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【データ分析】2023年を振り返る ー上本崇司内野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は上本崇司内野手です。


選手詳細

上本 崇司(うえもと たかし) 内野手 33歳 170cm73kg 右投右打 2012ドラフト3位

基本成績

一軍

二軍

寸評

内外野6ポジションに加え、緊急時には捕手にも就けるユーティリティープレイヤー。今季は主に不振で降格した小園の代わりとしてショートに就いたが、故障離脱などもあって昨季ほどの数字を残すことはできなかった。来季で34歳といよいよベテランと呼ばれる年齢に差し掛かるが、引き続き様々な角度からチームを支えてもらいたいところだ。

分析

※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Value

 2シーム・カットボール・チェンジアップがプラスとなりました。スライダーがマイナスに転じ、カットボールも6.00→0.13に悪化するなど、スライダー系の球種をあまり得意としていなかったことが推測されます。チェンジアップは昨季と変わらず、かなり得意としているようです。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より優れていた昨季よりさらに良化していました。特にボールゾーンコンタクト率は80.8%で250打席以上の選手ではリーグトップとなっており、ボール球を振らされても簡単に空振りすることなく食らいついていっていたことが分かります。ただ、Put Away%は4.6%上昇しており、追い込まれると昨季より三振はしやすくなっていたようです。

Batted Ball

 昨季はグラウンドボールヒッターでしたが、今季はフライボールヒッターとなっています。長打力がある選手ではないため、アウトになる確率が高いフライではなくゴロを増やしていきたいところです。
 打球方向は、昨季に続いてセンターが最も多くなっています。引っ張りと流しの割合が逆転しており、昨季よりは引っ張りの意識がやや強くなっていたことが推測されます。
 打球の強さは、Hard%が上昇して30%台となっていました。ただ、平均は34.4%のため、強い打球が多かったとは言えません。やはりパワーがあるタイプではないことが分かります。

Advanced

 ほぼ全てのスタッツが悪化となりました。K%は平均19.6に対して16.7と平均以下には抑えられていますが、空振り率の低さの割には三振が多くなっています。見逃し三振が多くなっていたことが推測されます。
打率~ISOも全て悪化となりました。昨季はBABIPが.342と高くなったことで打率も.307となっていたため、今季の様な打率.250台が実力通りの数字と言えるかもしれません。
 走塁面では、SPDは平均以下、UBRはプラスとなっており、スピードはなかったものの、走塁技術はある程度のものを有していたようです。

Fielding Standard

 内外野合わせて6ポジションに就きました。外野ではノーエラーでしたが、内野ではエラーが8個となりました。特にサードの守備率(FP%)は昨季の.903からさらに低下して.892となっているため、内野で起用する場合は二遊間に限定した方がよさそうです。

Fielding Advanced

 内野ではサードのUZRがプラス、二遊間がマイナスとなりました。サードのRngR(守備範囲)がプラスとなっており、サードでのエラーの多さには守備範囲の広さが関係していたことが推測されます。二遊間は全てのスタッツがマイナス、サードのUZRのプラスもそこまでは多くないため、内野での守備固め起用はあまり得策ではなさそうです。
 外野ではセンターのUZRがマイナス、両翼はプラスとなりました。両翼ではRngRがプラスとなっており、ある程度守備範囲は広くなっていたようです。守備固めとして起用するならば、両翼がベストとなってきそうです。

Win Probability

 Clutch以外は全て悪化し、マイナスとなりました。RE24は2.76→-3.41と大幅に悪化しており、重要な場面で結果を残せていなかっただけではなく、得点期待値を上昇させるケースも少なくなっていたことが分かります。

Value

 走塁(Base Running)はプラスとしましたが、打撃(Batting)と守備(Fielding)がマイナスとなったため、OffenseとDefenseはどちらもマイナスとなり、WARも0.3まで落ち込みました。これは代走守備固め要員である曽根と同じ数字であるため、出場試合数の割にかなり低くなっていると言わざるを得ません。来季はなんとか巻き返してもらいたいところです。

まとめ

 運の良さが収束したこともあり、キャリアハイとなった昨季よりも大幅に成績を落とすこととなりました。とはいえ、昨季の好成績が想定以上のものだったため、ユーティリティープレイヤーとしては充分な成績を残しているとも言えます。ただ、内野とセンターの守備スタッツが守備固めとしてはやや不安な数字となっているため、来季はもう少し守備スタッツの数字を良くしていきたいところです。

画像引用

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