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【データ分析】2023年を振り返る ーケムナ誠投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日はケムナ誠投手です。


選手詳細

ケムナ 誠(けむな まこと) 投手 28歳 190cm97kg 右投右打 2017ドラフト3位

基本成績

一軍

二軍

寸評

長身から投げ下ろす角度のあるストレートと、スライダー・カーブ・フォークというオーソドックスな変化球を武器とするリリーバー。今季は開幕一軍入りを果たすも、5月,8月と2度抹消されると、9月に右肘手術を受けてシーズン終了となった。来季は復活をかけたシーズンとなる。

分析

※二軍成績はサンプル不足のため割愛させていただきます。

Pitch Type


 ストレート・スライダー・カーブ・フォークの4球種で構成されています。昨季よりカーブとフォークの割合がやや少なくはなりましたが、基本的には大きな変化はありませんでした。
 平均球速は148.2km/hとなっており、こちらも昨季から大きな変化はありません。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 Tempo+/-は昨季よりは小さくなったものの、未だにプラスとなっており、そこまで投球テンポは速くなかったことが分かります。Timer Equiv.は10.2となっており、ピッチクロックが導入されても問題はありません。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面でも昨季よりは投球テンポは速くなりましたが、未だにTempo+/-はプラスとなっています。Timer Equiv.は20.5と、ピッチクロック違反となる数字となってしまっています。ランナーがいる場面での投球テンポは見直す必要がありそうです。

Pitch Value

 カーブのみプラスとなっています。ストレート以外は昨季と傾向が異なっており、右肘の状態がピッチングに影響し、昨季とピッチングスタイルを変えていた可能性も考えられます。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも平均に近い数字となっており、空振りはそこまで奪えていないことが分かります。ゾーン率は平均46.2に対して48.5と高くなっており、制球にはそこまで苦しんでいなかったことが推測されます。

Batted Ball

 ゴロの割合が多いグラウンドボールピッチャーとなっています。フライ率は昨季より11%低下しましたが、ライナー率が4%上昇しており、捉えられた打球が多くなっていたことが推測されます。

 Soft%とHard%が昨季より大幅に悪化しており、やはり捉えられた打球がかなり多くなっていたことが分かります。あまり空振りを奪えていないため、これらの数字を改善していかなければ、良い結果を残すことは難しくなってくるでしょう。

Advanced

 昨季よりK%は高くなりましたが、BB%も高くなってしまい、K-BB%は悪化となりました。ただ、被打率を良化させたことでWHIPはわずかに良化となりました。しかし、未だに平均よりは悪くなっているため、来季は四球を減らしてWHIPを平均以下まで抑えたいところです。FIPとtRAはどちらも平均より良くなっており、平均以上の失点阻止能力は有しているようです。

Win Probability/Value


 WPA・RE24・REWは昨季よりは良化しましたが、良い数字になっているとは言えません。ただ、WARは0.3とプラスとなっており、わずかではありますが、チームに貢献できていたと言えそうです。

まとめ

 空振り率はそこまで高くないもののK%は高く、Soft%とHard%が大幅に悪化しているにも関わらず被打率は良化するなど、内容の数字と結果の数字の乖離が目立ちました。今回紹介したスタッツでは納得できるような分析ができなかったため、ケムナに関しては別のスタッツも確認し、より詳細な分析を後日行いたいと思います。

画像引用

データ参照


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