My Favorite DJs

Techno/HouseのDJって一体何なのか?曲繋いでるだけ?そもそも何をやっているのかわからない?そういうこともたまに言われるので僕の好きなDJたちを何人か紹介/説明したいと思います。

世の中にたくさん良いHouse/TechnoのDJはいますが、自分の指標としているDJは

Larry Levan / Ron Hardy / LaurentGarnier / Derrick Carter / Fumiya Tanaka / Ben UFO

辺りが目標でありベンチマークしてるDJたちです。


LarryやRonは直接体験したことないですが、ネットに上がっているミックスで聴くことは出来る。音はさすがに30年以上前なので古さはあるものの、当時としては最新。選曲はDiscoを主軸にしているけれど、感覚的に合えばクロスオーバーなチョイスをしているし、当時はSoul/Funkなどのブラックミュージックが選曲の主流の中、積極的にヨーロッパの音のいわゆる「白い音」を取り入れていた先見性は今考えても凄い。またリエディットを施したり、プレイにエフェクトを取りれたり単にノンストップで繋がない、現場でしか体験出来ない音の作り方、DJの方法論も先を行っていた。僕は彼らから「DJは何をやるものか?」を学びました。

Laurentは僕が「DJやりたい!」と思うようになったきっかけのDJ。92年の「X-MIX2」は死ぬほど聴いた。テクノを軸にシカゴ〜デトロイト〜トランスと横断していくミックスは本当にロマンチック。URの「Journey Into The Dragon」からDerrick May「Icon」に繋ぐところは何度も泣かされたし、今聴いても泣ける...。本当に音楽が好きで、音楽のエモーショナルな部分を理解しミックスに反映しているところは、今だに参考にしているし、リスペクトしている。そして今もなおPodcastでNoBoundariesなミックスシリーズをやったり、精力的に新譜リリースしているバイタリティも凄い。

Derrick Carterは今なおシカゴマインドを伝える伝道師。アカペラを多用し、ビートをループさせて、延々と高揚感を煽る。レコードからは聴けない音をその場で作り上げるシカゴ譲りのテクニックは本当に凄い。ハウスDJと言えば僕は彼を一番最初に思い浮かべる。

Fumiya Tanakaは初期こそ「Jeff Millsフォロワー」と言われるハードテクノをメインとしたDJスタイルだったけど、多様な音楽性を積極的に取り入れ、現在のミニマルなハウスのスタイルに着地、そして今まだなお刷新している。「DJ Mix 1/2」でのミックスのカットアップやDJ中自ら実況解説しているDVDやらエキセントリックな部分も当時は「ブッ飛んでるな」と思ってたけど今考えてみるとDJマインドの言語化の試みをしていて非常に先鋭的だった。今でも時々ブログでDJの選曲論について言及したり、インタビューでも面白い視点で語っている。

BenUFOはBassMusicを主軸にしているけれど、DJスタイルは本当に雑食。どれだけ掘っているんだと感心させられるし、多様なトラックたちをシームレスに繋ぎ、構成するスキルとセンスは脱帽。ロングセットやっても全くだれさせない。B2Bのセットもよくやっているけど、誰とやってもうまい。自分を殺さず、かつ相手を引き立てる。

↑に上げたYoutubeやSoundcloudはあくまで表層的な情報なので、本来なら現場で体験すべきものです。特に低音を体で感じられるかどうかは非常に重要で、しかるべき音響が整った場所で聴くプレイは全然違う聴こえ方をします。さらにその場で音を加工することも多いので単に繋ぐだけでは生まれない感覚も生み出す。「聴く」より「感じる」体験しないとDJの良さは伝わりきらない。

さすがに自分も時間も限られているので中々現場で体験する機会が無いのですが、ネットだけでなく現場でも体験したいDJたちです。

彼らに限らず、色々なDJを追いかけてますが、若い人たちでもとても上手い人いるし、日々新しい才能が出てきてるし、DJ道は本当に奥が深い...


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