苦しむチームを救えるか?中村奨の二軍成績を確認する
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
連敗スタートと厳しい幕開けになった2024年のカープですが、昨日途中交代となったレイノルズ・シャイナーの両外国人が共に登録抹消となり、開幕3戦目にして一軍から外国人が消えるという非常事態に陥っています。
そんな両外国人の代わりに一軍昇格となったのが中村奨と二俣です。特に、中村奨はウエスタンリーグ開幕から好調をキープしており、両外国人の抹消がなくとも昇格の可能性がありました。そこで、本noteでは中村奨の二軍成績をやや踏み込んで見ていきたいと思います。
なお、昇格の公示を受けてから書き始めたためにかなり詳細には見ていられないこと、サンプルが少ないため活躍する/しないを断言できないことの2点を留意して読んでいただければと思います。あくまで中村奨の二軍成績を確認するnoteと認識してください。
Standard
まずは基本成績です。
12安打中5本と半分近くが長打となっており、打率.353,OPS1.039と分かりやすく好調をキープしています。四死球が三振を上回っている点も首脳陣からは高く評価されていることでしょう。
Plate Discipline
次に打席内でのアプローチに関する成績です。
スイング率はほぼ昨季のウエスタン平均と同じであり、かなり積極的というわけではなさそうです。
コンタクト率は平均より1.5%高く、ある程度のコンタクト能力は発揮できています。特にゾーンコンタクト率が90%台となっており、ストライクゾーンに来た球に対してはほとんど空振りはなかったことが分かります。
空振り率やWhiff%も平均よりは1%ほど低く、やはり空振りは少なくなっていたようです。
Batted Ball
続いて発生した打球に関する成績です。
フライ率が58.1%とキャリアハイとなっており、フライを上げようという意識が強くなっていることが推測されます。
打球方向は、引っ張りが50%と半分を占めており、こちらも意識が強くなっていることが推測されます。
打球の強さは、Soft%が38.7%と高くなっており、打ち取られた打球が多くなっていることが分かります。ただ、Hard%も32.3%と平均よりは高くなっており、強い打球もそれなりに多くなっていたようです。
Advanced
最後に打撃等の結果に関する成績です。
最も注目すべきはBB/Kでしょう。基本成績でも紹介したように四死球が三振を上回っているため、BB/Kも1.33となっています。昨季の規定打席到達者でBB/K1.00以上をマークしたのは一二軍合わせてもホークスの中村晃しかおらず、いかに難しいことであるかが分かります。
また、打率/出塁率/長打率/OPSも.353/.421/.618/1.039と非常に優秀な数字を残しています。ISOも.265と長打力を発揮し、wRC+は192と2022年のライオンズの山川並の数字となっています。ただ、BABIPが.345とやや高く、運の良さも影響している点は注意したいところです。
盗塁と三塁打がないため、SPDは2.6と平均以下になっていますが、UBRは1.3とプラスになっており、走塁意識の高さがうかがえます。
まとめ
以上、簡単にではありますが中村奨の二軍成績を確認していきました。
ボールを見極めて四球を獲得しながら三振を減らし、フライを上げることと引っ張ることを意識しながらしっかりとコンタクトして長打を増やしているようです。BABIP.345と運の良さもありましたが、調子が良いことは間違いなさそうです。今日はスタメンではないようですが、早い段階でスタメンの機会を与え、調子の良い状態で一軍レベルの投手と対戦させていきたいところです。
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