【データ分析】2023年を振り返る ー名原典彦外野手ー
どうも、キュプリーヌス（@cyprinus_wrc）です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は名原典彦外野手です。
選手詳細
名原 典彦(なばら のりひこ) 外野手 23歳 182cm82kg 右投右打 2022育成ドラフト1位
基本成績
寸評
俊足を最大の武器とする、地元出身のスピードスター。支配下昇格はならなかったものの、11盗塁をマークするなど自慢の足をアピールした。来年はバッティングでも結果を残し、支配下昇格を勝ち取りたいところだ。
分析
Pitch Value
2シーム・スライダー・カットボール・チェンジアップ・フォークがプラスとなりました。被投球数の多いストレートこそマイナスとなっているものの、多くの変化球でプラスを積み上げました。プロレベルの変化球に、そこまで苦労していないことが推測されます。
Plate Discipline
スイング率は50%に迫っており、積極的なバッティングスタイルであったことが分かります。ただ、コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より悪い数字となっており、コンタクト能力にはやや課題を残していたようです。Put Away%も平均以上となっているため、追い込まれてからの粘りも来年は見せていきたいところです。
Batted Ball
ゴロの割合が多いグラウンドボールヒッターとなっています。足が武器ということもあり、ゴロを転がそうという意識が強くなっているのかもしれません。
打球方向は3方向とも30%台となっていますが、センターが39.5%となっており、センター返しの意識がやや強かったことが推測されます。
打球の強さは、Soft%・Hard%ともに平均より悪い数字となっており、打ち取られた打球の方が多くなっています。俊足の選手にありがちな、パワー不足という状態に陥っていたことが推測されます。
Advanced
K%は平均19.2に対して23.2と三振は多くなっていましたが、BB%は平均7.8に対して8.0と、四球はしっかりと選べていたようです。選球眼にはそこまで問題はなさそうです。打率も.226で、育成選手ではリーグ6位と悪くない数字になっています。足だけでバッティングはさっぱり、というレベルの選手ではないことが分かります。wRC+も95とほぼ平均レベルの打力となっています。
SPDは8.4でリーグ1位となっており、ファーム全体で見てもロッテの和田に次いで2位と非常に優れた数字を残しました。UBRも3.2でリーグ5位となっており、スピードと走塁技術のどちらも優れていることが分かります。
Fielding Standard
外野の3ポジションに就きました。エラー(E)は最も多く出場したセンターで1つのみとなっており、ある程度無難にこなせていたことが分かります。
Fielding Advanced
両翼のUZRはプラスとなりましたが、センターではマイナスとなりました。両翼はある程度守れるものの、外野で最も難しいセンターには苦戦していたようです。ARM(送球による貢献)がセンターとライトでマイナスとなっており、送球には課題を残していたことが推測されます。一方で、RngR(守備範囲)は両翼でプラスとなっており、両翼ではある程度広い守備範囲を有していたことが推測されます。
まとめ
空振りの多さやパワー不足など課題も浮き彫りになっていましたが、リーグトップクラスの足とそこまで悪くないバッティングで、1年目としては充分な結果を残していました。wRC+が95と現状でもほぼ平均レベルの打力となっているため、コンタクト能力かパワーのどちらかを改善させれば、支配下昇格も充分考えられるレベルの選手になるでしょう。今年の育成選手といえば中村貴にかなり注目が集まりましたが、来年は名原が中村貴のように注目を集める選手になるかもしれません。
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データ参照
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