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【データ分析】2023年を振り返る ー藤井黎來投手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は藤井黎來投手です。
選手詳細
藤井 黎來(ふじい れいら) 投手 24歳 182cm90kg 右投右打 2017育成ドラフト2位
基本成績
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寸評
勢いのあるストレートと鋭く落ちるフォークが武器の右腕。今年は一軍登板を果たすことができず、二軍成績も悪化するなど苦しいシーズンとなり、オフには構想外を通達された。秋季キャンプ終了後に育成再契約となり、2020年以来となる育成選手としてリスタートを切ることとなった。再び育成から這い上がり、支配下昇格を勝ち取りたいところだ。
分析
Pitch Type
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ストレートとフォークを軸に、昨年はスライダー、今年はカーブの3球種で構成されています。昨年はほぼストレートとフォークの2球種となっており、スライダーの割合はわずかとなっていましたが、今年はストレートの割合が減ってカーブが増えており、より緩急を意識したピッチングとなっていたことが推測されます。
平均球速は144.9km/hとなっており、昨年より低下してしまっています。
Pitch Tempo
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Tempo+/-は昨年よりも大きいプラスとなっており、やや慎重なピッチングとなっていたことが推測されます。ただ、Timer Equiv.は10.7となっており、ピッチクロックが導入されても問題はありません。
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ランナーなし時から一転、Tempo+/-はマイナスとなっており、平均よりは速いテンポで投じていたことが分かります。こちらもピッチクロックが導入されても問題はありません。
Pitch Value
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ストレートはプラスとなっていますが、それ以外の2球種はマイナスとなっています。特にフォークのマイナスが2年連続で大きく、決め球が充分に機能していなかったことが推測されます。ただ、ストレートのプラスはしっかりと作れているため、フォークの数字さえ改善されれば結果もついてくるようになりそうです。
Plate Discipline
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平均と比べるとスイング率は低く、コンタクト率は高くなっています。そのため、空振り率も平均より低くなり、Whiff%も平均より低くなっています。空振りがあまり奪えなくなっていたことが分かります。
ゾーン率やファーストストライク率も平均より低く、ゾーン率は30%台にまで落ちてしまっています。制球に苦しんでいたことが推測されます。
Batted Ball
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昨年に続き、フライの割合が多いフライボールピッチャーとなっています。通算成績を見ても、2020年以降は二軍では毎年GB/FBが1.00未満となっており、三振を多く奪う投手らしいスタイルになっていると言えます。
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Soft%・Hard%ともに平均よりも良い数字となっています。特にHard%は20%台となっており、捉えられた打球は少なかったことが分かります。
Advanced
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被打率以外の全てのスタッツが昨年より悪化となっています。特にK-BB%が大幅に悪化しており、昨年より三振が減って四球が増えてしまっていることが分かります。ゾーン率の低さからも推測できましたが、やはり制球にはかなり苦しんでいたようです。Hard%などが改善されたことから被打率は低下しましたが、四球の多さもあってWHIPやFIP、tRAなどは平均を大きく上回る数字となってしまっています。
まとめ
防御率が絶望的に悪いというわけではありませんでしたが、三振の減少と四球の増加という投手にとっては最悪な結果を残してしまったこともあり、育成再契約となったのではないでしょうか。安打を打たれる確率は平均よりも低くなっているため、とにかくゾーンに投げ込み、四球を減らしていくことが最大の課題となってきそうです。
画像引用
データ参照
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