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37歳のトルコ植毛記④(手術翌日~2日目)


手術翌日:クリニックでの洗髪

トルコで植毛をする場合、基本的に(日本から渡航しスケジュールに余裕がある場合には)手術翌日はホテルで安静、または各自で負担のない範囲で自由行動となり、クリニックに行くことはないようですが、私の場合は最短で帰国したかったため、2泊3日の旅程でお願いしました。
このため、手術翌日は朝9時にホテルのチェックアウトを済ませ、クリニックに向かい、洗髪を行いました。
クリニックによっては手術当日と翌日は絶対に洗髪するなとか触れるなと書いてあるところもありますが、他方で翌日に洗髪している例も見受けられたのでそこはあまり気にしませんでした。翌日でもすでにかさぶたの兆候があり、移植した毛根が流れてしまうような気配はありませんでした。
洗髪の内容はYouTube等で紹介されているような泡を使ったものでした。

全行程の終了→帰路でのひと悶着

洗髪が終わると今回の植毛の全工程が終了です。帰りの車の中で無事にすべて終了したことをエージェントに伝えるとともに、一点腑に落ちなかったことがあったので確認をしました。これまでの投稿にも記載した通り、今回の植毛の工程では私が記憶している限り以下のような体制で進められました。

  1. カウンセリング男性の副院長(彼が副院長であることは後から通訳の方が教えてくれました)

  2. 手術(ドナー採取及び移植作業):看護師と思しき若めの女性3人

  3. 洗髪:こちらも看護師と思しき若めの女性(ただし、手術を行った女性3人とは制服が異なってはいました)

海外での植毛は日本と異なり?看護師の方がメインで手術を行うことも多いようなのでクリニックを検討する際には、実際に誰が手術を担当するかが重視され(それは当然のことだと思います)、クリニックによっては院長が直接担当する場合はプラス●●万円といったパッケージも見かけます。
ただ、私自身は今回の植毛にあたって、もちろん院長や副院長、あるいは手術系経験の豊富な意思に担当してもらうに越したことはありませんが、初回の投稿にも記載した理由により、どなたが手術を担当するかについてはあまり重視しませんでした。

ところが、予約を入れる前の段階でわざわざエージェントの方から「今回のXX様の手術にあたっては院長の率いるチームに担当してもらいます」とのオファーがありました。先方から言ってきたのでこれは渡りに船だなと思いつつも、どうして自分にそんなオファーがあるのかと思ったので理由を確認すると、「日本人の方は院長、植毛医、ベテランの看護師のチームで予約をしていますので経験の少ない新人医師や新人看護師は担当しませんのでご安心ください」といった返信がありました。
そうだとすると最初の言い方はややミスリーディングだと思いますね。

その後、渡航数日前にこちらから手術に関する要望や確認事項を最終的にまとめてお伝えした際にも「院長、植毛医、ベテランの看護師さんにご担当いただけるとの理解です」と改めて念押しをしました。

にもかかわらず、初日のクリニック到着後から手術、翌日の洗髪までの一連のプロセスにおいて院長には一度もお会いしませんでした。事前に現地のサイト等を通じてご本人の顔を確認しているのでどなたが院長であるかをこちらはよく認識しています。

この点が若干不審に感じられたので空港へ向かう社内で日本のエージェントにメールにて「今回は院長に担当いただけるとのお話でしたが(何度か事前にこの点確認させていただきました)、結局院長にお会いすることはありませんでした。手術も女性の看護師さんとおぼしき方々2-3名によって行われました。元々、手術は院長お一人で行われるものではないと想定していましたのでそれ自体は良いのですが、当初のお話と違ったのは少し気になりました。クリニックとはどういう話になっていたのでしょうか?」と説明を求めました。するとすぐに返答がありましたが、その内容回答は、

  • 自毛植毛は美容外科手術のように1人で行うことはありません。

  • 今回は院長のチームで行いました。

  • 日本人の患者は痛みに弱いのでコストをかけて麻酔医立ち合いのもと、痛みを最小限にしてオペを行い、穴を開け、ドナーの移植は植毛医、ベテラン看護師チームでドナーが劣化しないようにスピードを上げて埋め込みをします。

  • 植毛医の話ではXX様の頭頂部には健康なドナーが確認できたのでしっかりと育毛も行いサポートを日本側から致します。

というものでした。何だかわかったようなわからないような回答です。私からは改めて「チームで行うのはわかるのですが一度も院長と顔を合わせることがなかったのはなぜでしょうか?院長はどのように関与されていたのでしょうか?」と確認をしました。

これに対する回答は、

  • 施術に立ち合い株数チェックもしています。カウンセリングでは副院長が頭皮の確認をしたかと思いますが、対応に問題ありましたでしょうか?

  • 副院長も院長同様に最初から一緒にトルコの植毛を広げた症例数の多い医療従事者ですのでオペは成功しています。

  • これから発毛まで1年間サポートさせて頂きますので気になる事は遠慮なく何でも質問してください。

とのことでした。一文目の「施術に立ち合い株数チェックもしています」が重要であり、それ以外の情報ははっきり言ってどうでも良いのですが、私は手術中に男性が手術室に入ってきた気配や話し声は一切感じませんでしたし(少なくとも私が入退室した際にはいませんでした)、株数をチェックしていたとも思えませんでした。

こうなることはある程度予期していましたし、これ以上続けても言った・言わないの世界になるので、大人しく引き下がりましたが、日本のクリニックであればどこかのタイミングで「院長のアルダ・ギュレルです、本日はどうぞよろしくお願いいたします」くらいの挨拶はするだろう思いますので、このあたりは非常にいい加減だなと思いました。

もちろん、手術をしてくださった若い女性3人が植毛医やベテラン看護師なのかもしれませんし、今のところ見た感じでは密度も十分で、株数も要望の範囲内、浮腫みは一切ないので(YouTubeなんかを見ていると試合後のボクサーのように腫れあがっている人が多いので、これは結構大きいと思いました)が、院長が手術を行ったと言うのは無理筋だと思います。

まあ、終わったことなので結果的にきちんと生着してくれればそれで良いです。

この日は午後の便に乗り、無事20時頃には自宅に着きました。妻は植毛後の姿を見て鳥肌が立っていました。

最後に手術翌日と今日(術後2日目)の患部の様子を載せて今回は終了としたいと思います。

手術翌日及び術後2日目の写真

手術翌日(イスタンブール空港にて)

我ながらジェラードンのアタック西本みたいです。

手術翌日(自宅にて)
術後2日目(正面)

移植部より上の髪の毛のおかげでカサブタもあまり目立たない気がします。

術後2日目(右から)
術後2日目(ドナー採取部分)

さすがにこれは目立ちます。今日は娘を連れて屋内施設に遊びに行く必要があったのでキャップを被って出かけました。帽子の着用についても所説(10日くらい待った方が良いとか、移植部に直接当たらなければ翌日から被って良いとか)あるようですが、もうカサブタになっているから大丈夫だろうということでアジャスターを少し緩くして乗せるように被り、5~6時間ほど過ごしました。こんな調子で、術後2週間から1か月は禁止されている筋トレも来週あたりから再開すると思います。

ちなみに、ネックピローで寝るのは手術当日の夜時点で耐えられないと思ったので、翌日である昨夜からはいつもの枕にタオルを巻いて寝ました。どうせ触れるのは移植部ではない、寝がえりは打たないので大丈夫でしょうということで。タオルには若干の血の滲みや膿のようなものは付着していましたが、こうして見てみると手術翌日より僅かに良くなっていると思います。

それではまた。

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