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【DXみらいラジオ vol.59】「新しい経営学」から読み解く!ビジネスのケイパビリティの考え方とDX

本日の記事は6/23(木)に開催した「DXみらいラジオ vol.59」の様子です。

DXみらいラジオ

株式会社デジタルビジネスシェアリング主催の「DXやシステム開発について語り、その中で新たな何かを世に生み出しちゃおう」という企画です。

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「DXのxxが知りたい!教えてほしい!」「今不便な〇〇を便利にできないか」など、リスナーさんのご意見・ご要望をアンケートでお教えください!
アンケートでいただいたリスナーさんからの声はDXみらいラジオで扱わせていただきます。

DXみらいラジオ vol.59

6/23(木)21〜23時にDXみらいラジオ vol.59を開催しました!
今回は新企画❗️❗️
「ラジオを聴きながらビジネスとDXのつながりを知ろう!」です。

女子栄養大学で教鞭をとっている三谷さんの著書「新しい経営学」をもとに「ターゲット」「バリュー」「ケイパビリティ」「収益モデル」を4週にわたってお話していきます。

第三回目のトークテーマは【ビジネスのケイパビリティの考え方とDX】です。

ここからはトーク内容を一部抜粋してお届けします!!

そもそもケイパビリティとは?

「セグメントを決め、自分たちのポジショニングがはっきりしたところで、バリューにおける実態価値をターゲットに届けましょう」というところまで来ました。
しかし、この一番大切な「ターゲットに届けましょう」というところが一番大切なのですが、8~9割の方が忘れていることが多いです。大抵の大企業の重役はこの、「ターゲットに届ける」という点を忘れていません。
ターゲットを決め、バリューも考えましたっていうのは担当者個人のアウトプットの話になってしまうので、ターゲットに届けて喜んでもらうというアウトカムから離れてはいけないのです。

自分自身でどれだけ美味しいハンバーガーが作れても、ターゲットに届ける仕組み化が出来ているマクドナルドが売れ続けることからもわかることでしょう。

ここの認識を間違えると、この後の話が噛み合わなくなってきます。

そこで「どうやって届けることができるか」という観点でケイパビリティ=提供能力というものを考えることが大切です。
これがよくいろんなところで言われてる「仕組み作り」というものの正体なのです。

ケイパビリティを構成する要素は大きく分けて2つあります
1つは経営リソース、1つはオペレーションです
経営リソースっていうのはわかりやすく言えばお金、土地、時間など誰が使っても一定の効果をもたらしてくれるものを指します。
社長が使っても、社員が使っても一緒です。

オペレーションは経営リソースの活用方法や運用手段のことを指します。
例えば群馬の山を一般社員が貰う場合と、テーマパークを運営している会社が貰う場合ではその後の活用方法が違いますよね。

資本がいっぱいあるっていうのは純粋な強さです。
だけどその純粋な強さを活用するべきオペレーションが無ければ、強さは発揮されません。
ケイパビリティというのは純粋な強さであるリソースと、強さを活かすためのオペレーションで構成されていると言うわけです。

ケイパビリティはどうやって作る?

単刀直入に言えば、リソースについては特にやりようがありません。
お金をひたすら集めるくらいしかできないのです。

お金があれば土地や機械、人材に転換することができるけど、お金がなければ何もできないに等しいですよね。

また、リソースのことをヒトモノカネ+情報などと表現してるところもありますが、これには実は戦略的な原則がいくつか存在します。

①一般的なパターン

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ヒトが集められる人は、次にモノも集まって、そして最終的にカネが集まります。
②情報が入るパターン

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最近では情報という分野が最近入ってきていますが、情報が入ると「情報→ヒトモノカネの順番」となります。
カネの後に情報を集めても意味がないので、人が集まるための情報をリソースとします。
クラウドファウンディングがとても良い例となります。
自分のアイディア(情報)を出す→人が集まる(ヒト)→モノ・カネといった集まり方になりますよね。
③ベンチャーやスタートアップのパターン

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一部で特殊な使い方も当然存在します。
情報から始まることは間違い無いのですが、ベンチャーやスタートアップというのは順番が逆になります。
情報→カネ→モノ→ヒトといった順序です。
④失敗が多いパターン

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あれっくすの最近の個人的な研究の成果としては情報→カネ→ヒト→モノにしてるところは、失敗が多いです。
カネの隣はモノじゃないと成立しません。
たくさんお金を集めて、次にヒトじゃなくてモノに注力しないと成功は遠のきます。
モノを作らないのにお金集めてもしょうがないのかもしれません。


