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【データ分析】2023年を振り返る ー末包昇大外野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は末包昇大外野手です。
選手詳細
末包 昇大(すえかね しょうた) 外野手 27歳 188cm112kg 右投右打 2021ドラフト6位
基本成績
一軍
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二軍
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寸評
チームトップクラスのパワーを活かしたパワフルな打撃が持ち味の若手外野手。今季は開幕を二軍で迎え、一軍昇格を勝ち取ったのは6月となったが、チーム4位の11HRと自慢のパワーを存分に発揮した。来季は外野のレギュラーを勝ち取り、4番の座も狙っていきたいところだ。
分析
Pitch Value
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705814888123-kIH2KTIUtg.jpg?width=800)
二軍
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一軍ではストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォーク、二軍ではシンカーと特殊球以外がプラスとなりました。一二軍ともにスライダーのプラスが大きくなっており、かなり得意としていることが推測されます。昨季は外へ逃げるスライダーへの対応不足で二軍降格となりましたが、その課題を今季は克服していた可能性が考えられます。
Plate Discipline
一軍
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二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705815154834-A28UJIgCIB.jpg?width=800)
一二軍ともにコンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より悪くなっており、空振りが多くなっていることが分かります。特に、一軍の空振り率は100打席以上の選手では両リーグワースト3位となっており、球界屈指の空振りの多さとなっていたようです。ただ、スイング率も57.8%で両リーグ3位ととにかく積極的に仕掛けていくスタイルのため、ある程度仕方ない部分もあるかもしれません。昨季よりは数字は良くなっているため、来季もさらに良化させて空振りをなるべく減らしていきたいところです。
Batted Ball
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705822161859-3Ay30xgP4V.jpg)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705822170087-O08UjXEpeQ.jpg)
一二軍ともに昨季に続いてフライボールヒッターとなっています。長打力が持ち味の選手のため、イメージ通りの数字と言えるでしょう。
打球方向は一軍はセンター、二軍は引っ張りが最も多くなっています。一二軍ともに流し方向は少なく、引っ張りの意識が強いことが推測されます。
打球の強さは、一二軍ともにHard%が平均以上となっています。特に、一軍ではヤクルトの村上に次ぐリーグ2位の数字をマークしており、強い打球がかなり多かったことが分かります。
Advanced
一軍
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二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705822872385-VKArZ6pBgs.jpg)
一軍では良化したスタッツが多くなっています。BB%が昨季よりは改善されたことで出塁率も上昇し、長打率も上昇したためOPSは1割以上上昇しました。139打数で11HRとしたことでISOはHR王の岡本に次ぐリーグ2位となっており、リーグでも屈指の長打力を有していたことが分かります。wRC+はチームトップの146となっており、チームで最も得点創出能力がある選手と言えます。
二軍ではK%が大幅に改善されて平均以下となっており、確実性が増していたことが分かります。来季は一軍でもこれに近い数字をマークしたいところです。
Fielding Standard
一軍
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二軍
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一軍ではファーストと両翼、二軍ではそれに加えてセンターにも就きました。ファーストは二軍で4エラーで守備率(FP%)が.963とやや厳しい数字となりました。外野は一二軍合わせてエラーが1つしかないため、外野での起用が今後はメインとなってきそうです。
Fielding Advanced
一軍
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二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1705824415264-kHig2UTLjy.jpg?width=800)
多くのスタッツが悪化となっています。RngR(守備範囲)が一軍のファーストと二軍のセンター以外はマイナスとなっており、基本的には守備範囲は狭めとなっているようです。一軍のARM(送球による貢献)は1.1/1.0とプラスとしていますが、守備範囲の狭さもあってUZRはマイナスとなっています。守備でチームに貢献するタイプではないと言えるでしょう。
Win Probability
![](https://assets.st-note.com/img/1705824666233-PW93urELdK.jpg)
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
Clutch以外は良化しており、チームの勝利にはしっかりと貢献することができていたようです。来季はClutchもプラスとし、さらに数字を伸ばしていきたいところです。
Value
![](https://assets.st-note.com/img/1705824948192-coZRi6QOTZ.jpg?width=800)
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
守備(Fielding)がマイナスとなりましたが、打撃(Batting)と走塁(Base Running)をプラスとしたことで、Offenseがチームトップの7.2となり、WARは昨季より上昇して0.7となりました。圧倒的な攻撃力でチームに貢献する選手となっています。
まとめ
春季キャンプ・オープン戦とアピール不足で6月まで一軍の戦いに加われませんでしたが、最終的にはヤクルトの村上をも凌ぐ圧倒的な長打力で結果を残しました。とにかく長打力が魅力で、フル出場を果たせばHR王も狙えるレベルの力を備えているため、来季はなんとしてでも外野のレギュラーを掴み取り、シーズンを完走してもらいたいところです。
画像引用
データ参照
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