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新たな打てる捕手登場?持丸泰輝を分析

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

會澤、坂倉、石原と打てる捕手が絶えないカープですが、現在二軍で新たな打てる捕手として急成長を遂げているのが持丸泰輝です。話題の育成ルーキー佐藤に次ぐほどの存在になった持丸を本noteでは分析していきたいと思います。

※データは6/28時点のものになります

基本成績

 まずは基本成績の確認です。

ウエスタンを代表する捕手

 打率/OPSは.319/.827と打低環境ながら優れた数字を残しており、WARも1.5でリーグ7位で捕手としてはトップと、ウエスタンを代表する捕手となっていることが分かります。

Pitch Value

 続いて球種別の得点増減の確認です。

遅い球種が得意?

 ストレート・カット・フォーク・シンカーがマイナス、2シーム・スライダー・カーブ・チェンジアップがプラスとなっています。どちらかというと緩い球種を得意としていると言えそうです。

Plate Discipline

 続いて打席内容の確認です。

慎重なバッティングスタイル

 ボールゾーンスイング率、ゾーンスイング率ともに平均以下となっており、スイング率も平均以下となっています。慎重なバッティングスタイルとなっているようです。

ボール球にも食らいつけている

ゾーンコンタクト率は平均以下となっているものの、ボールゾーンコンタクト率は平均より4.8%も高く、コンタクト率も平均以上となっています。ボール球にも簡単に空振りはしていないようです。

空振りはそこまで多くはない

空振り率、Whiff%も平均よりわずかに低く、空振りはそこまで多くはないようです。ただ、飛び抜けて良い数字というわけではなく、ここまでの数字を見ても優れた成績を残せている理由は見つかってきません。

Batted Ball

 続いて打球性質の確認です。

ウエスタントップのライナー率

 フライ率はほぼ平均通りですが、ライナー率が平均の約2倍でウエスタントップとなっており、ライナーが非常に多くなっていることが分かります。ゴロ率も低くなっているため、長打もある程度多く出てきそうな数字となっています。特に、今季は飛ばないボールの影響でフライの打球価値が低下しているため、ライナーが増えていることはかなり明るい材料と言えるでしょう。

プルヒッター

 打球方向は引っ張りが46.2%と半分近くを占めており、引っ張りの意識が強くなっていることが推測されます。

捉えた打球が多め

 Soft%、Hard%ともに平均より優れており、バットの芯で捉えた強い打球が多くなっていることが分かります。強く引っ張った打球を増やそうとしている可能性が考えられます。

Advanced

 続いて打撃結果の確認です。

意外にも四球は少なめ

 四球率、三振率ともに平均以下となっています。空振りが少ないため、三振率が低いことは予測できましたが、スイング率が低いため四球率が低くなっていることは意外でした。慎重なバッティングスタイルではあるものの、早いカウントから仕掛けて打球を前に飛ばしているのかもしれません。

あらゆるスタッツが平均以上

 打率・出塁率・長打率・OPS・ISOが平均を大きく上回っており、wRC+も153と得点創出能力は平均的な選手の1.5倍となっています。出塁能力、長打力ともに優れており、バッティングでは一軍に昇格してもおかしくない数字を残していることが分かります。ただ、BABIPは.373と高くなっており、運の良さもあってのここまでの数字であることには注意が必要です。

Fielding Standard

 続いて守備の基本成績の確認です。

ブロッキングに課題?

 全て捕手としての出場で、エラーは2つとなっています。盗塁阻止率は.415となっており、ある程度の盗塁阻止能力は有していることが分かります。ただ、暴投は19とかなり多くなっており、ブロッキングには課題があると考えられます。

Fielding Advanced

 最後に守備の詳細成績の確認です。

優れた盗塁阻止能力に問題ないブロッキング

 盗塁阻止による貢献は2.3でウエスタン2位となっており、盗塁阻止能力はある程度ではなく、かなり高いことが推測されます。また、課題と思われたブロッキングも、捕逸阻止による貢献が0.2とマイナスにはなっていないため、そこまで大きな課題とは言えないでしょう。暴投の多さは、投手陣の制球力の悪さに起因するものであると考えられます。

まとめ

打撃力は文句なし。捕手能力も及第点のため今後も捕手として期待

 多くの方が、持丸は打撃は良いけど守備が…というイメージを持たれていたのではないでしょうか。私もそのうちの一人ではあったのですが、意外にも捕手能力にはそこまで問題がないことが分かりました。もちろん、守備指標だけでは完璧に能力を把握することはできませんし、特に捕手は指標だけで評価するのは難しいのですが、持丸の捕手能力はそこまで致命的ではないようです。やはり、今後もこの打撃能力を活かし、打てる捕手として育てていくべきであると本noteでは結論付けさせていただきます。

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