お金がないとケイパビリティは作れないの?
それなら、結局世の中はお金が全てなのでしょうか?
ここで、群馬県にある「株式会社草むしり」と言う会社を例にみてみましょう。
株式会社草むしりの創業者は、砕いた言い方をすれば元々は結構なダメ人間でした。そのため、前の会社をクビになり、再就職しないといけなかったのですが本人は「どうしても働きたくない」と真剣に考えており、その結果出てきたアイデアが「草むしり」です。
草むしりくらいだったら自分でもできるし、豪華な機材も特殊な能力もいらないと考え
その後、紙とペンでチラシを作ってコンビニでチラシのコピーを1000枚刷り街中へ投函し、奇跡的に依頼の電話がきたのです。

実際に現場に行って作業をするまでターゲットもわからず、お金もありませんでした。
こうして仕事を獲得できた後に、顧客リストを作成し2ヶ月ごとに草むしりを行うというオペレーションも確立するに至りました。

このように、リソースがなくてもケイパビリティを構成することが出来るケースもあるのです。

ただ本書で書かれているように、基本的には「リソースの前にオペレーションが先」なのでオペレーションの仕組みは絶対に外せない部分となります。

原則的にはオペレーションが先で、リソースは後
「ターゲットに対してバリュー:実態価値を届けましょう」を仕組みとして構築することがオペレーションの目的になります。
そのためにどれくらいのリソースを集めたら良いかを考えたり、今あるリソースで実現することが可能かどうかを判断するのが経営者となります。
なので、最初から「予算100万円でどこまでできるか」などは基本的にはよほどセンスと運が良いことが続かない限りはギャンブルと同じことになりかねません。
何をやりたいですか?そのためにはいくらかかりますか?ってことを把握しなければならないのです。

DXはどのように行う?

クラウドファウンディングなどがDXにあたります。
集客もネット広告っていうのが今は避けて通れない道になっております。

浅草の飲食店における事例
飲食店の多い浅草ですが、コロナになって全然集客ができず地元の人たちは苦悩していました。
飲食店だったらUber eats出すほうが良いのですが、「デジタルは難しいから」「手数料が高いから」といった理由で取り入れていない飲食店も多いです。
しかしUber eatsを取り入れるメリットは、デリバリーで儲けようという短絡的思考だけではなくて、コロナでもお店は元気にできている広告宣伝効果ということもあるのです。
メニューも写真付きで紹介することも出来ますし、開店状況もわかります。
そういった広告効果があるので、「散歩がてらお店に寄ってみよう」とユーザーが考えることにも繋がります。
こういったことを考えるのが経営者と言えます。

実際に浅草に訪れる観光客は若者がほとんどで、若者はネットで情報をキャッチすることが主流なのです。
ただ現時点では、浅草の若い経営者やお店はどんどんネットで情報の発信しているのですが、老舗店舗などはあまりネットに情報出さないので残念な状況であるとも言えます。


とにかくデジタルマーケティングやWEBマーケティングに強くなることがDXをする上でとても大切なこととなります。

ケイパビリティの作り方で紹介した株式会社草むしりも、最初はチラシで広告を行っていましたが、徐々に主戦場をネットなどに移行していっています。


DXで注力するべき部分
ビジネス的、経済的な考え方で市場を見てみると、不況下ほどマーケティングの仕組みを導入したり強化したりしている会社が生き残り、さらには不況を抜けた先で勝ち残っています。
なのでデジタルにするべきはオペレーションの源泉である「マーケティングの強化」が主な注力先となります。

「ネット広告なんて効果があるの?」という考えで止まるのではなく、ネット広告で効果を出すためにはオペレーション側が”何をしなければいけないのかと考えるチャンス”そのものでもあると言えるでしょう。

リスナーからの質問

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回答:日本でなくなることはない。
むしろDXが進むことによって新しい職種が増える可能性がある!(例:uber配達員など)

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次回DXみらいラジオ vol.60は6/30(木) 21時〜23時にTwitterスペースにて開催となります。
飛び入り参加、大歓迎です!

配信内容はテキストにしてnoteで公開していきます。
公開してほしくない内容がありましたら、事前に教えてください。

生放送のため不手際もあるかと思いますが、そういった「リアル」を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
みなさま、次回のDXみらいラジオもお楽しみに🙌

過去開催したDXみらいラジオ

以下のマガジンに記事をまとめておりますので、こちらをご覧ください。


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