見出し画像

【データ分析】2023年を振り返る ー森翔平投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は森翔平投手です。


選手詳細

森 翔平(もり しょうへい) 投手 26歳 177cm81kg 左投左打 2021ドラフト2位

基本成績

一軍

二軍

寸評

安定した制球力と鋭く曲がるカットボールが武器のサウスポー。今季は一軍で10試合に先発し、4勝を挙げるなど昨季よりも成長した姿を見せてくれた。来季は開幕ローテ入りを果たし、飛躍の一年としたいところだ。

分析

Pitch Type

一軍

二軍

 ストレート・スライダー・カットボール・カーブ・チェンジアップ・フォークの6球種で構成されています。昨季はシンカーを投じていましたが、今季からはフォークを投じています。ストレートが40%台となっており、変化球中心の配球となっていたことが推測されます。その中でも、カットボールは一軍で21.1%と最も割合が多くなっており、やはり自信を持っていたことが分かります。
 平均球速は一二軍ともに145km/h台となっており、昨季より上昇しています。出力は昨季より向上していたようです。

Pitch Tempo

一軍

※ランナーなし時

二軍

※ランナーなし時

 Tempo+/-は一二軍ともにマイナスとなっており、投球テンポは速かったことが分かります。特に一軍のマイナスは大きく、Fast%79.8とかなり速いテンポだったことが推測されます。Timer Equiv.も小さく、ピッチクロックが導入されても全く問題はありません。

一軍

※ランナーあり時

二軍

 ランナーを背負った場面でもTempo+/-はマイナスとなっており、投球テンポは速かったことが分かります。Timer Equiv.も18.1と17.3になっており、ピッチクロックが導入されても問題はありません。

Pitch Value

一軍

二軍

 一軍では、カットボール・カーブ・フォークがプラスとなりました。ただ、いずれも0点台と数字は小さく、マイナスの方が大きくなっています。マイナスだったシンカーを捨て、投じ始めたフォークがプラスとなっているのは良い傾向と言えそうです。
 二軍では、昨季に続いて全球種がプラスとなりました。二軍レベルではどの球種でもカウントが取れ、打者を打ち取れていることが推測されます。

Plate Discipline

一軍

二軍

 一軍のコンタクト率・空振り率・Whiff%は未だ平均よりも悪くなっているものの、昨季よりはかなり改善されています。ボールゾーンスイング率が10%以上上昇しており、ボール球を振らせることで空振りを多く奪えるようになっていたことが推測されます。なおかつ、ゾーン率とファーストストライク率はどちらも50%台となっており、ストライクをしっかり取ることができていたようです。
 二軍のコンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも平均を上回っており、二軍レベルの打者からはしっかりと空振りを奪えていたことが分かります。Put Away%も平均17.4に対して22.6と優れた数字を残しており、二軍では決め球に苦労していなかったことが推測されます。

Batted Ball

一軍

二軍

 一軍ではグラウンドボールピッチャー、二軍ではフライボールピッチャーとなっています。二軍ではライナー率が16.7%とかなり高くなっており、捉えられた打球が多くなっていたことが推測されます。

一軍

二軍

 一二軍ともにSoft%とHard%が平均よりも悪くなっています。打者のレベルは関係なく、捉えられるケースが多かったことが分かります。

Advanced

一軍

二軍

 一軍では、多くのスタッツが良化となりました。特に、BB%が平均7.2に対して4.5と低くなっており、K-BB%も平均以上の数字になっています。ただ、被打率は.282と昨季よりは良化したものの、平均の.242を大きく上回ってしまっています。Hard%の高さが影響しているものと思われます。
 二軍でも、多くのスタッツが良化となりました。こちらではBB%が悪化し、平均よりも高くなっていますが、K%が平均19.3に対して28.2と圧倒的な数字を残し、K-BB%も平均の11.4を大きく上回っていました。被打率も.204まで抑えられており、来季はこの数字を一軍でも残したいところです。

Win Probability/Value

 こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
 WPA・RE24・REWはいずれもマイナスとなっており、重要な場面での失点が多くなっていたことが推測されます。ただ、先発として50.1イニングを消化したこともあり、WARは0.8と昨季よりも良い数字を残しました。来季は1.0以上を残したいところです。

まとめ

 速いテンポでストライクゾーンへ多く投じ、ボール球も振らせて空振りもある程度奪えていたことが分かりました。ただ、Soft%とHard%の悪さが被打率の高さにつながってしまっていました。ゴロ率が高いために極端に悪い成績とはなりませんでしたが、被弾も多くなっているため、来季はHard%を平均レベルまでは低下させておきたいところです。

画像引用

データ参照

この記事が参加している募集

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?