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【データ分析】2023年を振り返る ー石原貴規捕手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は石原貴規捕手です。


選手詳細

石原 貴規(いしはら ともき) 捕手 25歳 173cm85kg 右投右打 2019ドラフト5位

基本成績

寸評

堅実な守備とパンチ力が持ち味の若手捕手。今年は開幕一軍を勝ち取るも、約1か月出番がなく登録抹消となると、7月に再昇格を果たすも再び出番なく抹消され、一軍出場はなしに終わった。坂倉が捕手に専念した影響を受けた形となったが、来年は猛アピールで一軍出場を勝ち取りたいところだ。

分析

Pitch Value

※特殊球はサンプル不足のため100球当たりの換算は行っていません

 ストレート・カットボール・シンカー以外がプラスとなっています。昨年はマイナスとなっていた球種のほとんどをプラスに転じさせましたが、逆に昨年プラスとなっていたストレートとカットボールはマイナスに転じてしまっています。多くの変化球を得意にしていたようですが、最も被投球数の多いストレートがマイナスとなっているため、打撃成績は悪化していることも推測されます。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも良化して平均よりも良い数字となっており、昨年よりも空振りが減っていたことが分かります。Put Away%は平均17.4に対して10.8となっており、追い込まれても簡単に三振はしていなかったことが推測されます。

Batted Ball

 昨年に続き、フライの割合が多いフライボールヒッターとなっています。ライナー率が9.9%と2桁に近い数字となっており、捉えた打球がやや多かったことが推測されます。
 打球方向は3方向とも30%台となっており、まんべんなく打ち返していたことが推測されます。ただ、昨年よりも引っ張り割合が6.2%低下しているため、強く引っ張るケースが減少していたことが推測されます。
 打球の強さは、Soft%とHard%がともに低下し、平均よりも悪い数字となっています。ただ、Hard%は平均と0.1%しか変わらず、極端に強い打球が少なかったというわけではありません。

Advanced

 BB%・K%がともに良化し、BB/Kは1.29と三振よりも四球の方が多くなっていました。これはファームで150打席以上の選手では小園に次いで2位となっており、選球眼は非常に優れていたことが分かります。四球が増えたことで出塁率も上昇しましたが、打率や長打率、OPS、ISOは悪化しており、バットで結果を残していたと断言することはできません。BABIPが.250以下と低くなっていたことが打率低下の原因と考えられますが、これまでの成績を見ても石原はBABIPが2割台に終わっていることが多く、来年3割台へ収束していくかは怪しいところです。

Fielding Standard

 出場機会を増やしたことで、刺殺(PO)や補殺(A)が増えていました。盗塁阻止率(CS%)は5割となっており、これは100イニング以上のファームの捕手ではトップの数字となっています。強肩ぶりを存分に発揮していたようです。

Fielding Advanced

 rPB(捕逸阻止による貢献)はマイナスとなりましたが、それ以外のスタッツは良化してプラスとなっており、全体的に守備能力は高かったと言えそうです。ファーム2位のrSB(盗塁阻止による貢献)でUZRを2位まで引き上げており、強肩が捕手としての評価を高めていることが推測されます。

まとめ

 一軍未出場という悔しいシーズンとなりましたが、打席での内容や打球の質は悪くなく、選球眼でも優れた数字を残すなど、打撃面では悪くない数字が並びました。守備面も数字で評価できる部分ではしっかりと結果を残しており、あとは投手をリードしていく能力や配球面など、数字に表れない部分を鍛えていくのみとなりそうです。坂倉から正捕手の座を奪うのは困難を極めますが、まずは試合終盤の抑え捕手や右の代打といった役割を狙っていきたいところです。

画像引用

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