【データ分析】2023年を振り返る ー野間峻祥外野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は野間峻祥外野手です。
選手詳細
野間 峻祥(のま たかよし) 外野手 31歳 180cm85kg 右投左打 2014ドラフト1位
基本成績
一軍
二軍
寸評
勝負強い打撃でチームに貢献した俊足巧打の中堅外野手。昨季より80打席多く立ちながらも三振を減らして四球を倍以上に増やすなど、打席の中でのしぶとさを増したシーズンとなった。来季は規定到達を目標としたいところだ。
分析
※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。
Pitch Value
ストレート・2シーム・チェンジアップ・フォークがプラスとなりました。チェンジアップとフォークはどちらも2年連続でプラスとなっており、落ちる系の球種を得意としていることが推測されます。また、wFAがキャリアハイの3.9となっており、今季は野間史上最もストレートを得意としていたシーズンとなっていたようです。
Plate Discipline
コンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりもかなり優れていた昨季よりも良化しており、空振りが非常に少なかったことが分かります。また、スイング率が平均46.3%に対して38.7%とかなり低くなっており、かなり慎重なバッティングスタイルであったことも分かります。
Batted Ball
昨季に続いてグラウンドボールヒッターとなっています。俊足が持ち味の選手のため、イメージ通りの数字と言えそうです。
打球方向は、センターが最も多くなっています。昨季最も多かった引っ張りが今季は最も少なくなっており、引っ張りの意識は弱くなっていたことが推測されます。
打球の強さは、Soft%・Hard%ともに昨季より低下しました。どちらも平均以下の数字で、Mid%が平均43.2に対して52.5と高くなっており、弱くもなく強くもない打球が多かったことで長打も凡退も減り、単打の数が多くなっていた可能性が考えられます。
Advanced
悪化したスタッツが多くなっていました。BB/Kは大幅に良化し、平均0.37を大きく上回るなど選球眼はかなり改善されましたが、打率・長打率・OPSは悪化となりました。長打率は7分以上低下してISOも平均.118に対して.035とかなり低い数字となっており、長打力はほぼ失われていたと言えるでしょう。出塁率が高いため、OPSは平均をわずかに上回っていましたが、来季はもう少し長打を増やしていきたいところです。
SPDは平均以下、UBRも0.1となっており、走塁面では野間に求められるレベルの結果は残せていなかったようです。
Fielding Standard
センターとライトに就きました。センターではエラーはありませんでしたが、ライトでは5つとなっており、守備率(FP%)も.967と低めになっています。
Fielding Advanced
どちらもUZRはプラスとなっており、ある程度の守備能力は有しているようです。ライトのRngR(守備範囲)は昨季よりは低くなりましたが、それでも3.9と高い数字をマークしており、やはり守備範囲は広めであったことが推測されます。
Win Probability
全てのスタッツが良化しました。特にWPAの2.29は優れた数字で、チーム内ではトップ、リーグでもヤクルトの村上に次いで7位となっています。重要な場面でかなり結果を残せていたことが分かります。Clutchもチームトップ、リーグ4位となっており、今季はかなり勝負強かったことが改めて分かります。
Value
全てのスタッツが悪化しました。打撃走塁がマイナスとなったためOffenseも当然マイナスとなり、Defenseで積み上げたプラスを削ってWARは昨季以下の1.3となっていました。
まとめ
勝負強さを発揮して重要な場面で結果を残し、チームの勝利に貢献した感は強くありましたが、走塁面の悪化と長打力不足が影響してWARは昨季より伸ばすことができませんでした。もし自慢の脚力とパンチ力に衰えが出ているのであれば、来季もレギュラーは確定というレベルの選手ではなくなってしまいます。長打力不足に関してはゴロ率が高いアプローチの影響もあると考えられるため、来季はフライ率を高めて長打を増やしていきたいところです。また、勝負強さが今季は最大の強みとなっていたため、その勝負強さを来季も維持できるのであれば、代打起用を増やすのも1つの手かもしれません。
画像引用
データ参照
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