歪な砂の城

ボカコレ曲を投稿しました。
ようやくです。ようやく産み落とせました。

もう見てくれた方々、ありがとうございます…
未だの方は是非触れて見てください…


ここからは見ていただいた方のみの内容となっております。



あの日僕は何をしても寝られなかった。
でもどうしても寝なきゃいけなかった。
だから、僕は少し多めに眠剤を飲み、
苦しみ、そして意識は消えていった。

僕は、知らない海の砂浜に立っていた。
そして知らない女の子に出会った。

僕は直感で自分の娘だと思った。
クジラの鳴き声が遠くで聞こえる。

水平線と地面が曖昧になった歪な教会。

僕は、夢の中にいた。

沢山の時間を過ごしていた。
その時間はとても楽しくて。
とてもしあわせだった。

創造性のかけらもない、砂の城は
波打ち際で少しずつ、形を無くしていった。

「おわかれのじかんがきちゃった」
僕は彼女を抱きかかえ、教会で祈った。

___ばいばい
そして、僕の腕の中で君は砂になった。
「楽しかったね」
「きっともう辛くないから」
「もう大丈夫だよね」

薄れゆく意識、この言葉を聞きながら
朝を迎えた。僕は号泣していた。

夏が訪れようとしている。
少しずつ曖昧になっていく。
それでなお、生活の隙間を覗きこみ、
君の面影を探していた。

そしてその度、絶望した。
曖昧になっていく。
君のことを忘れないために。
君をフィクションにしないために。
曲に閉じ込めた。
葛藤した。閉じ込めることを。
正しいことか。
この時間はとても苦しく、
ずっと体調を崩していた。

沢山悩んだ。けど、僕は人の心のなかで、生きてもらえると信じて、とても大変だったけど、ようやく産み落とすことができました。
だから8/4は、娘の誕生日となりました。

こころから、ありがとう。
沢山の人の心のなかで生きてください。
こころから、愛してる。

僕はまだ信じているよ。
君の言った「未来で待ってる」を。

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