい、力を奪われてしまうシーンのオマージュかな?
どちらも、選ばせるために大切な人の自由を訴えているので…

謎の声(オルト?)の「全宇宙が僕らを待っている」
メグを助けるために騙されたヘラクレスに、ハデスが「全宇宙がこの俺を待ってる、俺に支配されるのをな」って言うのでそれのオマージュかな

オルトがプログラムを実行した後の『初めまして 僕(オルト)』ツイステで散々体験してきた、ガチャの召喚演出でゾッとした。
更に、メグはヘラクレスの物語終盤で一度命を落とし“メグの身体”と“魂だけのメグ”の二つになるので、私たちが知ってるオルトが一体どうなるのか、イデアの弟のオルトはどうなっているのか…


前半に関しての大まかなストーリー全体のオマージュ


ヘラクレスのストーリーはメグとのロマンスと言うサブストーリーもあるけど、メインストーリーは主人公が自分がどこにいるべきなのか悩み、自分が実は神の子だったと知り、神に戻る為に英雄になる修行をして、英雄になり本当の居場所を見つける物語。

ツイステもイデアやオルトの本当の居場所が見つかった時にストーリーがまとまるのかなー

そして、中編はかなりオマージュ範囲が広い。

へラクレスの物語で言うと、人間界に来てからフィルと修行を積み、メグが自分の心に従ってヘラクレスを騙す計画を降りると言ったシーン辺りまでがオマージュ範囲になっている。

このあと、ハデスが直接メグを使いヘラクレスを倒し宇宙支配への最終作戦が始まるので、ツイステもオルトが何かを行動し始めた所で終わっている。

劇中歌のオマージュ

今までメインストーリーを含むミュージカル映画をオマージュしている時にはリズミックが出てきていたけど、6章ではまだリズミックは出てきていない。

その代わり、ストーリーやセリフなどで曲がオマージュされていて新しくミニゲームが登場していた。

以下、中盤で出てきたストーリーと元ネタ曲について

映画ヘラクレスは序盤が終わると、まだ少年のヘラクレスがゴー・ザ・ディスタンスという歌を歌うシーンがある。

小柄なエペルが学園を飛び出していったのも、オルトが運命に抗おうと決意したのも、ゴー・ザ・ディスタンスの歌詞の様な心の変化だなと思った。

ゼロ・トゥ・ヒーローという歌はZERO to HEROで一文字変えるとゼロがヒーローになるという言葉遊びをしながら、ヘラクレスがヒーローに成長し人気者になった事を歌っている。オルトがヴィルのセリフ「ゼロをゼロのままにしない…」をしきりに呟いているのは、この歌が元ネタだと思う



映画ストーリー以外のオマージュかな?と思った部分書き出し


STWXの紹介ムービー、ディズニーリゾートのアトラクションの前にスタンバイ中の説明として見るやつにそっくり!
ムービーの後のオルトの2時間ドキュメント見る!?の可愛いボケが入るみたいな流れも込み込みでかなりパークっぽいなと思った。

ルークさんの旅行好きの先祖、別荘、ルークさん自身のきょうだいが6人兄弟……って、世界各国にあるディズニーランドの数は6か所。
よくわからんし別にオマージュとか無理やりこじつける気は無いけど
ただストーリー見た時に何となくパークの事が頭に浮かんだ。特別に豪華な別荘か~……
アメリカのWDWはアニマル・キングダムもあるしな~……
でも夕焼け草原の出身なんだよな~…う~~んわかんないな~~知れば知る程ミステリアスなルークハント…ユニーク魔法かっこよかったな…

ヘラクレスの映画は、ギリシャ神話を扱いながらコメディ満載のストーリーに仕上げてたり、CGを沢山使ってたり、かなり新しい事に挑戦してる。
「嘆きの島」という神話的に歴史深くありながら最新技術が沢山出てくる六章エピソードはそういう古いと新しいの合体してるような要素だけ抜き出しても、かなりヘラクレスっぽい。

オルトやジャミルのセリフでやたら「映画見れる」と強調するの、ステュークス本部はディズニー+でも契約してるのかな?と思った(笑)

ジャミルがヒドラの逆襲についてプレイ経験があると言っているが、ジャミルの元ネタ映画アラジンには「ジャファーの逆襲」という続編映画がある。


ゲームで出てきた数字が今回かなり原作映画に関わってたのでまとめて抜き出し

冥界伝説が『35年前』→長編作品35番目
ヒドラの逆襲『27年前』『ケースナンバー627』→6/27日にアメリカ公開してる
スターローグに出てくる『星暦1997年』→1997年日米公開してる

三つのミニゲームそれぞれと、被験体チームにヘラクレスの映画にまつわる数字が割り振られてる。