【データ分析】2023年を振り返る ー戸根千明投手ー
どうも、キュプリーヌス（@cyprinus_wrc）です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は戸根千明投手です。
選手詳細
戸根 千明(とね ちあき) 投手 31歳 174cm100kg 左投左打 2014ドラフト2位
基本成績
一軍
二軍
寸評
恵まれた体格を活かし、力強いストレートを投げ込む左のリリーバー。現役ドラフトによる移籍を経験した今年は、開幕一軍入りを果たして7試合連続無失点と好スタートを切ったが、その後は失点する試合も増え、24試合の登板にとどまった。来年はもっと登板数を増やしていきたいところだ。
分析
Pitch Type
一軍
二軍
ストレート・2シーム・スライダー・カットボール・カーブ・チェンジアップの6球種で構成されています。一二軍ともに6割前後だったストレートの割合が減り、チェンジアップの割合が増えていました。カーブの割合も増えており、緩い球種を増やしていたことが分かります。
Pitch Tempo
一軍
二軍
昨年同様Tempo+/-はマイナスとなっており、速いテンポで投じていたことが分かります。Timer Equiv.を見ても、ピッチクロックが導入されても問題ない数字になっています。
一軍
二軍
ランナーを背負った場面でも、Tempo+/-はマイナスとなっており、やはりテンポは速かったことが分かります。Timer Equiv.を見ると、一軍ではピッチクロックギリギリの数字ですが、二軍では余裕のある数字となっています。やはり、勝利が最優先目標の一軍では二軍よりも慎重なピッチングになっているようです。
Pitch Value
一軍
二軍
一軍ではカットボールとチェンジアップ、二軍ではストレートとスライダーがプラスとなりました。一二軍で傾向が異なっており、なにが得意球だったのかといった情報が読み取りづらくなっています。
Plate Discipline
一軍
二軍
一軍のコンタクト率・空振り率・Whiff%は平均よりも悪くなっており、あまり空振りは奪えていなかったことが分かります。ゾーン率とファーストストライク率は高く、とにかくゾーンに投げ込み、打たせて取るようなピッチングを狙っていたことが推測されます。
Batted Ball
一軍
二軍
一軍ではグラウンドボールピッチャー、二軍ではフライボールピッチャーとなっています。打たせて取るタイプの投手のため、ゴロの割合が多い方が理想的な数字と言えます。来年も引き続き一軍で残したような数字を残していきたいところです。
一軍
二軍
一軍ではSoft%・Hard%ともに平均よりも良い数字となっており、打ち取った打球が多かったことが分かります。空振りが少ないため、打者に捉えられる確率を低くすることが空振りが多い投手よりも大事になってきますが、そこに関してはしっかりとした数字を残していると言えそうです。
Advanced
一軍
二軍
一軍では悪化したスタッツが多くなっています。ゾーン率は高かったものの、BB%が15.5と平均の倍以上の数字となってしまっており、突如制球を乱すケースが多かったことが推測されます。被打率やHR/9は昨年より低く抑えられているため、四球が少なければ、もっと良い数字を残せていたことでしょう。
二軍では三振を増やして四球を減らし、K-BB%を10%近く改善していました。来年は一軍でもこのような数字を残してもらいたいところです。
Win Probability/Value
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
RE24とREW以外のスタッツは良化となりました。WPAとClutchはプラスとなっており、勝負強さはある程度発揮できていたようですが、WARはマイナスとなっており、チームに充分に貢献したとは言えません。来年は消化イニング数を増やし、WARをプラスに転じさせていきたいところです。
まとめ
打たせて取るタイプの投手らしく、ゴロや打ち取った打球の割合は多くなっていましたが、四球の多さが高い防御率につながっていました。ゾーン率を見る限り制球に苦しむタイプではないはずなので、来年は四球を今年の半分以下に減らして好成績を残してもらいたいところです。
画像引用
データ参照
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