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【データ分析】2023年を振り返る ー宇草孔基外野手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は宇草孔基外野手です。


選手詳細

宇草 孔基(うぐさ こうき) 外野手 26歳 185cm82kg 右投左打 2019ドラフト2位

基本成績

寸評

高い身体能力を活かし、オフェンス面でプラスを生み出す外野手。今年は一軍出場はなく、二軍での打席数も減り、成績も悪化してしまった。若手外野手も増え、レギュラー争いはかなり熾烈になってくるが、なんとか来年は結果を残したいところだ。

分析

Pitch Value

 スライダーとチェンジアップがプラスとなりました。マイナスの球種が多く、カットボール・チェンジアップ・シンカーは数字も大きくなってしまっており、かなり苦しいシーズンとなっていたことが推測されます。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より悪くなっているものの、昨年よりは良化しました。コンタクト能力には課題を残していますが、改善傾向にはあったようです。また、ボールスイング率の上昇とともにゾーン率が低下しており、ボール球を振らされるケースが多く、対戦相手にもそこを攻められていたことが推測されます。

Batted Ball

 昨年に続き、ゴロの割合が多いグラウンドボールヒッターとなっています。俊足も武器の選手のため、ゴロを転がして安打を増やしていくのも悪い選択ではありませんが、一番の武器は長打力のため、もっと打球に角度をつけていきたいところです。
 打球方向は、昨年とほぼ同じでセンターが最も多くなっています。引っ張りの割合も多く、センターからライト方向への意識が強かったことが推測されます。
 打球の強さも、昨年に近い数字となりました。Hard%が平均より0.3高い32.3となっており、捉えた打球がやや多めとなっていたことが推測されます。

Advanced

 K%は平均とほぼ同じ数字まで低下させましたが、BB%が平均7.8に対して3.6とかなり低くなっており、BB/Kも平均以下の0.19となっています。選球眼には課題があるようです。打率などのスタッツも軒並み悪化し平均以下となっていますが、BABIPが.258とやや低くなっており、運の悪さも多少関係していたことが推測されます。
 走塁面では、SPDが平均以上、UBRがプラスとなっており、ある程度の結果は残せていたことが推測されます。バットで結果を出せなかった分、足では意地を見せた形となりました。

Fielding Standard

 外野の3ポジションに就きました。エラー(E)はセンターでの1つのみで、ある程度の無難にこなすことができていたようです。ただ、イニング数(Inn)は全ポジションで減少しており、出場機会が減ってきていることが分かります。

Fielding Advanced

 悪化したスタッツが多くなっていました。足が自慢の選手ではあるのですが、RngR(守備範囲)でプラスを積み上げることができず、UZRはレフトとセンターでマイナスとなっていました。ARM(送球による貢献)もセンターではわずかにプラスとなっているものの、出場機会の多いレフトではマイナスとなっており、未だに送球難は改善できていないことが推測されます。

まとめ

 攻守に厳しい数字が並んだシーズンとなりました。ただ、Plate DisciplineやBatted Ballを見ても、昨年より内容は良くなっているため、今年の成績の悪化は運の悪さも多少は関係していたことが推測されます。とはいえ、昨年の成績も決して良いものではないため、来年一軍に昇格するにはあらゆる面でレベルアップが必要となるでしょう。守備での貢献があまり見込めないタイプのため、バットと足で他の外野手より頭一つ抜けた数字を残したいところです。

画像引用

データ参照


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