見出し画像

【データ分析】2023年を振り返る ー辻大雅投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は辻大雅投手です。


選手詳細

辻 大雅(つじ たいが) 投手 19歳 182cm80kg 左投左打 2022育成ドラフト3位

基本成績

寸評

 勢いのあるストレートが魅力の育成高卒ルーキー左腕。高卒ルーキーながら5月にウエスタンリーグデビューを果たすと、3試合に登板し、フェニックスリーグにも帯同した。来季は支配下昇格を目指したいところだ。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップの4球種で構成されています。スライダーを投じる投手はストレートに次ぐ割合となることが多いのですが、辻の場合はチェンジアップの方が割合は多くなっています。ストレートとのコンビネーションでタイミングを外そうと試みることが多いのかもしれません。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-はマイナスとなっており、リーグ平均よりもテンポが早かったことが分かります。ピッチクロック補正をかけたTimer Equiv.も8.8となっており、ピッチクロックが導入されても全く問題はなさそうです。

※ランナーあり時

 一方で、ランナーを背負うと10秒以上テンポが遅くなり、ピッチクロック補正をかけると20秒ギリギリとなっていました。ランナーがいる場面では慎重になっていたようです。

Pitch Value

 スライダーとチェンジアップはマイナスとなりましたが、主体としているストレートではプラスを作ることができていました。育成高卒ルーキーとは思えないストレートを投じているため、来年以降はそのストレートにさらに磨きをかけ、変化球も改良して総合力を高めていきたいところです。

Plate Discipline

 スイング率はリーグ平均より低くなっていますが、コンタクト率も平均より低くなっており、スイングさせれば当てさせていなかったことが分かります。Whiff%が平均21.9%に対して29.2%となっていることがその証明です。
 ゾーン率やファーストストライク率は平均より高くなっており、制球力はそこまで問題はなかったようです。

Batted Ball

 フライが6割近くのフライボールピッチャーとなっています。ライナー性の打球はなく、強い打球はそこまで多くなかったことが推測されます。

 平均よりもSoft%とHard%の数字が良く、やはり強い打球はあまり打たれていなかったことが分かります。サンプルが少ないとはいえ、優秀な数字を残していると言えるでしょう。

Advanced

 BB%は平均よりやや悪く、K-BB%もわずかに悪くなってしまっていますが、K%は平均よりも良い数字となっています。Plate Disciplineで確認できた空振りの多さが、結果として表れた形となりました。
 LOB%やDERといった運の要素が強い数字は平均に近い数字となっており、防御率などの今季の結果は実力通りの数字になっていると言えそうです。
 四球が多いためWHIPは平均よりやや悪くなっていますが、被打率とtRAは平均よりも良い数字となっています。育成高卒ルーキーとしては充分な数字を残したと言えるでしょう。

まとめ

 中村来と同じく、サンプルが少ないため深い分析はできませんでした。しかしながら、多くのスタッツで優秀な数字が残っており、今後の成長が非常に楽しみな内容となっていました。まずは来季、支配下昇格を目指して頑張ってもらいたいところです。

画像引用

データ参照


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?