![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128768501/rectangle_large_type_2_434485a74bae84b8246e90248c5b0116.jpeg?width=1200)
【データ分析】2023年を振り返る ー矢野雅哉内野手ー
どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。
昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。
今日は矢野雅哉内野手です。
選手詳細
矢野 雅哉(やの まさや) 内野手 25歳 171cm69kg 右投左打 2020ドラフト6位
基本成績
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706186258815-hTHLpqs2QF.jpg?width=1200)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706186265938-pfVAwXDJoS.jpg?width=1200)
寸評
球界トップクラスの強肩を武器に、抜群の守備力で試合終盤のチームを支える若手内野手。今季は昨季の倍近い出場機会を与えられたが、WARは昨季以下となるなど結果を残すことはできなかった。ショートには小園という強力なライバルがいるが、なんとかレギュラー争いを演じていきたいところだ。
分析
Pitch Value
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706186946363-1PCuO4L9iP.jpg?width=1200)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706186954507-c1bUKxLOpy.jpg?width=1200)
一軍では2シームとカットボール、二軍ではスライダー・カーブ・フォークがプラスとなりました。一二軍ともにストレートは2年連続でマイナスとなっており、苦手としていることが推測されます。
Plate Discipline
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706255179762-4GkHtNh7NE.jpg?width=1200)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706255188575-BKH8sNBA9D.jpg?width=1200)
一二軍ともにコンタクト率・空振り率・Whiff%は平均より優れた数字となっており、空振りが少ない打者であることが分かります。ボールゾーンスイング率が平均以下、ボールゾーンコンタクト率は平均以上となっており、ボール球に空振りするケースはかなり少なかったことが推測されます。
Batted Ball
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706255627725-TXrD5urCOq.jpg)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706255635023-6g6nkoQUs2.jpg)
一二軍ともに昨季に続いてグラウンドボールヒッターとなっています。一軍のフライ率は昨季に続いて30%未満となっており、フライがかなり少ないことが分かります。
打球方向は、一軍はセンター、二軍は流しが最も多くなっています。一軍ではセンター返しの意識が強くなっていたようです。
打球の強さは、一二軍ともにHard%が20%台となっています。強い打球は少なめであることが分かります。
Advanced
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706261720280-8UIQXMc9GN.jpg)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706261727734-QKD75MAC2U.jpg)
一軍ではK%が平均19.6に対して24.0と高くなっていますが、BB%が平均7.2に対して9.6と高くなっているため、BB/Kは平均の0.37を上回りました。三振と四球が多い待球タイプであることが推測されます。打率~ISOは全て平均以下だった昨季をさらに下回りました。wRC+も44と打撃には大きな課題を抱えています。SPDとUBRは平均以上とプラスとなっており、走塁面では結果を残していました。
二軍では打率は.263と平均以上の数字を残しましたが、長打率が2割台となったこともあり、OPSは平均以下となりました。長打力の向上が最大の課題となってきそうです。
Fielding Standard
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706262126760-dhes9QJALE.jpg?width=1200)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706262134047-igzZ2FGJru.jpg?width=1200)
内外野の5ポジションに就きましたが、基本的にはショートでの出場となっています。エラーは6つで、同ポジションで出場機会が多かった小園よりも多くなっています。
Fielding Advanced
一軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706262454557-EgkZOAcxqO.jpg?width=1200)
二軍
![](https://assets.st-note.com/img/1706262460351-v3YtsweCI0.jpg?width=1200)
一軍のRngR(守備範囲)は5.6と高く、守備範囲は広かったことが分かります。エラーが多かったのも、守備範囲の広さ故であることが推測されます。小園と同じくErrR(エラー抑止による貢献)がマイナスとなっているため、両名とも確実性を増していくことが課題となりそうです。
Win Probability
![](https://assets.st-note.com/img/1706262669706-BsLahWgnjF.jpg)
こちらの項目は一軍の数字のみを掲載します。
全てのスタッツがマイナスだった昨季よりも悪化となりました。やはり打撃ではチームにあまり貢献できていなかったようです。
Value
![](https://assets.st-note.com/img/1706262744322-1FxT35tXO3.jpg?width=1200)
こちらの項目も一軍の数字のみを掲載します。
打撃(Batting)は大きくマイナスとなりましたが、走塁(Base Running)と守備(Fielding)でプラスを積み上げ、WARは0.6となりました。これは末包の0.7とほぼ同じ数字であり、打撃で結果を残せなくとも、守備でかなりチームに貢献していたことが分かります。
まとめ
コンタクト能力は平均以上となっているものの、打撃で結果を残すことはできず、WARは昨季より低くなってしまいました。ストレートのPitch ValueやHard%の低さなどから、パワー不足が長打力不足にかなり影響していることが推測されます。菊池の下でヤクルトの村上と自主トレを共にしているため、日本を代表するスラッガーの理論を取り入れて長打力を向上させていきたいところです。
画像引用
データ参照
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?