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自作のショートストーリーを集めました。恋愛系が多いです。甘いのを読みたい気分のときにどうぞ。
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#架空タイトル

140字小説、架空タイトル『ちゃんと大嫌いになったよ』他

『ちゃんと大嫌いになったよ』  ほら言ったでしょ、私がばらまいた嘘が本当になった。 「ま…

椎名知流
2年前
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短編小説『君が次に好きになる人』

君が次に好きになる人に、早く会いたい。 そうしたら僕が二番目になってしまうのはわかってる…

椎名知流
2年前
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短編小説『明日、雪なら一緒にいよう。』

「遥ちゃんバイトお休みでしょ? 明日、雪なら一緒にいよう」  なんてかわいらしく誘われた…

椎名知流
2年前
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短編小説『私も大人になったのに』

 久しぶり、と私は手を差し出した。  高校を卒業してから2年。身長も服装も髪の長さも、あ…

椎名知流
2年前
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短編小説『夜のしっぽ』

 最近寝付きが悪い。原因は珈琲とスマホ。  でも今日こそ早寝したい。  ホットミルクを飲ん…

椎名知流
2年前
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短編小説『アンドロイドは殺したい』

 僕は僕を見るのが嫌いだ。  要人を乗せた高級車を運転する僕。  ドレスを着た女の隣でブ…

椎名知流
2年前
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短編小説『夜が明けたら、君の横で死にたい。』

 君の額からこぼれ落ちる赤い滴は、僕の両手では止められない。僕の脇腹から涌き出る赤い泉は、君の両腕では止められない。  君が僕を守り、僕が君を守った結果だ。  薄明るい空を見上げて思う。  ああ、朝日が見たい。  いつか一緒に見ようと言った、この想い出の地で、君と初めての朝を迎えたい。そうして、すっかり夜が明けたら。君の横で、君の隣で、死にたい。