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【忙しい人向け】家にいながらびっくりドンキーツアーがしたい

世の中には言葉で説明することのできない摩訶不思議なものが無数に散らばっている。

まずはWikipediaに掲載されていたこちらをみてほしい。

ファミリーマートの上に乗っかっているのは悪の組織のアジトでも違法建築物でもなく、奈良県にあるびっくりドンキー帝塚山店である。もはや、ファミリーマートにびっくりドンキーが憑りついているようにしか見えない。どうしてこうなった。

ちなみに、ストリートビューを確認すると、2009年12月時点でびっくりドンキーはファミマの上に存在している。ファミマは2017年10月から2018年10月の期間中に空っぽになっていた。びっくりドンキーに生気を吸い取られてしまったのだろうか。ちょっとさみしい。


というように、全国各地に点在するびっくりドンキーはワクワクドキドキスポットであることは間違いない。一つひとつ見てまわったらさぞ面白いだろう。だが、ほぼ無職なので時間はあっても金がない。車で行くにもペーパードライバーだ。うーん、困った。

あっ……!

Googleのストリートビューで疑似びっくりドンキーツアーを実施すればいいのではないか?

我ながらナイスアイディアだ!! ありがとう! インターネット! サンキュー! Google!!

※ストリートビューを埋め込んだらアホみたいに重くなってしまった「家にいながらびっくりドンキーツアーがしたい(2020/4/1)」を修正・再投稿したnoteです。

旅の始まり

手始めに地元である千葉県からいくことにした。

千葉県だけでもカントー地方のポケモンジムより数が多いびっくりドンキー。ワクワクしてきたぞ。ストリートビューをすべて載せきるのは無理だったので、忙しい向けのダイジェストで回っていく。

美浜店【びっくり度 ★★★★★☆☆】

岩タイプのびっくりドンキーだ。クッパの手下が住んでそうな砦にみえる。実は筆者の心をつかんで離さなかった初恋のびっくりドンキーがここ。ここでハンバーグを食べた記憶がおぼろげながらある。初めて通りがかったとき「何じゃこれ?!」と一目惚れしたので、びっくり度を星5にしておきたい(外観のインパクトなどびっくりした度合を7段階で評価)。

稲毛海岸店【びっくり度 ★★☆☆☆☆☆】

トタン風の塀があるがびっくりドンキー界隈では「普通」の評価。近寄って見えた「PHILLIPS 66」の標識が気になったので調べた。

Wikipediaによると

フィリップス66(英語: Phillips 66)は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに本社を置く石油精製と石油製品の販売会社である。「Phillips 66」ブランドは、1927年に新しいガソリンをアメリカ国道66号線でテストした際に毎時66マイルに達したといわれるときに始まった。

ハンバーグレストランのチェーンをまわっているだけなのにアメリカの石油会社に関する知識を得た。へぇボタンがあったら3へぇぐらい押している。

ちなみに、アメリカの国道66号線(Route 66)は、大陸を横断するこの道はアメリカ西部の発展を促進した重要な国道で、映画や小説、音楽などの中に多く登場し、今なおアメリカのポップ・カルチャーの題材にされているらしい(へぇ)。残念ながら、ここは日本の国道14号線なのでかすりもしていない。

南行徳店【びっくり度 ★★★★☆☆☆】

「アァ~~~ びっくりドンキーだア~~~」と感嘆が漏れる。ボロ板でこれでもかというぐらい武装しているがバリケートではない。びっくりドンキーなのだ。ほか、鎌ヶ谷店、船橋芝山店(スチールっぽい)もボロ板でデコられていた。

野田店【びっくり度 ★★★★★★☆】

ラクガキで埋めつくされたびっくりドンキー。他店と違った攻め方は高評価。手作り風の看板は味わい深くて好きだ。じわじわくる。

八千代緑が丘店【びっくり度 ★★★★★☆☆】

色あせたトタン風の板でデコられた普通のびっくりドンキー。物足りないので面白いものを求めてぐりぐりストリートビューを動かしてみる。

振り返るとハンバーグやステーキを中心としたレストランであるビッグボーイ八千代店があった。ということは……

やはり、びっくりドンキー八千代緑が丘店の目の前にビッグボーイ八千代店が構えていた。ハンバーグがメインのレストラン自体、そんなにバリエーションがないのにどうしてこうなってしまったのだろう。成田街道を挟んでにらみ合う関係。いつ火花が散ってもおかしくない。「ハンバーグ界の関ケ原」と呼ぶことにした。

成田店【びっくり度 ★★★★★★☆】

びっくりドンキー成田店だ。去年見たときのストリートビューは冬に撮影されたもので枯れた木々が廃墟度をアップさせるのに一役買っていた。1年経ってストリートビューが更新されている。夏だと木々が伸び放題になっており、あばら屋のような雰囲気である。

もっと近づいてみよう。

…………。

おわかりいただけただろうか。

びっくりドンキー成田店の入口付近に謎の石像がいる。

面長でぼてっとした顔つきはフィンランドの人気者「ムーミン」に非常によく似ている。しかし、よくみると耳が大きいし前髪が生えている。

このムーミンの亜種のような石像はびっくりドンキーのキャラクターだ。自社キャラクターを石化して店先にディスプレイ。これは確実に"強い"。

茂原店【びっくり度 ★★★★★★★】

パフェにトッピンングされた茶色いウエハースの要領で飛行機がびっくりドンキーに刺さっている。そこまでやる必要はあるのか。

オマケに反対側は今にも倒れそうな灯台がみえる。要塞タイプのびっくりドンキーとカテゴライズしよう。ここにきて新種とは。もっと近づいて観察したいが敷地内へ入ることは許されない。

~~♪

行きたいよ 君のところへ

今すぐ

かけだして

行きたいよ

まっ暗(逆光)で何も 見えない 怖くても大丈夫

数えきれない星空が 今もずっと ここにあるんだよ(かすみの除去)


家を出発してからおよそ1時間半。
とうとう目的地に着く。

例の飛行機に近づいて確認した。空港写真も確認したが見えない部分もちゃんと作りこまれているため、店舗に激突しているわけではない。しかし、なぜ停まっているかは謎である。

せっかくだから何かを食べて帰ろう

店員に席を案内されてテーブルの上にドンッと置かれたメニュー表。メニューって自立するんだな。

おやつの時間なのでパフェをひとつ注文。

いちごのきらきら☆ティアラだ。ソフトクリームといちごのクリーム、いちごのソース、コーンフレーク、白玉一粒が入ってる。いちごの並べ方から察するに、いちごがきらきら☆ティアラを模している。小さいのであっというまに完食。もっと食べたかった。

カントリー風でディ○ニーランドっぽさがある店内。ぬりえコ〜ナ〜のぬりえ持ち帰ればよかったな。

棚に飾られている小物のクオリティが高い

装飾がめちゃくちゃ凝っている。ここまで内装を作り込んでいるファミレスはおそらくびっくりドンキーだけ。

たまには知らない町を歩くのもいいと思った一日であった。

撮影 2019年3月

(おわり)

昼飯が豪華になります。