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【データ分析】2023年を振り返る ー岡田明丈投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は岡田明丈投手です。


選手詳細

 岡田 明丈(おかだ あきたけ) 投手 30歳 185cm97kg 右投左打 2015ドラフト1位 

基本成績

寸評

 トミージョン手術からの復帰を果たした、速球自慢のドラ1右腕。復活への足掛かりを築きたいシーズンだったが、一軍登板はなく二軍でも防御率6.75と、結果を残すことはできなかった。シーズン終了後に構想外を通達されたが、秋季キャンプには参加しているため育成契約となることが濃厚となっている。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォークの5球種で構成されており、ストレートの平均球速は145.1km/hと復帰前と比べても遜色ない数字となっています。ストレートとスライダーが9割を占めており、ほぼこの2球種で勝負していたことが分かります。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-は大きくプラスとなっており、平均よりもテンポは遅かったことが分かります。Timer Equiv/は11.7となっており、ピッチクロックが導入されてもそこまで問題はなさそうです。

※ランナーあり時

 Tempo+/-は0.1と、ほぼ平均的な数字となっています。ただ、その平均自体が遅いため、ピッチクロックが導入されるとギリギリとなってしまうことが推測されます。

Pitch Value

  岡田の球種別失点増減数です。本来ならば100球当たりに換算して計算すべきですが、カーブ・チェンジアップ・フォークの投球数が100球に達していないため、ここでは単純な失点増減数となっています。
 カーブがわずかにプラスとなっているのみで、その他の球種は全てマイナスとなってしまっています。割合の多いストレートとスライダーはマイナスも大きくなっており、今季は苦戦が続いていたことが分かります。

Plate Discipline

 スイング率とコンタクト率が平均より悪くなっており、スイングはさせられず空振りも奪えていなかったことが分かります。空振り率とWhiff%もやはり平均より悪くなっています。
 ゾーン率とファーストストライク率も平均よりかなり悪く、制球が定まっていなかったことも分かります。あらゆる面において苦戦していたようです。

Batted Ball

 ゴロの割合が多いグラウンドボールピッチャーとなっています。ライナーの割合も多くなっており、強い打球を打たれるケースが多かったことが推測されます。

 Soft%とHard%が平均よりもかなり悪くなっており、やはり強い打球が多くなっていたことが分かります。

Advanced

 K%・BB%ともに平均より悪くなっており、K-BB%は-12.4%と非常に悪い数字となっています。やはり制球はかなり荒れ気味だったようです。
 被打率は平均よりやや悪い程度ですが、四球が多いためにWHIPは2.25と非常に高くなってしまっています。FIPやtRAも非常に高く、改めて苦しいピッチングが続いたシーズンであったことが分かります。

まとめ

 トミージョン手術から無事に復帰を果たしたことは明るい材料ですが、スタッツを見るとあらゆる面で苦しんでいたことが分かりました。手術明けとはいえ、ここまで悪い数字となってしまえば、育成契約となるのもやむを得ないでしょう。来年はプロ野球人生を懸けた勝負の1年となりそうです。

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データ参照


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