見出し画像

新しい始まりを前に

『ずっと何かを探している』
それは私が最初に前世療法を受けた時のカウンセリングで思いがけず自分の口から飛び出した一言がきっかけでした。


自分で発したその言葉に当の自分が一番驚きながら、それまで深いところにずっと秘められていた感情を呼び覚まし、眠っていた魂を目覚めさせることになりました。

私はヒプノセラピーと言う催眠療法の素晴らしさに感動し、それまで学んだ心理カウンセリングでは得られなかった手ごたえを感じてヒプノセラピストへの道を志しました。

いま思い返してみても、当時どのようにして開業したか、ほとんど記憶はありませんが、その時に暮らし始めていた家は部屋数が多く、隠れ家的に出入り出来る部屋がちょうど良いタイミングであったので、気がついたら自然と始めていたという感じです。

開業したての頃には、セラピストを目指される方が何人か受けに来てくださったり、遠方から夜行バスで訪ねてくださる方もいらっしゃったりで、自分なりのスタイルを確立するまでは日々、試行錯誤の連続でした。

何年かすると私からヒプノセラピーを学びたいと言ってくださる方がいて、セラピストの育成や心理学の勉強会、ワークショップ等にも力を注ぎました。

都会のオフィスのように大勢のグループでと言う訳には行きませんでしたが、マンツーマンだったり、少人数のグループだったりで、自分なりの手法を伝える機会もいただきました。

セラピストとして活動を始めて10年余り、皆さんから沢山のお話をお聴きして、魂の旅をご一緒させていただきました。

アメリカで催眠療法で有名な精神科医ブライアン・L・ワイス博士のワークショップにも参加することが出来、私自身も後進の方の練習の場面で幾つかの前世を体験させてもらったりしながら、人にはそれぞれの魂に刻まれている神話があることを知り、同時に自分自身の心の闇とも向き合う機会を与えてもらっていました。

私にとってセラピストと言う仕事は天から命ぜられたようなもので、それまでの本名の『太陽』である(陽)の本質から離れ、裏の(陰)として生きることを促されていることに気づいたので、そのお役目を終える日まで『月』の役割をしていました。

ちょうど本を出版するお話が来る頃と前後して『本来の自分に戻る』というメッセージが来るようになり、それがちょうど姓名統計学的にみても自分の安定期に入る時期と重なっていたので、これを機に本名の『太陽』である自分に戻る決意をしました。

数秘学的にもギフトを受け取るという時期に入っていて、私にとってはこれまでの努力がここへ来てやっと報われるというミラクルな時期でもありました。

この本を書いたことで私はここまでの自分の半生をひと括りとして、それまでの学びのプロセスをレポートにして宇宙に提出したような形になりました。

そしてこの課題を終えた安堵感でしばらく放心状態にもなりました。

その後、私は非日常だったセラピストと言う仕事から少しずつ離れ、日常へと戻っていきました。

それは長い冒険の旅から自分の村へ戻ってきたような懐かしさもあり、その旅を経験したことで以前とは違う視点で物事をみられるようになりました。

『普通』に生きるということが如何にかけがえのないものであったか、私はそれを知るためにまわり道が必要だったのだと思うと全てに感謝でした。

今日は一粒万倍日であり天赦でもあり、明日は夏至で蟹座の新月、日食とパワフルな時になっていて、新しいことをスタートさせるにはとても良いタイミングだと思います。


このタイミングで5年間乗っていた愛車とお別れをしました。車を乗りかえる時は人生の乗り物を換える時でもあるようです。

令和に元号が改まり、2020年。地球も宇宙的に大きな変化の時にあり、コロナウイルス感染拡大防止のための自粛期間を経て、一人一人の意識もここから随分変わっていくのではないかと思っています。

私自身もこれまでとは変わったことを選択し始めていることに気づき、ここから先は、おまけの人生と言うことで、今までやれて来なかったことに着目して、更に豊かに彩りを添えられる日々にしていけたらと思っています。

これから何を書いていくかは特に決めていませんが、日々思うことを気軽に綴っていけたらと思います。
と言うことで第一回目はここまでにしたいと思います。

長文を読んでいただいてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?