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【データ分析】2023年を振り返る ー田村俊介外野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は田村俊介外野手です。
選手詳細
田村 俊介(たむら しゅんすけ) 外野手 20歳 178cm93kg 右投左打 2021ドラフト4位
基本成績
二軍
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一軍
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寸評
抜群のバッティングセンスと甘いマスクを兼ね備えた、次世代のスター候補。開幕一軍を勝ち取った今年は、開幕直後こそ結果が出ずに降格となるも、二軍で結果を残して再昇格を果たすと、打率.364・OPS.818と高卒2年目とは思えぬ数字を残した。最後は死球を受けて無念のシーズン終了となったが、この悔しさを来年にぶつけ、西川の穴を埋めたいところだ。
分析
Pitch Value
二軍
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一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703146881057-EjdBDZPxjk.jpg?width=1200)
二軍ではストレート・2シーム・カーブ・特殊球、一軍ではストレート・カットボール・チェンジアップ・シンカーがプラスとなりました。一二軍ともにストレートは大きくプラスとなっており、高卒2年目にして早くもプロレベルの速球に対応できていることが推測されます。
Plate Discipline
二軍
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一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070215987-ZVykT8Etfk.jpg?width=1200)
コンタクト率・空振り率・Whiff%は一二軍ともに平均より悪くなっており、空振りは多くなっていることが分かります。ただ、二軍ではいずれも昨年よりは数字は良くなっており、着実に成長していることが読み取れます。また、一二軍ともにスイング率が50%台となっており、積極的なバッティングスタイルであることも分かります。
Batted Ball
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070224428-xPHT2JjRlI.jpg)
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070231865-AkoI2mzDZL.jpg)
二軍ではグラウンドボールヒッター、一軍ではフライボールヒッターとなっています。二軍ではゴロ率が低下してライナー率が上昇しており、昨年よりは打球に角度をつけることができていたようです。
打球方向は二軍では引っ張り、一軍ではセンターが一番多くなっています。一軍ではセンターが60%とかなり多くなっており、センター返しを強く意識していたことが推測されます。
打球の強さは一二軍ともにHard%が平均よりも良い数字となっています。特に一軍では20打席以上の選手ではトップの数字となっており、サンプルが少ないとはいえ、非常に優れた数字を残していたことが分かります。
Advanced
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070241317-NGSl3C66Ty.jpg)
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070249088-AEadSW5Vn3.jpg)
二軍では多くのスタッツが良化となっています。BB/Kは0.17と低い数字になっていますが、OPSが平均以上の.701となるなど、高卒2年目としては充分な数字を残しました。ただ、BABIPが.347とやや高くなっており、運の良さも多少あったことが推測されます。
一軍では、四球がなかったためBB/Kは0.00となっているものの、OPSは.818と二軍の数字を上回りました。打席数が少なく、BABIPも.500と非常に高くなるなど本来の実力が反映された数字とは言えないかもしれませんが、来年以降にかなり期待が持てる数字となっています。
Fielding Standard
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070257654-mjIHQJrKwm.jpg?width=1200)
一軍
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二軍では外野の両翼に専念し、出場機会を増やしました。エラー(E)はライトで1つのみとなっており、無難にこなせていたことが分かります。
一軍でも両翼での出場となりました。守備機会は少ないもののエラーはなく、問題なく守れていたことが分かります。
Fielding Advanced
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070270774-knGdAfvX9q.jpg?width=1200)
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1703070277844-6J6Zug1Nqg.jpg?width=1200)
二軍ではErrR(エラー抑止による貢献)以外のスタッツが悪化しており、ARM(送球による貢献)とRngR(守備範囲)には課題を残したことが推測されます。特にライトのRngRが2.7→-1.7と大幅に悪化していますが、これには春先に右足首に死球を受けて離脱した影響もあるものと推測されます。来年は昨年並の数字を残していきたいところです。
一軍ではUZRがライトではマイナス、レフトではプラスとなりました。レフトでは高いARMをマークしています。
Win Probability
![](https://assets.st-note.com/img/1703070283041-K80SkLtYpT.jpg)
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
WPAとClutchはマイナスとなっており、勝負強さは発揮できていなかったようです。来年は出場機会を増やし、これらの数字もプラスに転じさせていきたいところです。
Value
![](https://assets.st-note.com/img/1703070289518-RXhmWvm7Is.jpg?width=1200)
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
走塁はマイナスとなったものの、攻守でプラスの数字を残し、WARはプラスとなりました。来年は走塁面も見直し、さらにWARを伸ばしていきたいところです。
まとめ
空振りが多く、選球眼には課題があるものの、一二軍ともに優れた数字を残していました。ストレートのPitch Valueの高さ、ライナー率やHard%の高さなどを見る限り、プロレベルの球威に負けないスイングの力強さがあることが推測されます。来年は西川が退団し、秋山が膝の手術を行うなど外野のスタメンを奪う絶好のチャンスとなるため、春季キャンプから怪我なく一軍帯同を続け、飛躍の一年としたいところです。
画像引用
データ参照
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